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【長野】国宝!『仁科神明宮』は現存最古の神明造り!

『仁科神明宮』は現存最古の神明造り本殿が国宝!


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長野県の国宝といえば…長野市の「善光寺」や松本市の「松本城」が有名ですが、ここ大町市にも、それらに負けず劣らず素晴らしい神社があります。それが今回ご紹介する『仁科神明宮』です!

 

筆者紹介

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こちらの記事は【立山雄山縦走記】よりシリーズでお届けしております。

 

 

『仁科神明宮』の歴史

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現在の長野県大町市一帯は、かつて仁科荘と呼ばれ、仁科一族が治める土地でした。

 

仁科氏は、この地に伊勢神宮内宮から神魂を勧請し、伊勢神宮の神饌を給する御厨(みくりや)を寄進しました。この仁科御厨は信濃国内最古の御厨ともされ、伊勢神宮内宮が直接治める神領だったようです。この仁科御厨こそが、現在に残る『仁科神明宮』の原型と言われています。

 

この地に神明宮が作られた記録ははっきりしていません。鎌倉時代初期の書物に「仁科御厨」の名が登場しているため、それ以前からこの地に鎮座していたのではないかと言われています。

 

戦国時代に仁科氏が滅亡した後は、小笠原氏をはじめ代々の松本藩主によって保護されました。

 

ここ『仁科神明宮』も鎮座以来、伊勢神宮と同様に20年に一度の式年遷宮が行われていましたが、江戸時代初期に最後の遷宮が行われてからは、屋根の葺き替えといった修理のみで代替されたようです。そのため、本家の伊勢神宮よりも古い、およそ400年前の本殿がそのまま残され、なんと国宝に指定されているんです!ちなみに、本家本元の伊勢神宮そのものは国宝ではありません!

 

なお、中世まで長くこの地を治めた仁科氏は、甲斐より侵攻してきた武田信玄に滅ぼされ、彼の五男・盛信が跡を継いでいます。高遠城の戦いで孤軍奮闘した仁科五郎盛信が、まさにその人です。

 

『仁科神明宮』の見どころ

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大町市中心市街地から南方におよそ5km。その名も「社」地区に鎮座しているのが『仁科神明宮』です。


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鳥居をくぐって境内に入ると正面に参道が伸びいます。この参道は本殿に対してL字型に伸びているという珍しい形です。参道の中央には御神木の大杉が今も大きな存在感をみせています。


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御神木は対になった夫婦杉。中央に小さなお社が作られて、とても風格がありますね。元々はお社のある中央部にもう1本杉が立っており「三本杉」と呼ばれていたそうです。左右の杉はどちらも周囲5mを超える巨木です。


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三本杉を過ぎると参道は左手に90°向きを変えて北向きに伸びています。この先は真正面に本殿を見ながら進むことになります。中段に立つ鳥居は、伊勢神宮からのお下がりものとか!


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最後の階段を登ると『仁科神明宮』の本殿が見えてきます。鬱蒼とした社叢を背負っており、その神聖な空気感に圧倒されますね。

 

まずは正面で二礼二拍手一礼でお参りを済ませます。


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本殿の回りを見てまわると…本殿を間近に見られる裏手への道が付けられていました。ご挨拶をして歩みを進めます。


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左手奥に見えるのが、ここ『仁科神明宮』の本殿で、国宝に指定されているものです。極めて古い神明造りを残している貴重なもので、余計な装飾のない、素朴な形の社殿です。


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真横から見ると…なんだろう?何かに似ている。昔、歴史の教科書で見たような…?

 

ああそうだ!思い出した!弥生遺跡で見た「高床式倉庫」の造りに非常に近い!高床式倉庫とは…つまり収穫した米を保存するための倉庫ですが、日本人にとって「米=神」に近い感覚だったのでしょうね。

 

ちなみに、江戸時代初期に最後の式年遷宮が行われるまで、『仁科神明宮』でも20年に一度、その社殿の作り替えを行っていました。ここ『仁科神明宮』が貴重なのは、20年ごとの式年遷宮の記録(棟札)が、鎌倉時代以降1枚も欠けることなく残っていること!600年間に及ぶ33枚の棟札も国の重要文化財に指定されています。

 

『仁科神明宮』へのアクセス/駐車場/所要時間

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『仁科神明宮』は、長野県大町市の市街地東南方向に鎮座しています。

 

最寄りの駅は、JR大糸線安曇沓掛駅ですが、こちらにはタクシーは常駐していません。徒歩で45分ほど歩く必要があります。

 

路線バスは、市内中心部にある信濃大町駅から出ています。ですが本数は少ないのでご注意ください。信濃大町駅にはタクシーが待機していますので、そちらをご利用になるのがおすすめです。

 

お車の場合は、長野自動車道の安曇野ICから45分。境内のすぐ隣に参拝者用駐車場がありますので、そちらをご利用ください。

 

境内をゆっくり参拝・見学するならば、30分ほどかかります。参拝だけでしたら15分あれば充分です。

 

 

立山登山をメインとして、その前後3泊4日に渡った【立山雄山登山記】も、今回で最終回です。次回の旅行記は、夏休みに訪れた【宮崎鹿児島種子島旅行記】シリーズをお届けします!お楽しみに!

 

『仁科神明宮』の基本情報

アクセス

JR大糸線 信濃大町駅よりタクシー

長野自動車道 安曇野ICより45分

 

営業時間

24時間立ち入り自由

社務所受付は9:00-16:00

 

定休日

年中無休

 

参拝料金

無料

 

駐車場

参拝者用無料駐車場あり

 

アドレス

長野県大町市社宮本1159

0261-62-9168