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【体験レポート】飛行機が他所へ緊急着陸(ダイバート)!こんな時どうする!?

羽田空港が閉鎖で着陸できず!中部国際空港緊急着陸した体験記!

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2024年お正月。羽田空港JAL機と海上保安庁の機体が接触事故が起きました。ニュース映像でも衝撃的なシーンが流れていましたので、ご記憶の方も多いはずです。

 

この時、羽田空港は4本ある滑走路が全面封鎖されたため、多くの旅客に影響が出たのは記憶に新しいところです。

 

お正月の事故の時も、羽田空港上空では大混乱が起こっていたと思いますが…実は昨年夏にも同じように羽田空港の滑走路が全面封鎖され、一機も着陸できない!という事態が起こっていたんです。

 

これは、乗っていた飛行機が目的地の空港に着陸できずに、他の空港へ緊急着陸する…いわゆるダイバートと呼ばれる事態です。ニュース等で時々耳にするけど、実際に経験した方は少ないと思います。

 

実は昨年夏、筆者はこれに直面したんです!

 

我々一行が乗り込んでいた飛行機が、突然羽田空港の上空でUターン!なんと予定外の中部国際空港へ着陸するという事態に巻き込まれました。今回は、その顛末と対処法をレポートしますね。

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均40泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。

旅人サイファ実績

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こちらの記事は【宮崎鹿児島種子島7泊8日旅行記】よりシリーズでお届けしております。

 

 

フライトまでの流れ

昨年の夏休みのことです。

 

筆者は、宮崎鹿児島種子島をぐるっと回る7泊8日の家族旅行に出ていました。

 

この日は旅行も最終日。鹿児島県・霧島温泉のお宿をチェックアウトして鹿児島空港へと向かいました。


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この日のフライトは、羽田空港行きのスカイマーク鹿児島空港を11:30に離陸して、13:00には羽田空港に着陸する…予定でした。しかし!この後予想もしていなかった事態に巻き込まれることとなります。


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早めに鹿児島空港に到着した我々は、お土産屋さんを覗いたり…


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カードラウンジで焼酎をいただいたり…と思い思いに時間を過ごし、搭乗時間の20分前には搭乗口でのんびりと過ごしておりました。

 

この時点では、この後起こるトラブルなぞ予想できるはずもなく…なんてことないいつもの空港ステイを気楽に楽しんでおりました。

 

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そして、搭乗手続きや保安検査もスムーズに通過して、遅延もなく搭乗開始。座席に着いてのんびりしていると、ゆっくりと機体が動き出してあっという間に離陸。ここまでは普段となにひとつ変わらないフライトだったんです。

 

羽田空港上空で異変が?

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機内でも普段となんら変わりなく。客室乗務員さんから配られたドリンクを飲みながら優雅な空の旅を続けていると…シートベルト着用サインが出て、間もなく着陸態勢とのアナウンスが流れました。

 

異変を感じたのはこの後です。

 

何気なく窓の外を眺めていると…何やら房総半島上空を何度も旋回している?なんだろう?夏休みシーズンだから着陸待ちの飛行機で混んでるのかな?

 

同じようなところをぐーるぐる、ぐーるぐると15分ほど。

 

あれ?なんだろ?さすがにおかしいぞ…?と思ったところで、機長からアナウンスが入りました。

 

「現在、着陸予定の羽田空港の天候調査中です」

 

あら?上空は晴れてるんだけど…たしかに、東京方面にはバカデカイ積乱雲らしきものが見える。

 

まあ、すぐ着陸できるっしょ?

 

と楽観視していた筆者に、衝撃の光景が目に入ってきました。


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先ほどまで房総半島上空にいた機体が…あれ?これ三浦半島だよな?あれ?あっちには江ノ島も見える?

