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【京都】苔むした山門が美しい!哲学の道を歩いて『法然院』へ!

法然院』山門の屋根はもはやひとつの世界!哲学の道を歩いて散策!

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京都東山。銀閣寺や哲学の道からほど近くにひっそりと佇む寺院があります。茅葺きの山門が非常に美しい…浄土宗の開祖・法然上人ゆかりの『法然院』です。

筆者紹介

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法然院』の歴史

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法然院』は、鎌倉時代初期に専修念仏を唱えた法然上人ゆかりの寺院です。かつてこの地には、法然上人がその弟子である安楽・住蓮とともに修行を行った草庵がありました。

 

しかし1206年、この地を舞台にしたある事件が起こります。時の朝廷のトップ後鳥羽上皇紀州熊野へ行幸している隙に、上皇付の女官であった松虫・鈴虫という姉妹が、許可も得ずに突如出家してしまったのです。これは、法然上人の弟子である安楽・住蓮を慕っての行動でした。

 

これに後鳥羽上皇は激怒します。安楽・住蓮は死罪となり、師である法然上人も讃岐国流罪とされしまうのです。なお、後に浄土真宗を起こす親鸞聖人も、法然上人の弟子として連座を受け、越後へと配流されています。

 

その後、この地は荒廃しますが…江戸時代になってから法然上人ゆかりのこの地へ念仏道場を建てることを発願し誕生したのがここ『法然院』です。実際に法然上人が修行した建物は現存しませんが、こんな雰囲気の中で生活していたのだろうか…と、想像できますね。

 

法然院』の見どころ

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京都東山の山麓に位置する『法然院』へは、銀閣寺や哲学の道と合わせて訪れるのがおすすめです。

 

哲学の道は、哲学者・西田幾多郎らが好んで散策した琵琶湖疏水沿いの遊歩道で「日本の道100選」にも選ばれています。


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いわゆる「哲学の道」は通称で、南端の永観堂近くから北側は銀閣寺への参道にあたる銀閣寺橋まで続く約1.5kmほどの川沿いの散歩道がそう呼ばれています。琵琶湖疏水の川沿いに木々が植えられ、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉…と四季折々の美しい風景の中を気持ち良く散策できる人気のルートになっています。


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そんな哲学の道の中間部やや北よりに、今回ご紹介する『法然院』はひっそりと佇んでいます。川沿いを歩いていると案内板が出ていますので、東側へ少し坂を登ると入り口が見えてきます。辺りはとても静か。観光客も少なく、素晴らしい雰囲気が保たれているのが良いですね。春秋の特別拝観期間を除き、無料で見学させていただけるので、受付や手続きは不要です。


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ここ『法然院』最大の見どころがこの山門です。苔むした山門はもうそれだけで素晴らしい風景を作っています。雑誌などでもよく取り上げられていますよね。


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この山門、面白いことに外側と内側で全く雰囲気が異なります。外側はご覧のように…茶色い茅葺きベースに、わずかに草木が生えているのが分かります。


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しかし!反対側…お寺の内側から見るとご覧の通り!茅葺き屋根の大部分が苔や草木に覆われて…まるでそこに草原の山があるみたい!お寺の方のお話では、これらの苔や草は自然と種が落ち繁殖するそうで…もはやこれ、屋根の上はひとつの世界!


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山門の奥には、白砂壇と呼ばれる盛砂が両側に作られています。これ、白砂は水を表現しているようで、砂壇の間を通ることは、心身を清めて浄域に入ることを意味しているようです。

 

かつて琵琶湖疏水が引かれるまでは、水が貴重だった京都。枯山水の白砂も水を表現したものです。このように白砂をも清め水として代用していたのかもしれませんね。


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こちら『法然院』の拝観は無料です。本堂の内部拝観や方丈庭園などは、春と秋の特別拝観期間以外は見学することはできません。普段見ることができない本堂内部や方丈庭園まで見学なさりたい場合は、春(4/1-7)と秋(11/18-24)の特別拝観にぜひいらしてください。(※特別拝観期間は境内に入るのも料金が必要になります。)


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この時期(初夏)は、観光客も少ないので…とても静かな散策を楽しむことができました。近くの銀閣寺や哲学の道の新緑もとっても美しいのでおすすめですよ!

 

法然院』へのアクセス/駐車場

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法然院銀閣寺に近い哲学の道からすぐのところに位置していますので、哲学の道散策と合わせて訪れるのがおすすめです。

 

哲学の道へは、北側の銀閣寺方面からと、南側の南禅寺/永観堂方面からアクセスすることができます。南北の総延長は約1.5kmで、端から端まで歩くと30-40分ほどかかります。用水路沿いの遊歩道で、特に春は桜が咲く人気のスポットになっています。

 

お急ぎの方や『法然院』に直接行かれたい場合は、市バスでのアクセスが便利です。市バス32系統であれば南田町バス停から徒歩5分。市バス5系統であれば浄土寺バス停から歩いて10分ほどです。

 

お車の場合は京都駅から20分ほど。市外からお越しの場合は、名神高速道路の京都東ICから30分です。

 

法然院』に駐車場はございませんが、周辺には市営銀閣寺駐車場やコインパーキングがありますので、そちらをご利用ください。

 

【初夏の京都~名古屋庭園巡り旅行記】二日目。朝一番で銀閣寺の拝観を済ませ、すぐ近くにある法然院まで歩いて散策しました。この辺りは哲学の道法然院の山門など気持ちの良い散策路が伸びています。この後は、バスに乗り出町柳方面へと向かいます。次回は京都の名物和菓子をご紹介します。お楽しみに!

 

法然院』の基本情報

アクセス

京都市バス32系統 南田町バス停より徒歩

京都市バス5系統 浄土寺バス停より徒歩

JR京都駅より車で20分 

 

拝観時間

6:00-16:00

 

定休日

年中無休

 

拝観料金

無料(本堂内拝観は不可)

※4/1-7、11/18-24の特別拝観時は有料

 

駐車場

なし

周辺コインパーキング等利用

 

アドレス

京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地

075-771-2420