『鵜戸神宮』は初代神武天皇の父が産まれた場所!?
日南海岸屈指の名所が『鵜戸神宮』です。太平洋の荒波が直撃する海岸、その海岸線に空いた洞窟内に作られた本殿は、宮崎県最大のパワースポットとも言われています。
筆者紹介
こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均40泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。
旅人サイファ実績
・スキルマーケット「ココナラ」にて旅行お出かけカテゴリ売上実績No1
・グルメサイト「ニッポンごはん旅」公認ライター
・スマートニュース/Yahoo!ニュースほかメディア掲載実績多数
・「にほんブログ村」国内旅行カテゴリPVランキング1位を記録
『鵜戸神宮』の歴史
宮崎県日南市に鎮座する『鵜戸神宮』は、九州を代表するパワースポットとしても知られています。
実際にこの場所に足を踏み入れると…恐らく誰もが実感するはず。右手には雄大な太平洋の水平線が伸び、足元ではその荒波が大岩に打ち付ける。
本殿はなんと海岸沿いの洞窟の中!仮にここに神社がたっていなくとも…人は某かのパワーを感じ、聖地として敬ったことでしょう。
筆者がここ『鵜戸神宮』を訪れるのは三度目ですが…その雄大なパワーを目の前にするといつ来ても感動を覚えます。
この『鵜戸神宮』の主祭神は「日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと」
あまり馴染みの無い神様ですが、この神様はなんと、初代天皇である神武天皇の父神様!
ここ『鵜戸神宮』の創祀は定かではありませんが、社伝によると本殿の鎮座する洞窟は、火折尊の妻である豊玉姫が出産するためにたてた産屋と伝わっています。
この時産まれた子こそが、主祭神である「ウガヤフキアエズノミコト」です。
この名前も「産屋の屋根を葺く前に産まれてきた子」という名前ですから、よっぽど早産・安産だったんでしょうね。
「ウガヤフキアエズ」はここで産まれ育ち、やがて四人の子を設けます。
その第四子こそが…「彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと」つまり、大和王朝を開いた初代天皇である「神武天皇」その人!つまりここ『鵜戸神宮』は、神武天皇の父の生まれ故郷なのです。
『鵜戸神宮』の見どころ
日南海岸屈指のパワースポット『鵜戸神宮』は、非常に珍しい「下り参道」となっている神社です。
駐車場から鳥居をくぐると、海岸沿いに参道が続いていますが、実はこの地点こそが『鵜戸神宮』で最も海抜が高い場所になるんです。
しばらく平らな参道が続きます。参道の両側には『鵜戸神宮』の神の使いであるウサギちゃんたちがたくさん出迎えてくれます。2023年はちょうど卯年。可愛いウサギちゃんたちに出迎えられて、気分も上がりますね!
そもそも…?なぜこんな海岸線沿いの神社の使いがウサギなんでしょう?境内にこんな看板が掲げられていました。
神社には、ご祭神と最も近しい「神使」といわれる動物がいます。
稲荷神社の「キツネ」、天満宮の「牛」など神様の使いとか眷属という意味です。
当神宮ではそれは「卯」です。ご祭神の「鸕鷀草葺不合尊」の「鸕鷀」が「卯」・「兎」になったと考えられ、今日までとてと縁の深い動物として慕われています。
ふむふむ。なるほど。ご祭神の名前に縁があるんですね。
さて、ウサギちゃんたちに出迎えられて、参道をさらに進みます。右手に荒々しい岸壁が見えたころ、参道は一気に下り坂となります。なかなか急な下り階段になりますので、手すりを持ってゆっくりおすすみください。
実は、この階段の真下が…本殿の鎮座する聖域になっているんです。
階段を降りきると…その正体が判明します。なんと、階段の真下に存在する洞窟こそが、本殿の鎮座する聖域!こんな洞窟の中に朱色の本殿が作られているとは…初めて来る方は圧倒されるはずです。
本殿の鎮座する洞窟内には、いくつものパワースポットが存在しています。
まずはこれ。「撫でうさぎ」というもので、身体の悪いところ、良くなって欲しいところを撫でると改善するといわれているもので…撫でると開運が訪れるとされています。
また、本殿の真裏には…この境内最大のパワースポットが。
それが「おちち水」「おちち岩」と呼ばれるものです。洞窟内をしたたる水分が…まるで母の乳房のようにしたたり落ちています。
伝説によると…ここで産まれた「ウガヤフキアエズミコト」のために、母神である豊玉姫が両乳房を洞窟内にくっつけていったと言われています。現在でも、深い愛情のたまものとして、今も絶え間なく水分を滴らせています。
洞窟を出ると…目の前には岩をも穿つ太平洋の荒波が打ち付けるスポットを眼科に見下ろすことができる場所です。
ここで名物になっているのが「運玉」。ここから、海岸にある岩に向かって運玉を投げ、しめ縄の内部に納まると幸運がもたらされると云われています。女性は右手で、男性は左手で投げなければなりません。
ここ長男くんに任せてみます。5つの運玉を、慣れない左手でなげます。ひとつ惜しいのがありましたが…しめ縄の中には納まらず!残念!
神武天皇の父君である「ウガヤフキアエズミコト」をお祀りする『鵜戸神宮』。目の前にははるか雄大な太平洋。ここからは、島陰どころか陸地すら見えません。よくぞ、この地からはるか東の大和へと船をこぎ出そうと思ったことですね。その決断力も、神様たる所以でしょうか。
『鵜戸神宮』へのアクセス/駐車場/駐車場
『鵜戸神宮』へは、鉄道駅からかなり離れているため、車かタクシー路線バスでないとアクセスは困難です。
JR日南線の油津駅から路線バスまたはタクシー利用。また、宮崎空港からも路線バスが出ています。
お車の場合は、宮崎自動車道の宮崎ICからおよそ50分。国道220号線を南下し、案内看板のところで海側に入ると駐車場が見えてきます。途中、集落を抜けますが道が細いので充分お気をつけください。
駐車場は、境内に無料駐車場が設けられていますので、そちらをご利用下さい。
【宮崎鹿児島種子島旅行記】2日目。日南海岸を南下し、鵜戸神宮までやってきました。ここに来るのは三度目ですが、この素晴らしさは何度訪れても感動しますね。次は、飫肥の城下町へ車を走らせます。次回もお楽しみに!
『鵜戸神宮』の基本情報
アクセス
宮崎自動車道 宮崎ICより50分
開門時間
6:00-18:00
定休日
年中無休
参拝料金
無料
駐車場
参拝者用無料駐車場あり
アドレス
宮崎県日南市宮浦3232
0987-29-1001