憧れの寝台特急!『サンライズ出雲』乗車レポート!
日本に唯一残された寝台特急列車『サンライズ出雲/瀬戸』!今回、初めて乗車する機会を得ました。憧れの『サンライズ出雲』の乗車レポートです!
筆者紹介
こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均40泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。
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『サンライズ出雲/瀬戸』に乗るには?
日本に残された唯一の寝台特急『サンライズ出雲/瀬戸』は、東京駅と出雲市駅、東京駅と高松駅を1日1往復しています。
下り線は岡山駅までは連結され同一運航さており、岡山駅到着後に出雲号と瀬戸号に分離してそれぞれの目的地に向かいます。上り列車も同様に、出雲市駅/高松駅を出発した後、岡山駅で連結してから東京駅へ向かいます。
つまり、サンライズ号に乗るには
の4つの列車のきっぷを購入すればOK!
ただし、この『サンライズ出雲/瀬戸』は1日1往復しかなく、また唯一の寝台特急のため非常に人気があります。そのため、発売日の「乗車日1ヶ月前の午前10時」…いわゆる『10時打ち』をしないと寝台券をGETするのは難しいとされています。
詳しくは、こちらに10時打ちを実際に行ったレポートがございますので、ぜひご参考になさってください。
『サンライズ出雲/瀬戸』乗車当日
こうして無事に確保できた「サンライズ出雲」のシングル寝台券!今回は東京駅から終点の出雲市駅まで乗り通します!
東京駅の出発は21:50。夜間の出発ですので、日中は通常通りに勤務してから一時帰宅。自宅で少しのんびりしてから出発しました。
自宅から東京駅まではおよそ30分。20:30ごろに家を出て、地元スーパーで準備を整えつつ東京駅へ向かいました。
なぜわざわざ夜のスーパーに寄ったか?実は理由があります。
今回乗車する『サンライズ出雲』には、飲料の販売機はあっても、食料の販売機はありません。
出雲市駅到着は9:58のため、朝食を確保して置かないと、朝お腹すいてしまうんです。
以前は、予約をしておけば岡山駅で朝食弁当を受け取ることができたのですが…現在そのサービスは終了してしまっています。
ですので閉店間際のスーパーで、値引きシールの貼ってある食料(主にパン)を確保してから、東京駅に向かうのがおすすめ!(ドケチ)
21:25 東京駅9番線へ入線
「サンライズ出雲/瀬戸」は、通常東京駅の9番線が乗り場になります。すでに気分はワクワク!憧れの『サンライズ出雲/瀬戸』に乗れるかと思うとニヤニヤが止まりません。
今回、少し早めに家を出てきたのは…枚数限定のシャワー券を確保するため。これは別記事でレポートしますが、『サンライズ出雲/瀬戸』には車内にシャワールームがあるんです!
筆者が到着したのは21:00ちょうど。出発まで1時間近く時間がありますが…この時点でもシャワー券発券機近くの乗り場はすでにこの行列!この後、発車時間が迫るに従って、この行列はみるみる伸びていきました。
(※シャワールームレポートは次回お届けします!)
そうこうしていると…21:25!ようやく今回のお目当て『サンライズ出雲/瀬戸』が入線してきました!
おおおー!かっけぇー!
シングル寝台席はこんな感じ!
早速…自分の部屋を探します。筆者に割り当てられたのが「9号車4番」。お!ここだ!
ちなみに、1~7号車は『サンライズ瀬戸』。岡山駅で分離して四国へ向かいます。8~14号車が『サンライズ出雲』です。
今回ゲットできたのは「シングル」というお部屋。カギもかかる一人用完全個室です!
今回は進行方向左側の1階席。ベッドの脇には広い窓があり展望を楽しめますね!
本当は2階席が良かったんですけど、『サンライズ出雲』の席は選択できるような余裕はありません。寝台券を確保できただけでも御の字。
シングルは標準タイプの寝台個室。天井も広く窮屈感はほとんどありません。足元に小型スーツケースなら充分収納できるスペースもありますし、壁にはハンガーも備え付けられています。
ベッドの足元にはミニテーブルと鏡もあります。小型PCなら置けそうですね。歯磨き用に紙コップがひとつだけ用意されていました。
嬉しいのがこちら!部屋着とスリッパもちゃんと備え付けられています。ラフな格好で横になれるのって、疲れを取るポイントですよね。ちなみに、この部屋着のまま車内を歩いている人も何人かいらっしゃいましたよ。筆者は恥ずかしかったので部屋内専用としましたが(笑)
ベッド脇の壁にはエアコンのスイッチと時計もあります。以前はラジオも聞けたそうなんですが、現在はラジオは使用不可とか。寝台特急で深夜ラジオとか…超良いんですけどね。
あ。そうそう!重要なのがこれ!ちゃんと個室内に充電用コンセントも備え付けられています。スマホの充電もOKですが…一口しかありませんので、テーブルタップは持参推奨!
