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【島根】日本百名城!『月山富田城』は山陰の覇者・尼子氏の居城!

月山富田城』は山陰随一の山城!尼子氏の本城を訪問レポート!

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かつて山陰山陽に覇を唱えた尼子氏の本城が『月山富田城』です。石垣で固められた雄大な山城は日本百名城のひとつ!全国を旅する旅人が実際に歩いてレポートします。

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均40泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。

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こちらの記事は【サンライズ出雲で行く出雲神社巡り旅行記】よりシリーズでお届けしております。

 

 

月山富田城』の歴史

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月山富田城』は、戦国時代に山陰を制覇した大名「尼子氏」の本城として栄えた城です。

 

その歴史は古く、歴史書にその名が登場するのは鎌倉時代鎌倉幕府後鳥羽上皇が争った承久の乱後、出雲隠岐2ヶ国の守護となった佐々木一族によって築城されたと伝わっています。

 

この城の名声が広がったのは、室町時代以降のことです。この城を作った佐々木の一族である京極氏が出雲国守護となった際、同じ一族である尼子氏を守護代に任命しました。

 

尼子氏はここ『月山富田城』を拠点として勢力を拡大します。最盛期の尼子晴久の時代には、山陰山陽8ヶ国の守護に任命されるなど、尼子氏は全国でも有数の大名として君臨しました。

 

しかし…その隆盛は、隣国の安芸国から出た、毛利元就によって打ち砕かれます。

 

毛利勢によって長期包囲されたこの城は、1565年に落城。戦国大名としての尼子氏はここに滅亡するのです。

 

その後は、毛利氏の山陰支配の拠点として活用されます。毛利元就の次男・吉川元春はこの『月山富田城』を拠点として山陰地方を抑えていました。

 

しかし…関ヶ原の戦いの後、西軍総大将であった毛利氏は、その領土を1/4まで減らされてしまいます。そして毛利領から没収された出雲国は、東軍に味方した堀尾義晴の領土となります。彼はここ『月山富田城』に入り、引き続き領国経営の拠点としますが、その後この地で死去します。

 

跡を継いだ子の堀尾忠氏が、兼ねてから築城していた松江城へ本拠地を移したことで、ここ『月山富田城』は廃城となります。尼子氏時代から数えると…およそ200年。『月山富田城』はその役割を終えるのです。

 

標高190mの月山の尾根を巧みに利用した山城で、現在でも素晴らしい遺構が残されています。現在は、国指定史跡の指定を受けると共に、日本百名城のひとつにも数えられています。

 

月山富田城』の見どころ
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日本一の庭園で有名な「足立美術館」から車を走らせること10分。山陰随一の山城『月山富田城』へとやってきました。広瀬川を渡る橋からは、その姿を一望できます。当時の建築が残っていたら…さぞかし壮大だったでしょうね。


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城の入口である山麓には道の駅と歴史博物館が作られています。博物館の一部を除いて無料ですので、事前に立ち寄って情報を得ておくと、より城跡散策を楽しむことができますよ。日本百名城スタンプもこちらに置いてあります。


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月山富田城』の主要部へは、道の駅から登ることもできますが、山頂の本丸までは60分近く歩かねばなりません。

 

ただし、中腹までは車で行くこともできますので、主要郭を見てまわるだけなら充分!足に自信がない方や、時間が限られている方は中腹駐車場をご利用ください。

 

中腹駐車場へは、道の駅を通り過ぎてすぐ左手に登り坂がありますのでそちらへ車を走らせてください。


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こちらが中腹にある駐車場。砂利敷きで係員もいません。きっちり駐車すれば15台近く駐車できそうなスペースが確保されています。

 

筆者はここからのんびりと歩きはじめました。さて!山城攻め!スタートですよ。

 

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駐車場から石垣を登っていくと、一段高くなった場所が広い郭になっています。こちらは「山中御殿」と呼ばれる場所。

 

ここ『月山富田城』は三方を急峻な崖に囲まれ、北側に3ヶ所の入口が設けられています。この3本の道はすべて、ここ山中御殿に通じており、ここから山頂部の本丸を目指す形に作られています。

 

つまり、ここ「山中御殿」の辺りは、平時の本丸的な役割を担っていたとされ、城の中でも最も重要な場所ともされます。

 

かつてはここに城主らが暮らす御殿があったのでしょう。平らになっている面積もかなりの広さがあります。


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山中御殿の奥には、さらに上、本丸部分へとつながる階段が作られています。行ってみましょう。


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ここから先は「七曲り」と呼ばれる山道になっています。かなり急激な山道となっていますから、足元はしっかりとした靴でお越しくださいね。


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右へ左へ…とクネクネ曲がりながら標高を上げていきます。甲冑着込んでこの坂を登るのは…かなり大変だったろうな…!


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七曲りを登りきると…この城のハイライト!突然目の前に雄大な石垣が現れます。こんな山の中にこんなにドでかい石垣が残っているとは!!驚愕!


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この石垣の上は二の丸です。今は東屋が建つだけですが…かつてはこの周囲も櫓などで固められていたんだろうな…。


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二の丸と本丸は大きな堀切で隔てられています。一度二の丸から降りて、再度登り返すとそこが本丸です。


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本丸には、かつて城の守護神として崇められていた「勝日高守神社」が鎮座しています。かつて尼子氏も篤く信仰したというお社で、里宮は麓にある「富田八幡宮」です。


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尼子氏といえば…毛利家に主家を滅ぼされてからも執拗に復活戦を挑んだ名将「山中鹿之介」が有名ですよね。この像は、山麓の「太鼓壇」にありますが、山中鹿之介が詠んだという

 

「南無八幡大菩薩。願わくば我に七難八苦をお与え給え。」

 

この「八幡大菩薩」こそが、ここ「勝日高守神社」の御祭神ともいわれています。もしかしたら…鹿之介自身も、このお社へ足を運んでいたのかもしれません。


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この日は小雨の中の城攻めでしたが…帰るころには薄日が差すようになってきました。山頂からは、広瀬の町を一望!うっすらと虹まで出ていましたよ。

 

山陰随一の山城…『月山富田城』。非常に見応えのある城跡でした。本丸まで登るのは少し大変ですが、山頂の石垣群と眺望は一見の価値あり!ぜひ頑張って登ってみてください。

 

月山富田城』へのアクセス/駐車場

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日本国内でも屈指の規模を誇る山城『月山富田城跡』へは、JR安来駅から路線バスでのアクセスになります。

 

お車の場合は、山陰自動車道の安来ICから20分ほどです。駐車場は、城跡の麓にある歴史資料館か、城跡中腹にある駐車場をご利用ください。どちらも駐車料金は無料です。

 

一部山登りが必要になりますので本丸部分まで見学なさる場合、所要時間は60分ほどみておくと良いでしょう。山中御殿跡など一部で済ませる場合は30分ほどでみてまわることができます。

 

サンライズ出雲でいく出雲神社めぐり旅行記】3日目。この日は島根県東部の名所をめぐっています。山陰随一の名城「月山富田城」の見学を終えたら、次は出雲国の一宮とされる大きな神社へと向かいます。次回もお楽しみに!

 

月山富田城』の基本情報

 

アクセス

JR山陰本線 安来駅より路線バス

山陰自動車道 安来ICより20分

 

営業時間

24時間自由

 

定休日

年中無休

 

入場料金

無料

 

駐車場

無料駐車場あり

 

アドレス

島根県安来市広瀬町富田

0854-32-2767(安来市歴史資料館)