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【大河ドラマコラム】NHK大河ドラマ「光る君へ」第8話『招かれざる者』

NHK大河ドラマ『光る君へ』コラム

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こんばんは!旅行ブロガーにして、歴史地理コラムニストの旅人サイファです。毎週日曜日夜は、NHK大河ドラマ『光る君へ』コラムをお届けします。

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均40泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。地理・歴史へも興味が深く、各所で好評を頂いております。

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こちらは毎週日曜日にお届けする【NHK大河ドラマ『光る君へ』コラム】の記事をお届けしています。

 

 

第8話 招かれざる者

政治の場は、関白・藤原頼忠ら主流派と花山天皇の側近・藤原義懐らとの主導権争いが続いています。

 

特に藤原義懐は、花山天皇の信任厚いことを背景に、専横が目立つようになってきました。

 

関白と左大臣源雅信、右大臣・藤原兼家ら首脳陣は、位階は義懐よりも高いながら花山天皇から冷遇されており、このまま義懐らに権力が移ると我が身も危うい。

 

首脳陣の結託を強くするために、藤原兼家は自らの三男・藤原道長の嫁に、源雅信の娘・倫子を貰えないかと提案します。

 

と…現代風に書きましたが、当時の感覚では、勢力を持つ家の娘に、我が家の三男を婿に出すという意味合いの方が強かったようですね。

 

しかし…そうこうしている間に、当の右大臣・藤原兼家が病に倒れます。

 

これは、先日死去した花山天皇の女御の呪い…と判じられてしまいます。このあたり「女御を呪え」と命じていた安倍晴明への根回しの甘さも背景にありそうですね。

 

そんな折り、花山天皇の元で共に仕えている藤原道兼(兼家次男)が、まひろの父・藤原為時の元を訪ねてきます。

 

まひろにとって道兼は、憎き母の仇。恨み言を突き付けても良かったのでしょうが…まひろはぐっと堪えて、琵琶の音を聞かせます。

 

「私の感情をあの男に左右されたくない」

 

母を殺された恨みこそ消せはしないが…もうこだわりは捨てる。彼女なりの母の事件への訣別宣言だったのでしょうか。

 

人物紹介 源雅信

円融天皇の時代から左大臣として朝廷のNo.2の座にあったのが「源雅信」です。

 

この源雅信は、宇多天皇の子・第8皇子敦実親王の三男で、宇多源氏の祖となった人物です。

 

源氏には祖とする天皇別に21の流派(源氏二十一流)があり、宇多源氏はそのうちの一つで宇多天皇から分かれた氏族です。宇多天皇の皇子のうち、第8皇子敦実親王の3男・雅信王が臣籍降下して源朝臣の姓を賜い源雅信と称しました。

 

源氏といっても、後に鎌倉幕府を開く「源頼朝」らは清和天皇の末裔である清和源氏なので、別の氏族になりますね。

 

源雅信は、その娘の婚姻先である藤原右大臣家と懇意になったことで、一蓮托生の間柄となります。

 

なお、源雅信を祖とする宇多源氏は、後に鎌倉幕府の在京御家人となる源仲章(鎌倉殿の

十三人で生田斗真が演じた)や、鎌倉幕府の創業を支えた佐々木氏(京極氏、六角氏、尼子氏などの祖)も宇多源氏の一族です。

 

この中でも、京極氏は明治維新まで大名としての地位を存続していますから…その長い系譜は1000年を超えていることになりますね。

 

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