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【長野】諏訪大社『下社春宮』『下社秋宮』参拝レポート!

諏訪大社』下社春宮、下社秋宮参拝レポート! 

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長野県諏訪地方のシンボルが上下四社ある『諏訪大社』です。今回は下社の春宮秋宮に参拝して参りましたのでレポートします!

 

筆者紹介

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こちらの記事は【GW甲信飛騨温泉旅行記】からシリーズでお届けしております。

 

諏訪大社』の歴史

長野県諏訪地方。日本一高所にある湖「諏訪湖」のほとりに鎮座する『諏訪大社』という神社を中核とした神の里です。

 

この「諏訪」ように、大きな神社を地方のアイデンティティの中核としている町はいくつかあります。

これらは、ひとつの自治体(市町村)にとどまらず、周辺自治体の住民を引っくるめて共通のアイデンティティを持っていることが特徴的ですよね。同じ神の氏子という強い結束の賜物でしょうか。

 

今回訪れた『諏訪大社』を有する諏訪地方も、

…と、複数の自治体にまたがって「諏訪の民」を自認する人々が生活しています。

 

そもそも『諏訪大社』という神社からして、ひとつの神社ではないということを知らない方も多いのではないでしょうか?

 

現在、『諏訪大社』と呼ばれる神社は上社下社と4つ(二社四宮)あり、それぞれが全て正式な『諏訪大社』なのです。

 

 

そもそも、この地に諏訪の神がやって来たのは日本神話の時代です。

 

古事記には、出雲の国譲り神話としてこのような話が載せられています。

 

神代の昔…

日本列島の国土を開発し繁栄を築いていた出雲の大国主(オオクニヌシ)の元に、天界より天照大神の使いがやって来てこう言いました。

 

「この国は天照大神の子孫が治めるべき土地である。国を譲れ。」

 

オオクニヌシは、使者にこう答えます。

 

『分かった。その件は私の代わりに息子達に回答を委ねる。』

 

使者がオオクニヌシの息子・事代主(コトシロヌシ)のところへ向かうと、彼は『承知した』と一言を残して天の逆手(呪い?)を打って隠れてしまいます。

 

使者がもうひとりの息子・建御名方(タケミナカタ)のところにいくと、彼は国譲りを承知せず、使者・建御雷(タケミカヅチ)と力比べ勝負を挑みます。

 

この力比べ勝負は、タケミカヅチが圧勝します。

 

敗れたタケミナカタは、東へと逃げますが、追ってきたタケミカヅチ信濃諏訪で追い付かれ…そこで降伏します。そして…『生涯、諏訪の地から出ない』ことを約束に命を助けられるのです。

 

このタケミナカタこそが、諏訪大社に祀られている主祭神です。

つまり…諏訪大社に祀られている諏訪大明神とは、かつてこの日本列島を開き治めた出雲の一族!そして、天照大神ら天界の神に逆らった神なのです!

 

面白いことに、諏訪大社の「タケミナカタ」は、東国の軍神として、戦国時代の武田信玄他多くの武将によって信仰されました。ですが、神話では負けて降伏しているんですよね…。

 

なお、タケミナカタを屈服させた「タケミカヅチ」も、同じく軍神として茨城県の「鹿島神宮」に祀られています。

 

今回は、二社四宮ある『諏訪大社』の中で、諏訪湖の北側に鎮座する「下社春宮」と「下社秋宮」の参拝レポートをお届けします。

 

諏訪大社』下社春宮の見どころ

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諏訪大社』下社春宮は、JR下諏訪駅から真北に位置しています。まっすぐ伸びる参道は緩やかに上り坂になっており、その上り詰めた行き止まりに下社春宮の鳥居が見えてきます。

 

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境内に入ると、中央に大きなしめ縄を掲げた建物が見えてきます。こちらは神楽殿で、内部は神へ奉納する舞や雅楽を演奏する舞台として使われています。


