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【大河ドラマコラム】NHK大河ドラマ「光る君へ」第6話『二人の才女』

NHK大河ドラマ『光る君へ』コラム

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こんばんは!旅行ブロガーにして、歴史地理コラムニストの旅人サイファです。毎週日曜日夜は、NHK大河ドラマ『光る君へ』コラムをお届けします。

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均40泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。地理・歴史へも興味が深く、各所で好評を頂いております。

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こちらは毎週日曜日にお届けする【NHK大河ドラマ『光る君へ』コラム】の記事をお届けしています。

 

 

第6話 二人の才女

 

ついに登場しましたね。ライバル清少納言

 

彼女は、紫式部(まひろ)の直接のライバル関係だけでなく、その主人である「彰子」と「定子」もライバル同士であるという…半ば宿命的な存在でした。

 

清少納言は、清原元輔の娘でその名は「清原氏出身の少納言」という、宮仕え時の名称で伝わっています。

 

それにしても…その配役、ファーストサマー・ウイカにはちょいとやられましたね。

 

もともと、大阪弁のチャキチャキしたタレントというイメージでしたが、そのイヤな感じが良く出ていました。

 

大河視聴者層からの好感度も、あまり高くないと思われますので…まひろのライバル役、イヤなヤツ役としては最適かもしれませんね。

 

さて、表の政治の場面は、前回に引き続き三つ巴。

 

 

藤原義懐一派は、公卿上層部の後ろ楯を持たない弱みがあります。そのために、関白の息子である藤原公任をはじめ、若い世代の切り崩しを画策します。しかし、ここに…右大臣家藤原道長らは呼ばれませんでした。

 

これは、花山天皇派と関白派が手を組み、右大臣家を陥れる策略。この策が上手く行けば…主導権は花山天皇&関白家へと大きく動く…はずでした。

 

しかし、右大臣家もこれを黙って見過ごすことはしませんでした。

 

右大臣藤原兼家の長子、藤原道隆は、若手の気持ちを繋ぐために漢詩の会を催します。

 

若き公家の子弟たちは、日々漢詩や和歌などの研鑽に努めていました。その披露の場を用意することで、若手たちの歓心を買おうとしたのでしょう。

 

この場で、まひろは道長と再会します。

 

因縁の右大臣家の御曹司である道長。距離を取らねば…と思い詰めていたまひろは、動揺したことでしょう。

 

近寄りたいのに近寄れない…。どこかロミオとジュリエットのようなストーリー。果たして…ふたりは今後結ばれるのか?

 

一説には、妾説もあるふたり。今回の大河では、これからどのような距離感で生きていくのでしょうか?

 

人物紹介 藤原道綱の母

蜻蛉日記の作者であり、百人一首にも「なげきつつ ひとりぬる夜の あくるまは いかに久しき ものとかはしる」の句でも有名ですね。

 

しかし、教科書にも百人一首にも、「藤原道綱母」としてしか名が記されていない気の毒な女性です。

 

この人は、藤原北家の中級貴族、藤原倫寧の娘として生まれました。彼女の名が歴史書に残るのは、藤原兼家(道長の父)の妾となってからです。あまり知られていませんが、蜻蛉日記の作者は、藤原道長の父の妾に当たるのですね。

 

当時の上級貴族は、数多くの妾を持ち、彼女らの実家に通いながら逢瀬を重ねていました。

 

藤原道綱の母としてられる彼女も、そんな妾のひとりだったと言われています。

 

彼女は、その著書「蜻蛉日記」に、兼家との生活や、息子である道綱の成長などを赤裸々に書き残しています。

 

また!彼女は、歌の名手としても知られていたようで、先述の「なげきつつ…」の歌は百人一首にも掲載されているほど。

 

ちなみに道綱の母の実兄は、清少納言の姉を妻に迎えていることから、血縁であったようです。枕草子には、道綱の母が読んだ歌も掲載されています。

 

さらにちなみに!

 

更級日記で知られる「菅原孝標の娘」は、道綱の母の妹の娘、つまり姪に当たります。

 

このあたり、名前すら伝わっていない…という悲しさもありつつも、数多くの女流作家たちが、ほぼ同時代に活躍したという日本史上でも特異な時代ともいえます。

 

こうして並べてみると…これだけの女性たちが同時代に活躍し、作品を残しているというだけでも、驚異的といえますよね。

 

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