21:50 東京駅出発
21:50。個室に乗り込んでのんびり過ごしていると…アナウンスが流れていよいよ出発の時間!ゆっくりと東京駅のホームを出発して、いよいよ寝台列車の旅がスタートです!
お部屋で過ごしていると、部屋をノックする音が。なんだろ?と開けたら乗務員さん!検札に来たようです。
乗務員さんも、『サンライズ出雲』乗車が一生に幾度もないであろうことを分かってくれているようで、検札の様子を快く写真取らせてくれました。よく頼まれるらしい(笑)
最近は新幹線でも検札ありませんから、ちょっと新鮮でした。
なお、この『サンライズ出雲/瀬戸』上り
- 東京駅 21:50
- 横浜 22:14
- 熱海 23:21
- 沼津 23:38
- 富士 23:52
- 静岡 00:18
- 浜松 01:11
…と停車します。途中からの乗車や途中下車もOK!とはいえ、ほとんど乗降する人いませんでしたけどね(笑)
さて、闇夜を裂いて『サンライズ出雲』は西へ向けて走ります。まだ眠るには早い時間です。筆者出発前にスーパーで買ってきたレモンサワーを片手に寝台特急独特の雰囲気を楽しんだり…
ちょっとヒマになったらポケモンカードを引っ張り出して一人回ししてみたり…と楽しく過ごしました。『サンライズ出雲』でポケカ広げた人間なんて…世界でも私くらいではないか?
ベッドに横になると外はこんな風に見えます。さて…間も無く午前0時を過ぎるころ。そろそろ電気を消して寝ようかな…!
6:27 岡山駅で出雲号/瀬戸号分離
ゴトン…ゴトン…。心地よい揺れのおかげか?しっかりとしたベッドのせいか?この『サンライズ出雲』のベッド…思ったよりもぐっすり眠れます。
6:15ごろ、車内にアナウンスが入ります。間も無く岡山駅に到着するとか!岡山で降りる人もいるようで、廊下に出るとワタワタと準備をしている方もチラホラ。そうこうしている間に…『サンライズ出雲/瀬戸』は岡山駅のホームに滑り込みました。
ここで、『サンライズ号』は瀬戸号と出雲号の切り離しが行われます。切り離しポイントは筆者のいる9号車からすぐでしたから…せっかくなので見学に行くことに。
さすがレアな寝台特急列車!この切り離しイベントにも数多くのファンが見学に来ていました。『サンライズ瀬戸』は切り離しを終えたらすぐに出発してしまいますので、切り離しをしっかり見たいのならば、岡山駅で下車するか、『サンライズ出雲』に乗車するか?としなければなりません。
この『サンライズ出雲』と『サンライズ瀬戸』の切り離しイベントを見たいのならば、岡山駅到着前から7号車または8号車のドア前に待機しておいた方が良いですよ。
なにせこの日はご覧の様子。最前列をキープするには、早めにドア前待機が必須です。特にお子さま連れの場合はマスト!
そうこうしている間に、切り離しを終えた『サンライズ瀬戸』は先に岡山駅を出発していきました。彼らはこれから瀬戸大橋を渡って四国です。
岡山駅の切り離しイベント後は少し落ち着きます。と、いうことで筆者はラウンジへ移動してのんびり過ごすことにしました。
ラウンジは『サンライズ瀬戸』3号車、『サンライズ出雲』10号車にあります。片側4席、両側合わせて8席と数が少ないので、譲り合ってご利用ください。
筆者は備中高梁駅を通過した7:00すぎから朝食としました。前日にスーパーで半額で買ったパンがここで活躍(笑)
外は少し雨模様ですが、山にはチラホラと紅葉も見えていますね。モヤがかった紅葉の車窓を眺めながらの贅沢な朝食タイムでした。
9:00ごろになると…『サンライズ出雲』は日本海側に出ます。
とはいえ、内陸部を走るので日本海を見ることはできません。しかし!この辺りの車窓から見る中海・宍道湖の風景は必見!座席が右側でしたら、お部屋からこんな雄大な宍道湖を楽しむことができますよ!
9:58 出雲市駅到着!
米子、松江を出ましたら、終点の出雲市駅まではすぐ!お部屋に戻ってお片付けをしなければ。
あ。そうそう。個室はカーテンも閉まりますからお着替えされる時でも安心ですよ。
荷物をまとめて…9:58!定刻通りに終点の出雲市駅に到着です。東京駅を出てからおよそ12時間。快適な寝台特急の旅を堪能しました!『サンライズ出雲』!ありがとうー!次は子供連れて乗りたいな!
【サンライズ出雲で行く出雲神社めぐり】の旅行記はこれから、出雲周辺の神社めぐりへ出発です。
でもその前に!今回は運良く『サンライズ出雲』のシャワールームを使用できましたのでそちらをレポートします。次回もお楽しみに!