 

そうなんです。なぜか乗っていた飛行機か西へと進路を変えているではありませんか。

 

そしてこの時はじめて、状況を知ることになるのです。

 

「機長よりアナウンスです。現在羽田空港が激しい雷雨のため滑走路が全面閉鎖されています。そのため羽田空港へは着陸できません。当機は給油のため中部国際空港緊急着陸致します。」

 

え!?

 

いわゆる「ダイバート」というヤツです!過去何度も飛行機には乗っていますが、これははじめての経験でした。

 

この時…地上の羽田空港ではこんな事態になっていたようなんです。

 

羽田空港が雷の影響で作業ストップ 欠航する便も(2023年8月1日) - YouTube

 

とたんにざわつく機内。

 

とはいえ、機体にトラブルがあるワケでもなく、事故や墜落等の可能性もないようでしたので、それほど大きな騒ぎは起きませんでした。


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機体はあっという間に富士山を越えて…愛知県方面へ。

 

筆者一行は、この日のスケジュールは自宅に帰るだけ。私自身は翌日から仕事でしたが、子供たちも夏休み中でしたし、他の家族も予定がある訳ではありません。

 

ここで筆者は家族にこう告げました。

 

「こうなったらどうすることもできん。この状況を楽しもう!」

 

ビジネス利用の方や、お急ぎの方にはお気の毒ではありましたが…、このように決まってしまった以上、我々乗客にはどうすることもできまん。ならば!せっかくの貴重な体験を楽しもう!むしろ、はじめてのセントレア(中部国際空港)グルメまで楽しもうよ!

 

ダイバート後の流れ

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13:58中部国際空港着陸。

一度ターミナルに降りてのんびりできるのかな?と思ったら…ここからが長かった!

 

中部国際空港のグラウンドスタッフも、急遽の事態でてんやわんやだったようですね。まずはこの場所で給油車が来るまで30分ほど待機。


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14:30給油車到着

ようやく給油車が来て、給油を開始しました。が…この給油中は機内の電源が一度落ちるようで、この間はトイレも使えないとのこと!

 

教訓!トイレは行ける時行っておけ!

このようなトラブルの際、もっとも心配なのがトイレ。客室乗務員の説明を良く聞いて、トイレはタイミングよく済ませておいた方が良いですね。しかも…機内のトイレはめっちゃ並びますので、早めに済ませておくことをおすすめします。


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15:30 中部国際空港ターミナルへの降機許可

給油を終えたにも関わらず、ターミナルまでの移動も待機命令。しばらくその場で大人しく待っていた我々の飛行機。15:30頃になってようやくターミナルへ降りる許可がでました。客室乗務員のアナウンスによると40分くらいは自由時間があるそう!

 

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人生ではじめてのセントレア(中部国際空港)に降り立つ!考えてみると、関東民にとっては意外とレアな空港かも?

 

おっと。そんな感慨に耽っている場合ではない!ここで真っ先にやることは…食料の確保!


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我々の飛行機が到着したのは9番搭乗口。近くにレストラン等は見当たりません。最も近くにあった売店には、すぐに行列ができていました。しかも、お弁当やサンドイッチはあっという間に売り切れていました。

 

教訓!食料は持ち込み手荷物に少しだけでも入れておけ!

今回のトラブルは、ちょうどお昼時の便で起こったものでした。我々は子供連れだったこともあり、手荷物にたくさんのお菓子を積めていたので、それらを少しづつ食べることで凌ぎましたが…朝食も食べずに搭乗した方には苦しかったでしょうね。


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我々は一目散に売店に向かったため…先頭で食事をゲットすることができました。

  • みそかつサンド
  • 天むす
  • ハムタマゴサンドイッチ

家族5人、これでかなりお腹を満たすことができました。できれば緊急事態に備えて…少しでも食料を用意しておくと良いかと思います。


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セントレアに着陸して30分。

https://x.com/ton_negi/status/1686250259260035072?t=vnWJSknhKIy269vxa7DP0g&s=09

 

Twitterのフォロワーさんから、セントレア空港内には「アンケートに答えれば無料でドリンクを貰える自動販売機がある」と教えていただいたので探しにいきました。

 

エリア内をウロウロしていると…当該販売機を発見!同行の家族も呼んで、無料のドリンクを4本ゲットしました!これ、セントレア空港を使う方は絶対おすすめのテクニックですね!ありがとうございました!