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楽殿の裏手にあるのが弊拝殿で、中央に二重の楼門を構える壮大な造りです。ここ「下社春宮」の弊拝殿と、次に訪れる「下社秋宮」の弊拝殿は、同じ図面から作られたもので、こちらは大隅流の宮大工によって1780年(江戸時代中期)に建てられたものです。

 

ここ『諏訪大社下社春宮』には拝殿はあるものの、本殿はありません。神は御神木の杉の木に宿るとされ…参拝者は、弊拝殿からこの御神木を神として拝んでいるんです。日本最古の神社とも言われる所以がここにありますね。

 

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諏訪大社』を象徴するものとして、「御柱祭」が有名ですよね。この「御柱祭」は、木曽の山中で切られた大樅を、7年に一度建て替えるもので、諏訪大社の四宮全ての境内に、各4本ずつ立てられています。

 

ここ下社春宮の一の柱がこちら!正面に向かって右手前から、左手前、左奥、右奥…とそれぞれ一の柱、二の柱、三の柱、四の柱…と順番に立てられています。この順番は四宮共通です。

 

諏訪大社』下社秋宮の見どころ

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下社春宮から車で7.8分ほど走ったところに『下社秋宮』があります。

 

毎年8月1日に行われる遷座祭にて、諏訪大明神の魂は春宮から秋宮へとその座を変えます。(春宮へ戻るのは翌年2月1日)


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下社秋宮も、境内の中央に神楽殿が作られています。こちらの神楽殿は、高床式になっており、数段の階段を登って参拝することになりますので…ここを拝殿・本殿と勘違いして帰ってしまう方も多いとか!


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なお、本来の弊拝殿は神楽殿の真裏にあります。こちらも「下社春宮」と同じく二重楼門造りになっており、こちらは立川流の宮大工によって作られています。なお、完成は春宮の一年後、1781年の建立です。

 

こちら『下社秋宮』も、「下社春宮」と同じく本殿は存在しません。こちらは「イチイの木」を御神木としてお祀りしています。

 

なお一方の上社はというと、「上社本宮」は御神体を「守屋山」という山に見立てており、「上社前宮」は、四宮のうち唯一本殿を持っています。


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境内に立つ秋宮の一の柱がこちら!何百人もの人手をかけて、はるばる木曽から運ばれてくる御柱。強いパワースポットになっているのも頷けますよね。

 

諏訪大社』下社春宮秋宮へのアクセス/駐車場

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諏訪大社』の下社春宮/秋宮は、JR下諏訪駅から徒歩圏内にあります。駅からは、北側へ1kmほど進むと春宮、東側に進むと秋宮になります。ただ、双方ともやや高台に作られているため、徒歩でアクセスするのは少し大変です。適宜タクシーや路線バスを使用する方が楽でしょう。

 

お車の場合は、長野自動車道の岡谷ICや中央自動車道の諏訪ICから20-30分ほどでアクセスできます。それぞれ、門前に参拝者用無料駐車場がありますのでそちらをご利用なさると良いでしょう。ただし台数は限られますので繁忙期はお気をつけください。

 

まとめ

長野県諏訪地方のシンボル『諏訪大社』。二社四宮ある諏訪大社のうち、下社の春宮と秋宮の参拝レポートをお届けしました!諏訪大社は、四社のうち回る順番などは明確には決められてはいません。下社の二つは近いので、ぜひセットで訪れてみてください!

 

諏訪大社』下社春宮/秋宮の基本情報

アクセス

春宮/秋宮

JR中央本線 下諏訪駅より路線バス

中央自動車道 諏訪ICまたは岡谷ICより20分

 

営業時間

24時間参拝自由

 

定休日

年中無休

 

参拝料金

無料

 

駐車場

参拝者用無料駐車場あり

 

アドレス

春宮

長野県諏訪市下諏訪町大門193

0266-27-8316

 

秋宮

長野県諏訪郡下諏訪町5828

0266-27-8035