旅人サイファのお出かけブログ

R3.5.15 ブログランキングサイト国内旅行ジャンル第1位獲得!旅行プランナー旅人サイファが送る『旅行に行きたくなるブログ』です!ぜひお立ち寄りください♪

スクロールして項目をお選びください!

【大河ドラマコラム】NHK大河ドラマ「光る君へ」第2話『めぐりあい』

NHK大河ドラマ『光る君へ』コラム

f:id:traveler-cipher:20240107180213j:image

 

こんばんは!旅行ブロガーにして、歴史地理コラムニストの旅人サイファです。毎週日曜日夜は、NHK大河ドラマ『光る君へ』コラムをお届けします。

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均40泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。地理・歴史へも興味が深く、各所で好評を頂いております。

旅人サイファ実績

・スキルマーケット「ココナラ」にて旅行お出かけカテゴリ売上実績No.1

・グルメサイト「ニッポンごはん旅」公認ライター

・スマートニュース/Yahoo!ニュースほかメディア掲載実績多数

・「にほんブログ村」国内旅行カテゴリPVランキング1位を記録

こちらは毎週日曜日にお届けする【NHK大河ドラマ『光る君へ』コラム】の記事をお届けしています。

 

 

第2話 めぐりあい

母を失うという悲劇に見舞われた主人公まひろも成人を迎えました。

 

まひろは、その文才を活かして町の代筆屋をしていたという設定で物語は描かれました。まあもちろん…これは脚本家の創作でしょうけどね。

 

それにしても…この時代に、女性で文字が読める/書けるというのは驚異的だったのではないでしょうか?

 

世界的にも、日本は古くから識字率が極めて高い特異な国ではありました。しかし、それも寺子屋等での庶民教育が行われるようになってからの話。今作品で描かれている平安時代で文字が読める人間なんてごくわずか。女性で読み書きができる人間なんて、本当に数えるほどだったのではないでしょうか。

 

後に紫式部と名乗ることになるまひろが、いつから文字を操れるようになったかは分かりません。父が学者筋だったことを差し引いても…あれだけ巧みに文字を読み書きし、歌まで読めたとはなかなか考えにくい。

 

また、人生経験や恋愛経験すら希薄な下級貴族の娘が、人の心の機微を捉えた和歌を読むというのも、あまり現実的とは言えないでしょう。

 

資料の少ない時代を、資料のほとんどない主人公に据えて描く今作品。実際の歴史的事件に、主人公であるまひろを上手く絡ませて創作するしか描きようがないでしょう。

 

平安貴族たちの陰湿な権力争いの中で、まひろどう生き、やがて世界初の創作小説ともされる源氏物語を執筆するに至るのか?しばらくは純粋なドラマとして楽しんでいこうと思います。

 

人物紹介「円融天皇

今回フィーチャーするのはこの人。劇中では坂東巳之助が演じています。

 

この天皇、なかなか骨のある人物だったようですね。

 

第64代天皇として即位(969年)してから、退位する(984年)までおよそ15年間天皇位にありました。

 

父は第62代の村上天皇。兄である第63代冷泉天皇の跡を継いで即位しています。

 

どうやらこの天皇は、はじめから「中継ぎ」として一代限りの天皇と決められていたようなんです。

 

就任当時はまだ11歳と若年だったこともあり、はじめは藤原実頼(兼家/段田正則の叔父)、次いで伊尹(兼家の兄)が、摂政として政務を支えました。

 

しかし、伊尹が死去すると、藤原一族内での権力争いが激化!伊尹の弟である、兼通と兼家の間で熾烈な争いが起きたとされています。

 

円融天皇は、どちらかというと兄の兼通贔屓だったようで、兼家は遠ざけられます。しかし、兼家の娘・詮子(吉田羊)が唯一の皇子を産んだことで形成は逆転。兼家が詮子やその皇子を連れて出仕を取り止める事態にまで発展します。

 

結局…円融天皇は、詮子が産んだ子(後の一条天皇)を東宮(皇太子)とすることを条件に退位。後任には兄・冷泉天皇の子である花山天皇が即位することとなります。

 

円融天皇はその後、上皇として悠々自適な生活を送りますが、991年に死去しています。

 

子の一条天皇の系譜は、やがて皇統の正統とされ、白河天皇後白河天皇へと繋がっていきます。

 

前回です