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【旅行コラム】県境を越えろ!これからの旅行集客は「県外との連携」が肝!

県境を越えたプランで旅行をもっと個性的に!

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今回は旅行プランを考える時に立ち塞がる「県境」について述べていきます。

筆者紹介

こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均35泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。

旅人サイファ実績

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こちらは【旅行コラム】からの記事をお届けしています。

 

筆者は昨年秋に、とある旅行会社の社員さんたちに混じって「新たな観光需要を開拓する」という目的のモニターツアーに参加して参りました。

 

そのモニターツアーに参加している中で、日々旅行商品を取り扱っていらっしゃるプロの旅行会社社員さんと様々な情報交換させていただきましたが…近年のコロナ禍を受けて、旅行会社だけでなく、都道府県や市町村レベルでも集客や旅行企画に大変苦戦されているというお話を聞かせていただきました。

 

各県の観光課や旅行会社の企画担当さんは、旅行集客に向けて日頃から懸命にアイディアをひねって、どうすれば来県して貰えるのかを考えていらっしゃいます。

 

しかし。

 

これまでのように、各都道府県単位にこだわった考え方では、この先、多様な旅行ニーズを満たすことは難しいかもしれません。

 

県域を海で囲まれた北海道と沖縄県はいざ知らず、その他45都府県の観光旅行は、ひとつの県内で旅行を完結させるのではなく、隣接県と協力して旅行ルートを構築することが肝要だと思うのです。

 

例えば、宮崎県都城市。ふるさと納税では全国有数の規模を誇るこの市ですが、観光客誘致では苦戦しています。


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筆者は昨年秋に都城市にも訪れましたが…観光ガイドさんとお話させていただいたところ、やはりなかなか県外から観光客が来ないことを強く嘆いていらっしゃいました。

 

都城市は、鹿児島を本拠として統治した「島津氏」発祥の地として知られています。しかし、「島津」といえば圧倒的に鹿児島県のイメージ。ここ都城も、江戸時代を通じてれっきとした島津領だったにも関わらず、現在は宮崎県に入れられていることもあり「島津目当て」の観光コースでも外されてしまっているのが現状です。

 


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都城市は宮崎県の西端、鹿児島県との県境に位置しています。南北に長い宮崎県の県域でも、北の高千穂や延岡、中央の宮崎市、南部の日南市は一本の軸で行き来することができます。しかし、都城市は県軸から西に外れた場所にあるため、位置的に「宮崎旅行」のプランに入りにくいのが現状です。

 

さらに都城市は、宮崎県内でありながらむしろ鹿児島空港の方が近いという立地です。ですが、所属が宮崎県であるがために「鹿児島旅行」プランには入ってこないというもどかしさもあるのです。

 

つまり「わざわざ都城に行く」という強いモチベーションがある人だけが立ち寄る、ややマニア向けの地域になってしまっているのが現状なのです。

 

今回例に挙げた宮崎県都城市のように、同一県内の旅行プランよりも、隣県旅行のプランと合わせた方がスムーズに観光できる場所は意外と多いです。

 

例えば…

あくまでこれらは一例ですが…細くくびれた日本列島で、いびつな形の都道府県に分けられている以上、「隣県へ行く方が便利」な場所はこれ以外にもいくつもあります。

 

これからの集客企画や旅行企画を考えるに当たって地方都市が持つべき戦略は、所属する県内だけで完結させるのではなく、隣接県や周辺地域まで手を広げた連携が重要と言えるでしょう。

 

例えば、北陸の旅行コースでいえば、このような形で回ってみてはいかがでしょう?

 

富山駅スタート→高岡氷見観光→能登半島観光→能登半島珠洲から船で富山湾クルーズ→立山黒部アルペンルート富山市

富山県内で完結するのではなく、石川県能登半島自治体と連携することで、より魅力的なプランになると思いませんか?富山湾のクルーズ船から3000m級の立山連峰を眺めて、その後実際に立山山頂に登れば、その激しい高低差も含めて、富山の魅力をより強く感じることができるはずです。

 

これからの旅行集客のためには…県外との連携がひとつ大きなキーワードになってくると思います。各都道府県の観光担当も、自県内だけにこだわるのではなく、周辺の隣接自治体との連携を模索すべきでしょう。

 

特に県域の端に位置する自治体は、県中心部だけを視界に入れるのではなく、その背後に広がる県外自治体と巧く連携を取ることで…Win-Winの素晴らしい集客が得られるかもしれません。地方都市ならではのしがらみも多いでしょうが…地方を活性化させるひとつの方策になるかと思います!