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【愛知】『徳川園』はリトル・オワリ!日本庭園をガイド付き散策!

『徳川園』は御三家筆頭、尾張藩の領国をミニチュアにした大名庭園

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徳川御三家筆頭!尾張徳川家ゆかりの庭園が『徳川園』です。広大な池と起伏ある地形を活かした素晴らしいお庭を楽しめるスポットですが…実はある隠れたコンセプトで作られているんです!

 

筆者紹介

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こちら【京都~名古屋庭園巡り旅行記】よりシリーズでお届けしております。

 

 

『徳川園』の歴史

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名古屋市街地から北東3kmほどのところにある大曽根エリアには、徳川家ゆかりの場所が多く残されています。

 

大曽根近辺で最も有名なのが、尾張徳川家の秘宝を集めた「徳川美術館」ですよね。国宝である「源氏物語絵巻」など、徳川家に伝わる宝物を多数所蔵しているミュージアムです。

 

そんは徳川美術館と隣接している大きな庭園が今回ご紹介する『徳川園』です。

 

現在『徳川園』や「徳川美術館」が建っている一帯は、かつて尾張徳川家の二代藩主・徳川光友が自らの隠居所として作った「大曽根屋敷」の跡地に作られたものです。

 

当時の敷地は44haにものぼる広大な土地で、1695年に造営されました。

 

光友公が死去された後は、尾張藩の家老(成瀬家、石河家、渡邉家)に下賜されたそうですが、明治時代になると、尾張徳川家へと返却されてその跡継ぎが生活する邸宅となりました。

 

昭和初期に尾張徳川家十九代藩主から名古屋市に寄贈され、その後しばらくは公園として利用されていたようです。当時は中央に野球場もあったとか。

 

2005年に、かつての日本庭園としての姿に造り直されて再オープン。『徳川園』として市民に開放されています。現在見られる大名庭園風の景観は、最近作られたものなんですね。

 

『徳川園』の見どころ

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JR大曽根駅から徒歩10分。かつて尾張徳川家の殿様が暮らしたという『徳川園』へとやって来ました。


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まずは門の前でチケットを購入します。『徳川園』のお庭を鑑賞するだけでしたら、大人(高校生以上)300円で入園できます。隣接する「徳川美術館」に行かれる場合は、共通券を購入なさると割引が効くのでおすすめです。


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この日は園内を無料で案内してくださるガイドさんが出ているということで、ガイドツアーをお願いしてみました。園内を歩いてるガイドさんに声をかけると、その場でガイドツアーが始まります。

 

まずはここ『徳川園』の由来から教えてくださいました。ここは、元々尾張藩主の別邸(隠居屋敷)である大曽根屋敷として整備されたのが始まり。お庭のコンセプトは自らの領地である「尾張藩」のミニチュアをイメージして作られたそうです。

 

目の前に広がる大池(龍仙湖)は、伊勢湾をイメージしているようで、広大な海と見立てているようです。起伏のある地形を活かして作られた山は木曽の山々。当時は木曽も尾張藩領でしたからね。木曽の山々から流れる川(木曽三川)が、森を抜け滝となり伊勢湾へ注ぐ様を、ここ『徳川園』の庭園は見事に表しています。


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園の西手、少し高台となっている場所に建てられているのが「瑞龍亭」と名付けられた茶室です。織田有楽斎を始祖とし、尾張徳川家で重用された尾州有楽流の様式で作られています。


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ここからの眺めが秀逸!高台になっているので、園内を広く見渡すことができます。眼下に小島を結ぶ橋がアクセントになっていますね!


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さて、湖畔まで降りてきました。正面左手に小高い山が作られていますね。地形を活かして、しっかりとした高低差が付けられているのが良く分かります。


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さて、「龍仙湖」を反対側に回ってきました。ここには「龍門の滝」というものが作られています。

 

この滝は、鯉が滝を登りきると龍になるという「登竜門伝説」に基づく滝で、かつて江戸戸山の尾張藩江戸屋敷にあった滝石を用いて作られています。ちなみに戸山の尾張藩屋敷は現在、早稲田大学の構内になっています。

 

この滝は、滝前の飛び石を渡ると、にわかに滝が増水し、さっきまで歩いて渡ることができた飛び石が水没するという驚きの仕掛けがなされています。元々は江戸の戸山屋敷内にあったものですが、『徳川園』開園に合わせて、この地に再現されました。現在は20分に一度、大水が流れる仕掛けが施されいます。


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さて、龍門の滝を過ぎると、ここから先は風景が一変します。先ほど見えた小高い山に向かって緩やかな坂をのぼっていくと…高い木々に囲われ、まるで深い森の中にさ迷い込んだよう雰囲気。ここは木曽路の山の中を表現しているようですね。


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この山の最も高いところにあるのが、「大曽根の滝」です。こちらも通常は水がちょろちょろとしか流れていませんが、こちらも20分に一度大水が流れます。大水は結構な迫力ですのでぜひ待ってみてください。


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南側の黒門口近くにはレストランやショップの入った「観仙楼」という建物が建てられています。ここからの見下ろす庭園もまた見事!

 

一時は近代的な都市公園に改変されてしまった『徳川園』ですが、2005年にかつての大名庭園風にリニューアルされました。現在は、広い大池を中心に据えた池泉回遊式庭園になっています。気持ち良い散策を楽しめますので、名古屋にいらした時や、お隣の「徳川美術館」へお越しの際に合わせて散策なさってみてはいかがでしょうか?

 

『徳川園』へのアクセス/駐車場/所要時間

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『徳川園』へは、JR中央本線または市営地下鉄東山線の「大曽根駅」が最寄りです。駅からは住宅地の中を10~15分ほど歩くと到着します。

 

お車の場合は、名古屋駅からおよそ30分。県外からは名古屋第二環状自動車道(東名高速道路から名古屋ICで接続)の引山ランプから15分ほどです。

 

『徳川園』の拝観所要時間は、お庭をぐるっと回るだけでしたら30~45分で楽しめます。隣接する徳川美術館も拝観なさる場合は90分以上は必要ですので余裕をもってお立ち寄りください。

【初夏の京都~名古屋庭園巡り旅行記】は今回で最終回になります。京都市内から滋賀、岐阜と電車で乗り継いで数々の名所を回ってきました。京都も名古屋も何度も行っているため、今回はあまり観光客の訪れない穴場スポットを多く回ることができました。次回の旅行記は、富山県立山登山の記録をお届けします。お楽しみに!

 

『徳川園』の基本情報

アクセス

JR中央本線ほか 大曽根駅より徒歩

東名高速道路 名古屋ICより40分

 

営業時間

9:30-17:00

 

定休日

毎週月曜日

※祝日の場合は翌日

年末年始12/29-1/1

 

入場料金

一般300円 中学生以下無料

名古屋城他との共通券あり

 

駐車場

専用有料駐車場あり

 

アドレス

愛知県名古屋市東区徳川町1001

052-935-8988