立山連峰の最高峰は『大汝山』！～立山雄山縦走記【後編】
立山雄山縦走レポートの後編です。7月半ばの立山登山。室堂から雄山へ登り、大汝山、富士折立を経て雷鳥沢へと降りてきました。
筆者紹介
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こちらの記事は【立山雄山縦走記】よりシリーズでお届けしております。
立山雄山縦走記後編！
09:30
室堂から3時間かけて登ってきた雄山山頂。こここら、3000m級のスカイラインを行く稜線歩きスタートです！
眼下に見下ろす室堂平が美しい！奥に見えるのが大日三山、その向こう側に広がるのが富山平野です。少しガスが出てきましたが…雨の心配はなさそう！天気の良い日の稜線歩きは天国ですねぇー！
雄山から稜線歩きをスタートさせた直後…同行者から歓声が。え！なになに！？と辺りを見渡すと…なんと！目の前に劔岳の雄姿！つい先ほどまで雲に隠れていたのですが、一瞬晴れてその素晴らしい姿を見せてくれたんです！うおー！かっこいいー！！
長野県側を見下ろすと…はるか眼下に紺碧の湖！あれは黒部ダムですね！あんな山深い谷間に発電用ダムを作るとは…スゴいこと考えますなあ。
さて。ここからは、標高3000mのスカイラインを進む稜線歩き！正面に劔岳、左手には室堂平を眺めながらの絶景散歩！いやあ…気持ち良すぎます！
10:00
雄山山頂からおよそ30分。整備された登山道を歩くと、標高3015mの立山最高峰『大汝山』へと到着です。山頂部はゴツゴツとした岩場になっていますので転倒には要注意です。
大汝山の山頂直下にあるのが『大汝山休憩所』です。こちらは山小屋ですが宿泊はできず、ランチや休憩のみの営業となっています。
この日は朝6:15から歩き始めていますので…もう4時間近くが経過しています。少し早いですが、ここでお昼ごはんをいただくことにしました。これは、昨晩宿泊した「雷鳥沢ヒュッテ」で注文しておいたお弁当です。山盛りご飯とおかずもいっぱい！しっかりエネルギー補充できました！
10:30
『大汝山休憩所』を出発。次のチェックポイントである「富士の折立」を目指して稜線歩きの続きです。歩き始めてすぐのところに、7月にも関わらず雪がまだ多く残る雪原地帯にやって来ました。こちらは「内蔵助カール」と呼ばれるところで…なんと国内に7つしか発見されていない氷河のひとつなんです！
10:45
内蔵助カールを右手に見ながら歩を進めると、この日最後のピーク「富士の折立」へと到着します。お昼近くになって、ガスが出てきちゃいましたねえ…。展望がないピークはあまりモチベーションが湧かないので、筆者はここでひと休み。同行者さんお一人でピークまで行ってきてもらいました。(※岩場で横になってお昼寝してました)
さて！この先は、下山路になります。この先、真砂岳別山と稜線コースは続きますが、筆者はこの日のうちに室堂から大町温泉まで降りなければいけないので…ここからショートカットして雷鳥沢へと下るコースを選択しました。
同行の仲間はこの先、別山まで回ってから雷鳥沢へ降りるということで…ここでお別れ！お互い安全に下山することを約束して、ここから別ルートをとりました。
11:15
さて！筆者はここ真砂岳分岐から下山開始です。稜線の向こう側はガスが出ていますが、室堂平の視界は良好！ここからは美しい景色を眺めながら下山ルートになります。
途中…こんなお花畑に癒されながら歩きます。真冬は数mにものぼる雪に閉ざされるところだというのに…健気に可憐な花を咲かせる高山植物たち。踏まないように慎重に通り抜けました。
ところどころに残る雪を踏み分け、道迷いしないよう目印に沿って一気に下山します。
12:15
下りはじめて60分ほど。沢の流れに架かる橋を渡ると雷鳥沢です。
この日は日曜日だったため、すでにテントを撤収して下山した人も多いようで、昨晩見えたテント村も半分以下になっていました。
テント村を一気に通り抜けて、今朝出発した雷鳥沢ヒュッテを右手に見つつ、室堂への最後の登り坂を進みます。
が。
この坂道が、今回の登山ルートで最も苦しかった！地獄谷からの火山ガスも流れてくるのか…偶然一緒に室堂方面へと歩いた方みなが苦しそうにしていました。最後の最後でこの登り坂！息も絶え絶えにどうにか登り切りました。
13:15
ようやくたどり着いた「みくりが池温泉」！朝7:00にここを出発してからおよそ6時間の行程でした。ひゃー疲れたー！
みくりが池温泉で温泉入浴させていただいてのんびりしていると、先ほど真砂岳で別れた同行者が戻ってきた様子。え、早すぎん？と、いうことで疲れた身体にはアイスでしょ！濃厚なソフトクリームをいただいて…この日の【立山雄山縦走】は完遂です！
筆者はこのまま室堂ターミナルへと移動して、長野県側へと下山しました。ありがとう立山！また来るね！
『大汝山』へのアクセス
立山連峰の最高峰『大汝山』へは、立山黒部アルペンルートの室堂ターミナルからの登山が必要になります。
室堂ターミナルから、一の越山荘、雄山山頂を経ておよそ150分。登山道は整備されているので歩きやすいですが、登山エリアですのできちんとした装備を整えてからお越しください。
【立山雄山縦走記】3日目。今回のプランのメインイベントである立山登山を無事に終えました。筆者はこの後、立山黒部アルペンルートを下山して、黒部ダムへと向かいました。次回もお楽しみに！
『大汝山休憩所』の基本情報
アクセス
立山黒部アルペンルート 室堂ターミナルより徒歩150分
営業時間
10:00-17:00
定休日
7月上旬～9月末までの営業
※11月初旬～4月半ばまで冬季閉鎖
アドレス
076-463-1664
