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NHK大河ドラマ【どうする家康】第35話コラム 『欲望の怪物』

NHK大河ドラマ『どうする家康』第35話コラム

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こんばんは!旅行ブロガーにして、歴史地理コラムニストの旅人サイファです。毎週日曜日夜は、NHK大河ドラマ『どうする家康』コラムをお届けします。

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均35泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。地理・歴史へも興味が深く、各所で好評を頂いております。

 

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こちらは毎週日曜日にお届けする【NHK大河ドラマ『どうする家康』コラム】の記事をお届けしています。


 

真田昌幸の存在感!

いやはや!見事なり真田昌幸!今回の主役とも言える存在感を示しましたね。

 

本能寺の変で信長亡きあと、関東地方は大いに乱れました。もともと、関東に大きな勢力を持っていた小田原の北条氏、そして北関東を押さえていた越後の上杉氏、さらに主を失った織田領を保護目的で押さえた徳川家康三者が三すくみ状態の中…キーマンとなったのが三者の勢力圏の中間点にいた真田昌幸でした。

 

真田昌幸は、時に徳川方へ、まあ時に北条方へ、さらに上杉方へと好を通じ、最終的には豊臣秀吉の直属となり信濃国東部~上野国西部までを版図とする小領主として立場を固めます。

 

この頃の真田氏の立場は、徳川の配下とされましたが…この辺りはっきりしません。恐らく…真田昌幸は徳川、上杉、北条の間を暗躍しつつ独立を維持するつもりだったのでしょう。

 

この関東の争乱、キーポイントとなったのが真田の領していた上野国沼田でした。

 

徳川家康は、北条氏との全面対決を避けて和睦を結びます。その時に定められた国境線が上野国沼田でした。

 

上野国沼田城は北条氏に渡す。その代わり、甲斐や信濃は徳川領とする。

 

その盟約でネックになったのが、実際に沼田を領していた真田氏でした。それもそのはず。徳川と北条の和睦は完全に真田昌幸の預かり知らぬところで決まった話です。

 

徳川家康は、真田を自らの家臣と認識していたようです。他の武田遺臣たちは徳川家臣に組み込まれたのですから、それと同じと考えたのでしょう。その家臣の領地をどう差配しようが自由と考えたのでしょう。主の命令なのだから、真田も従うはずだ…と。

 

しかし、真田昌幸の意識は異なりました。

 

我が家は正式に徳川を主として戴いた訳ではない。自ら切り取った土地を、何故渡さねばならぬのか?と。

 

結局…この辺りのイザコザがきっかけとなり、徳川VS真田の争いが勃発してしまいます。

 

天正14年に行われた第一次上田合戦では、大久保忠世鳥居元忠、平岩親義らを大将とする大軍で攻め寄せますが…真田昌幸の機略に阻まれて大損害を出し撤退します。

 

今回、大久保忠世がかなり厳しく真田昌幸に迫っていましたが…この合戦での敗戦が背景にあるのでしょう。

 

結果として、その後は真田領の問題は棚上げにされたまま月日が経過します。その間、家康が秀吉の元へ上洛するなど、情勢の変化はあったものの、真田は沼田領を保持したままでした。

 

沼田領の問題に決着が着いたのは、家康が正式に秀吉傘下に入ってからです。豊臣秀吉の命令により、真田昌幸は正式に徳川の与力となります。そして、「関白秀吉の命令により…」という名目がついたことで、ようやく真田も折れ、沼田城を手放すことに合意したのです。

 

だがしかし。

 

真田もさるもの。これまで敵対していた徳川をおいそれと信用することはできません。そこで要求したのが…婚姻という形式で人質を取ることでした。

 

真田昌幸の嫡男である真田信幸の妻に、徳川四天王本多忠勝の娘、稲姫を家康の養女として娶らせ同盟を結ぶのです。

 

なお、真田昌幸と、その嫡男・真田信幸、次男・真田信繁(幸村)は、この後も折り目折り目で歴史のキーマンとして登場することになります。

 

それにしても…さすがは佐藤浩市ですね。昨年の「鎌倉殿の十三人」でも存在感を示した名優。前半の秀吉の母のエピソードや、家康秀吉の対面シーンなども霞んでしまうほどでした。

 

これから、真田氏がどのようにストーリーに絡んでくるか…見物ですね。

 

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