『硫黄山』は至るところから煙のが噴き出す源泉地帯!草木も生えない地獄の風景!
屈斜路湖と摩周湖の間に位置する『硫黄山』はまさに地獄の風景!草木も生えない山肌からは、至るところで噴煙が上がるある種異様な景色が広がります!
筆者紹介
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『硫黄山アトサヌプリ』の歴史
北海道弟子屈町…皆さんこれ読めますか?これで「てしかが」と読むんです!ここは、釧路と網走のちょうど中間点に位置する町で、道東屈指の観光の町としても知られています。
弟子屈町内には、屈斜路湖と摩周湖という北海道でも屈指の人気を誇る湖があり、その中間点にはこれまた人気の温泉地「川湯温泉」の温泉街が広がっています。
そんな川湯温泉が湧き出る源泉地帯にあるのが、今回ご紹介する『硫黄山』です。アイヌ語で「アトサヌプリ」…「裸の山」と呼ばれていたこの山は、その名の通り草木が一本たりとも生えていない荒涼地帯!まるで日本ではないような不思議な光景が広がっているんです。
そもそも、北海道・道東の開発はこの『硫黄山』と共にありました。この地に作られた硫黄鉱山は、道内でも一二を争う産出量を誇り、道東を支える一大産業でした。
そのため、隣町の標茶にあった集治鑑(刑務所)の囚人たちを大規模に動員して、硫黄採掘に従事させただけでなく、周辺の道路建設、鉄道敷設といった工事を行わせることでインフラ整備が一気に加速したのです。
その結果、北海道内で2番目にできた鉄道も実はここ硫黄山からの硫黄を出荷するための鉄道!その流れは現在のJR釧網本線へと受け継がれています。道東の発展は…ここ硫黄山と共にあったんです!
『硫黄山』の見どころ
いや…びっくりしました。
摩周湖から川湯温泉へ降りてきたところで突如現れる硫黄山。はじめは横目に見て通りすぎる予定でしたが…ちょっと待て?この風景…スゴくないか?と言うことで立ち寄ったスポットです。
『硫黄山』は標高512mの山で、明治時代以降は硫黄鉱山としても稼働していました。辺りは火山ガスが濃厚で土壌は強い酸性。そのため草木はほとんど生えておらず、まるで地獄のような風景を作り出しています。一見すると、もはや日本とは思えないほど荒涼とした荒野が広がっています。
火山ガスの関係か、立ち入りできるエリアに制限はありますが、柵が設けられている最深部まで行くと、そこはもう別世界!
だってほら!こんな硫黄の塊がそこかしこに!辺りには噴気の「シューっ!シューっ!」という音が響き渡っています。
さらに驚くことに、その噴気孔からは沸騰したかのような源泉がグツグツと湧き出ているではありませんか!手をかざすと…うわ!あっちいぃぃい!湧き出したばかりの濃厚な温泉が自然にじゃんじゃん溢れだしているんです!めっちゃ贅沢!
いや、本当にここはスゴい!摩周湖や屈斜路湖に負けて、訪れる人が少ない穴場スポットですが…これだけの源泉地帯のど真ん中に入り込めるなんて、なかなか体験できません!とってもおすすめ!摩周湖や川湯温泉に行かれる際は…ぜひここ『硫黄山』にも立ち寄ってみてください!
『硫黄山』へのアクセス/駐車場
『硫黄山』は、弟子屈町が誇る2つの湖、屈斜路湖と摩周湖に挟まれた中間点にそびえる標高500mほどの山です。名湯として知られる川湯温泉の源泉がここで、川湯温泉の温泉街へと引き湯されています。
空港からのアクセスは、中標津空港(60分)、女満別空港(70分)、釧路空港(80分)と3つの空港のほぼ中間点に位置しています。(※表示は車での所要時間)
敷地内には有料の駐車場が作られていますが、ここの駐車券はすぐ近くの「摩周湖第一展望台」の駐車場と共通券になっています。ぜひ『硫黄山』と摩周湖セットでお立ち寄りください。この「駐車券をセットにする」というアイデアは、とっても有効ですね。片方を訪れた人は「無料なら…」と立ち寄る率もかなり高くなることでしょうし!
公共交通機関の場合は、JR釧網本線の川湯温泉駅からタクシーがおすすめです。駅から2.0kmほどですので、ハイキングがてら徒歩でのアクセスも可能な距離です。
【北海道 道東ひとり旅】2日目。帯広、釧路と回って弟子屈までたどり着きました。硫黄山の地獄地帯を見学した後、この日の宿泊地・川湯温泉へ向かいました。次回は川湯温泉のお宿をレポート!お楽しみに!
『硫黄山』の基本情報
アクセス
中標津空港より60分
女満別空港より70分
営業時間
24時間立ち入り自由
定休日
年中無休
入場料金
無料
駐車場
有料駐車場あり
※摩周湖第一展望台駐車場と共通券
アドレス
015-483-2670