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【岐阜】ユネスコ世界無形遺産!秋の高山祭は『櫻山八幡宮』の例大祭!

『櫻山八幡宮』は飛騨高山の守護神!秋の高山祭はこの社の例大祭

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岐阜県飛騨の小京都・高山市。秋の風物詩である「高山まつり」はここ『櫻山八幡宮』の例大祭です。境内には「高山祭屋台会館」も併設!

 

筆者紹介

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こちらの記事は【GW甲信飛騨温泉旅行記】のシリーズよりお届けしています。

 

 

『櫻山八幡宮』の歴史

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高山市街地から程近くに鎮座する『櫻山八幡宮』は、なんと1600年もの長い歴史を持つ古社です。

 

その創建は、なんと西暦380年ころ!半ば伝説や神話の世界である仁徳天皇の時代!ヤマト朝廷の支配に従わなかった飛騨の鬼(?)を討伐するためこの地へやって来た武将が開いたのがここ『櫻山八幡宮』だと言われています。

 

仁徳天皇の御代、飛騨山中に両面宿儺(りょうめんすくな)という凶族が天皇に背いて猛威を振るい人民を脅かしていた。征討将軍の勅命を受けた難波根子武振熊命(なにわのねこたけふるくまのみこと)は、官軍を率いて飛騨に入った(日本書紀)。武振熊命が、当時の先帝応神天皇の御尊霊を奉祀し、戦勝祈願をこの桜山の神域で行ったのが創祀と伝えられる。

 

その後、聖武天皇の御代(8世紀)諸国に八幡信仰が栄え、往古は数百本の桜樹が花を競い境内はいっそう整えられたとも言われる。

 

大永年間(室町時代、16世紀)京都の石清水八幡宮より勘請したが、戦乱の時代が続き境内は一時荒廃した。

 

元和9年(1623)高山領主金森重頼は、江名子川から発見された御神像を八幡神と奉安し、社殿を再興し神領地を寄進した。以後高山北部を氏子と定め、例祭には奉行を派遣して神事を管理した(奉行祭)。

 

飛騨が天領となり、氏子を初め代々の郡代は篤く崇敬して奉行祭を継承し境内を整えた。

 

戦後、かつて奉行祭と呼ばれた例祭(秋の高山祭)が全国に知られ参拝者は急増する。

「両面宿儺」とは、2つの顔と4本の手、4本の足という奇怪な肉体を持っていた異形の者として描かれていますが、これはヤマト朝廷に従わなかった現地土豪を討伐するために造られた偶像でしょうか。

 

『櫻山八幡宮』はその後、歴代領主や代官から篤く敬われ、高山の北半分を守護する鎮守さまとして存在感を示しました。この頃から行われはじめ、現在まで秋の高山の象徴として開催されている「高山祭」も、ここ『櫻山八幡宮』の例大祭です。

 

『櫻山八幡宮』の見どころ

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小京都・高山を代表する神社である『櫻山八幡宮』は、市街地中心部から少し離れた場所に鎮座しています。


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宮川沿いに立つ大鳥居をくぐると、参道がまっすぐ伸びています。御食事処や土産物店もある雰囲気のある通りですが、中心部に比べると落ち着いて歩くことができます。


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二の鳥居をくぐって境内へお邪魔します。正面に森を背負った雰囲気あるお社ですね。山の斜面に沿って造られており、本殿に近づくにつれて高台になっています。


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石段を登って本殿までやってきました。こちらで二礼二拍手一礼…神様にご挨拶をします。

 

ここ『櫻山八幡宮』の主祭神誉田別命(応神天皇)です。源氏の氏神さまである石清水八幡宮から神魂をお招きしているとか。


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『櫻山八幡宮』の本殿は明治初期に高山大火で焼失してしまいました。現在建っているのは明治33年ころに再建されたものですが…それでも100年以上経過しているんですね。


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さて、本殿の参拝を終えて…高山市街地の散策へ向かおうとすると、本殿のお隣に小さな拝殿が。その奥にはまっすぐに石段が伸びています。え。どこまで続くんだろう?


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汗をかきつつ登りきると…正面には小さなお社が。こちらは境内摂社の秋葉神社。火除けの神様として知られていますが…興味深いことに、ここ『櫻山八幡宮』の本殿が焼けた明治の高山大火でも、ここ秋葉神社のお社は燃えずに焼け残ったとか!ご利益すごい!


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また、このお社の隣には興味深い(恐ろしい)石が置かれていまして…その名も「狂人石」!

往事より神社神域を汚すものこの石にふれると狂人になるという不思議な言い伝えのある霊石です。

こっわ!もちろん神域を汚したりはしませんが…どんな言い伝えよ!


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神社の歴史でも触れましたが、ここ『櫻山八幡宮』の秋の例大祭は、「高山祭」として盛大に行われます。市内を豪華絢爛な曳山が練り歩く秋の風物詩となっていますが、なんとこのお祭りそのものがユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」のひとつとして登録されているんです!


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そんな「高山祭」で使用される曳山は、ここ『櫻山八幡宮』境内にある「高山祭屋台会館」に展示去れています。本物のお祭りの日に訪れるのが一番ですが…そうもいきませんので、ぜひこちらで「高山祭」の雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか?

 

『櫻山八幡宮』へのアクセス/駐車場

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『櫻山八幡宮』は高山市街地の北西部に位置しています。JR高山駅からは徒歩20分ほど。古い町並みが魅力の「さんまち通り」からは10分ほどの場所です。宮川沿いの散歩道も気持ち良いので、散策がてら訪れるのがおすすめです。歩くのが苦手な方には、路線バスも出ています。


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お車の場合は、東海北陸自動車道の高山ICより30分ほど。市街地にありますので、GWやお盆などの繁忙期は渋滞にご注意ください。少し分かりにくい場所になりますが、境内の北側には参拝者専用の無料駐車場も整備されています。

 

まとめ

古い町並みが魅力の飛騨高山。そんな高山の守護神でもある『櫻山八幡宮』は、高山の風物詩「高山祭」を執り行う神社です。なかなか観光客は足を向けませんが…とても雰囲気ある神社ですので、ぜひ一度ご参拝ください!

 

【GW甲信飛騨温泉旅行記】やって来ました飛騨高山!古い町並みが美しい小京都です。まず高山の鎮守さま櫻山八幡宮へ参拝してから散策スタート!次回は高山観光の目玉さんまち通りを散策します!お楽しみに!

 

『櫻山八幡宮』の基本情報

アクセス

JR高山本線 高山駅より徒歩20分

東海北陸自動車道 高山ICより30分

 

参拝時間

24時間参拝自由

 

定休日

年中無休

 

参拝料金

参拝無料

 

駐車場

参拝者用無料駐車場あり

 

アドレス

岐阜県高山市桜町178

0577-32-5100