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NHK大河ドラマ【どうする家康】第24話コラム 『築山に集え!』

NHK大河ドラマ『どうする家康』第24話コラム

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こんばんは!旅行ブロガーにして、歴史地理コラムニストの旅人サイファです。毎週日曜日夜は、NHK大河ドラマ『どうする家康』コラムをお届けします。

 

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均35泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。地理・歴史へも興味が深く、各所で好評を頂いております。

 

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こちらは毎週日曜日にお届けする【NHK大河ドラマ『どうする家康』コラム】の記事をお届けしています。


 

ほお!これはたまげましたな。完全にドラマオリジナルの新説でしょうか…築山殿による和平策。

 

築山殿の周辺で蠢く黒い影たち…武田の重臣穴山信君やかつての主君・今川氏真、家康の母と嫁ぎ先久松俊勝らを招いて行っていた謀議は、「戦の無い世」を作るにはどうしたら良いか?を突き詰めた、瀬名らしい策でした。

 

そもそも戦をするのはなぜか?戦国時代になっているのはなぜか?

 

ひとつは貧しいからでしょう。その日に食べる米にも困る暮しをしていれば、やがて飢えてしまいます。だからこそ、富のあるものの領地を攻めとって、生き延びようとするのです。瀬名は、そこに「慈愛」を説きました。お互いが慈愛の気持ちで施しあえば、皆が腹を満たし、みなが幸せになれる。

 

これ…家康の時代から300年後に登場する「共産主義」に通じるところがありませんか?

 

貧富の差をなくし、みなが平等に財産を分けあう。みなが共に働き協力して生産に励めば…戦はなくなるはず!と。

 

しかし…やはりと言うべきか。この策は、破綻します。まるで、旧ソ連共産主義社会主義が破綻したのと同じように。

 

その要因は人の「エゴ」でした。

 

平等で平和な世の中。その理想は分かる。しかし。その企ての中にひとりでも「エゴ」を持ち込む人間がいたら…その時点でこの策略は破綻するのです。

 

残念ながら、今回は「武田勝頼」が異物でした。この策略に乗る…と見せかけて、いざ!というタイミングで企みを露見する。こうすることで、織田と徳川の間に亀裂を産むことができ、戦は武田は有利に戦局を進めることができる。

 

とはいえ、この時点で世は戦国。武田勝頼の裏切りだけを責めることもできません。何せ、つい先日まで殺し合い、奪い合った間柄なんですから。急に慈愛といわれても疑うのが常でしょう。

 

そもそも、瀬名の説く「慈愛の国」など、成立するでしょうか?

 

自らが汗水垂らして育てた作物を、お隣が貧しいからといって、「はいどーぞ」と差し出すでしょうか?いやいやいや。ウチの家族も腹空かしてるんですけど?

 

結局、瀬名の思い描く理想の世界は、あっという間に瓦解します。やはり…その理念は、理想に過ぎませんでしたね。

 

こうして…家康最大の「どうする」が、すぐ目の前にまで迫っているのです。

 

 

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