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【宮崎】『宮崎八幡宮』は古代から鎮座する宮崎の守護神!

『宮崎八幡宮』は古代から宮崎の町に鎮座する総鎮守!

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現在、35万人を超える大都市となっている宮崎市。しかし、宮崎県が発足した当初は、なぜこの地に県庁が置かれたのが分からないほどの寒村だったようです。九州内の諸都市と比べても、さしたる歴史を持たない宮崎の町で数少ない、古代から残る由緒ある神社がここ『宮崎八幡宮』です。

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均40泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。

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こちらの記事は【宮崎鹿児島種子島7泊8日旅行記】よりシリーズでお届けしております。

 

 

『宮崎八幡宮』の歴史

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宮崎県宮崎市。実はここは他の県庁所在地と比べても非常に面白い町なんです。

 

多くの県庁所在地は、そのほとんどが近世(江戸時代)の城下町だった場所です。江戸時代にその県域で最大規模の城下町に県庁が置かれるのが一般的でした。

 

城下町以外でも、古都や港町、宿場町という、元から町が発展していた場所に県庁が置かれるケースが多いのです。

 

しかし、ここ「宮崎県宮崎市」は、近世にいたるまでこれといった歴史を持たない、非常に珍しいケースなんです。

 

発足当時は、小さな寒村に過ぎなかった場所に作られた宮崎。ここに、新しく県庁が置かれたことで町が産まれ、現在では九州内でも6番目の規模を誇る都市へと発展したんです!

 

神話の世界では、後に初代天皇となる神武天皇がかつてこの地に宮を営んでおり、ここから大和へと東征をはじめた…ということにされています。神武天皇が営んでいた宮の跡地とされているのが現在の「宮崎神宮」ですが、この宮崎神宮も、昭和になってから国粋主義を受けて拡大されるまで、地方の小さな社に過ぎませんでした。

 

実は、ここ「宮崎市」は元々県庁所在地ですらありませんでした。

 

明治維新後に行われた廃藩置県の際、現在の宮崎県域は、北部の延岡に県庁を置く「美々津県」と西部の都城に県庁を置く「都城県」という2つの県が建てられていました。

 

明治6年に、この両県が合併。延岡と都城の中間点にあった「宮崎郡上別府」という場所に新たに県庁が置かれます。

 

この「上別府」という場所こそが、現在の宮崎県庁が建っているその場所!ここに県庁が置かれたことで「宮崎県」が産まれ、この地はやがて「宮崎市」となるのです。

 

そんな、都市としての歴史をほとんど持たない宮崎市ですが、そんな宮崎市内でもわずかに古代の痕跡が残されている場所が、今回ご紹介する『宮崎八幡宮』です。

 

ここ『宮崎八幡宮』の創建は平安時代と伝わっています。

 

平安時代末期、この辺り一帯を領し開拓しのが、京都から国司として派遣されていた「海為隆」という人物です。

 

この人は、元々土着の神としてお祀りされていた「橘大神」と共に、宇佐八幡宮から神霊をお招きして合祀したのが、ここ『宮崎八幡宮』の起源とされています。

 

『宮崎八幡宮』の見どころ

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『宮崎八幡宮』は、宮崎県庁のすぐ裏手に鎮座しています。

 

ここ『宮崎八幡宮』は、決して大きな神社ではありませんし、ガイドブックにも載っていない町の神社にすぎません。筆者も、ホテルから宮崎駅へ向かう途中で…

 

「あ。神社がある。ご挨拶していこう。」

 

と立ち寄ってみただけなんですが…調べてみるとなかなか貴重な神社であることが分かったんです!

 

県庁所在地になったとはいえ、当時寒村に過ぎなかった宮崎。現在では完全に都市化してしまったため、前身の上別府村時代からこの地に残る遺構はほとんどありません。

 

そんな宮崎にわずかに残る貴重な遺構のひとつがここ『宮崎八幡宮』です。中世には「渡別府」という地名だったそうで、古文書には「渡別府八幡」という記載も見られるようです。

 

宮崎市内の目抜き通りである「橘通り」も、恐らくこの神社のご祭神「橘大神」に由来しているのではないでしょうか。


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鳥居で一礼し、参道を進みます。正面には近年の改装前に本殿が置かれていた場所に「御在所址」としてモニュメントが置かれていました。


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参道をそのまま進むと拝殿に至ります。ここ『宮崎八幡宮』は鳥居、参道、拝殿、本殿が一直線に並ぶシンプルな作りになっていますね。

 

ここで、二礼二拍手一礼で参拝します。これから始まる旅の安全を祈願するとともに、宮崎という町に宿泊させていただいたお礼をさせていただきました。

 

偶然立ち寄らせてもらった神社ですが…これもお導きなんでしょうか。宮崎という町の歴史を学ぶ素晴らしい機会をいただきました。

 

宮崎市内の中心部にありますので、お近くにお越しの際はぜひご参拝してみてください!

 

『宮崎八幡宮』へのアクセス/駐車場/所要時間

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『宮崎八幡宮』は、宮崎県庁の真裏に鎮座する神社です。

 

JR宮崎駅より徒歩15-20分ほど。歩くのが少し大変な距離ですので、タクシーや路線バス利用もおすすめです。

 

お車の場合は、宮崎自動車道の宮崎ICより10分ほどです。鳥居前には参拝者用の駐車場も整備されています。

 

決して広い境内ではないので、参拝自体は5分ほどあれは充分です。筆者は、社殿の作谷歴史由緒書きなどをじっくり見学しましたが、20分ほどあれば充分でした。

【宮崎鹿児島種子島旅行記】2日目。宮崎市内に宿泊し町の鎮守さまにご挨拶をさせていただきました。この日はレンタカーで宮崎県内を南下します。次回は伝説の地に建つ神社に立ち寄ります。お楽しみに!

 

『宮崎八幡宮』の基本情報

アクセス

JR日豊本線 宮崎駅より徒歩

宮崎自動車道 宮崎ICより10分

 

営業時間

24時間自由

 

定休日

年中無休

 

参拝料金

無料

 

駐車場

参拝者用駐車場あり

 

アドレス

宮崎県宮崎市宮田町3-27

0985-20-7878