 

教訓!どうしようもない事態に巻き込まれたらその状況を楽しめ!

一度緊急着陸が決まったら、乗客にはどうすることもできません。逆にこのレアな事態を楽しもうとすれば、気持ち的にもかなり楽に過ごせます。


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16:15 再搭乗開始

搭乗口付近でのんびりしていると…アナウンスが入りました。どうやら準備が整ったようで、元の機体へと再搭乗が開始された様子。結局、セントレア緊急着陸してから2:15も足留めを喰らってようやく脱出できるようです。


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16:30 再離陸

準備が整ったところで、羽田空港への再離陸が行われました。

 

あれ?

 

緊急着陸前に近くに座っていたお客さんのうち、何名かの姿が見えません。もしかしたら…?セントレアで離脱した人もいたのかもしれませんね。

 

そりゃそうだ。ビジネス利用の方なんかは、早々に飛行機を諦めて新幹線へと切り替えた人もいたはず。

 

なんのアナウンスもされませんでしたが…この場合、代替交通機関に振り替えた場合の実費は補填されたんでしょうかね?


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17:45 羽田空港着陸

今度こそ!無事に羽田空港へと着陸しました。本来の予定時刻よりも5時間近く遅れての羽田空港到着でした…。

 

ちなみに、15:30に中部国際空港で解放されてから、名鉄特急ミュースカイ名古屋駅から東海道新幹線に乗った場合、東京駅到着は18:12。結果として、大差なかったんですね。

 

費用の補償は?

今回のケースでは、最終的に5時間遅れで目的地の羽田空港へ着陸できました。

 

そのため、払い戻しや追加料金が発生することはありませんでした。

 

全日空ANAのQ&Aには、こんな記載がありました。


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Q:【国内線】搭乗予定のフライトで「悪天候のため、着陸できない場合は別の空港へ向かうか、出発空港に引き返すことがある」とアナウンスされました。別の空港へ向かった場合、目的地までの地上交通費は負担されますか。また、出発空港に戻ってきた場合、搭乗済みの航空券はどうなりますか。

A:別の空港に着いた場合、目的地までの地上交通機関を負担いたします。

 

また、出発空港に戻ってきた場合は特別な対応としてご予約日から計算して30日以内の変更が可能です。もしくは払い戻しが可能で、その際の払い戻しに伴う手数料は適用しません。

 

  • 目的地に戻った場合は「当社別便に振り替え」または「運賃払い戻し」
  • 別の空港へ着陸しそこで運航打ちきりになった場合は「目的地までの地上交通費を実費支給」

と、規定されているようです。これはJALもほぼ同様です。LCCの場合は「当社別便への振り替え」か「払い戻し」となるケースがほとんどのようですね。

 

まとめ

今回、生まれてはじめて、乗っていた飛行機が予定外の空港に緊急着陸する「ダイバート」を経験しました。

 

こればっかりは予想することはできませんが…今回の経験でいくつか教訓を得ることができました。

 

今回の経験で最も大切な教訓は「開き直る」ことかと思います。開き直って、この状況を楽しめたことで、ストレスなく時間を過ごすことができました。

 

飛行機の緊急着陸に限らず、通行止めや運転見合わせなど…自分ではどうすることもできない事態に直面した際は、ぜひ開き直って、状況を楽しむことをおすすめします!

 

【宮崎鹿児島種子島7泊8日旅行記】!最後の最後でトラブルに巻き込まれましたが、何とか無事に帰宅することができました。今回の旅行記は今回で最終回です!長らくのご愛顧、ありがとうございました!いくつかのコラムを挟んで、次は【夏の御嶽山登山記】をお届けします。お楽しみに!