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【群馬】タモリも絶賛!『沼田城』は天空の城下町!

河岸段丘の町『沼田城』は70mの高低差を活かした真田一族の重要拠点!

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群馬県北部の要衝沼田市。ここは全国的にも屈指の人気を誇る戦後大名・真田一族ゆかりの城があります。

 

筆者紹介

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・こちらの記事は【新潟群馬スキー&温泉旅行記】からお届けしています。

 

 

沼田城』の歴史

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群馬県北部の中心都市・沼田市。ここは、日本有数の「河岸段丘の町」として知られています。

 

市域の周りには西に利根川、南に片品川、北に薄根川という3本の川に囲まれた要害を形成していて、古代より周辺大名による奪い合いが行われていました。

 

そんな沼田支配の中心となったのが…『沼田城』です。

 

元々この城は、在地の豪族・沼田氏によって築かれました。沼田城は、越後の上杉、相模の北条、甲斐の武田ら大大名の勢力がぶつかり合う結節点のため、常に激しい争奪戦の現場となりました。

 

戦国時代後期、この地は武田の配下から独立した真田昌幸の所領になります。真田と言うと、信濃国上田のイメージが強いですが、実は上野国北西部一帯(現在の群馬県北西部)も真田と縁深い土地なんです。

 

当時の真田は、本領である信濃小県郡と上野吾妻郡利根郡というわずかな領地を持つ弱小豪族に過ぎません。

 

しかし、当時の当主真田昌幸は非常に知恵の回る人物でした。時に上杉、時に北条、時に徳川と鞍替えしながら、最終的に豊臣秀吉の庇護下に身を置き、独立大名としての地位を保ったのです。

 

沼田城へは、昌幸の長男・信幸が入り沼田城主として支配しました。有名な真田信繁(幸村)と兄ですね。

 

真田信幸は、関ヶ原の合戦の折り、父や弟と別れ徳川方に付き奮戦します。彼は徳川四天王のひとり・本多忠勝の娘を嫁に貰っていたことも大いに関係していたことでしょう。

 

関ヶ原の合戦後、真田信之と改名した彼は、沼田城を大々的に改修します。江戸時代初期には関東では江戸城以外で唯一となる五層の天守閣を備える本格的な城郭として威容を誇ったそうです。

 

その後、真田氏は松代へ領地替えがあり、沼田には真田の支藩が置かれますが、やがて暴政を咎められ廃藩となります。その後は天領を経て、本多氏、黒田氏、土岐氏と入り明治維新を迎えます。

 

沼田城』の見どころ

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沼田城のある沼田市を語る上で欠かせないのが…「河岸段丘」という言葉です。

 

河岸段丘とは、河川の氾濫原が削られて次第に作られる地質のことで、最低地に河川が走り、その河川の両側に段階的に平地が作られるのが特徴です。まるで階段のように削られた地形で、沼田の市街地はこの段丘崖に発展してきました。

 

実は数年前、NHKブラタモリタモリさんが「関東に行ったら真っ先に来たかった場所」と発言されていたのがここ沼田市!それほど特徴的な河岸段丘の都市を作り上げているんです!

 

通常、地方都市の多くは主要駅の周辺に町ができ、賑わいを見せることが多いのですが…ここ沼田市は様相が異なります。

 

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JR沼田駅前はわずかな商店街こそあるものの、高いビルなどがあるわけでもありません。人口4.6万人の県北部の中心都市とは思えない、ごく小さな田舎町の風景が広がります。


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さらに、駅前通りを抜けると目の前に現れる急な坂。坂の途中には、車道をショートカットするかのようなトンネル階段まで現れます。なんだこれ?

 

しかし…!この階段を抜けた先に驚かされます。

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坂を登りきった先に突如現れる地上7階建ての巨大ビル!こちらはかつてショッピングビルとして営業していましたが、その跡地を現在は沼田市役所として活用されています。

 

沼田城やこの沼田市役所をはじめ、沼田の市街地はなんとこの坂の上!沼田駅のある地点から標高差70mにも及ぶ急坂の上に、こんなに広々とした平野が広がり、見事な都市が作られているのです!!

 

標高差70mというと…ビル20階以上!そう!沼田城とその周辺は、このような台地上に作られた「天空の城下町」なのです!

 


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沼田城』はそんな沼田市街地の台地の突端部に作られた要害堅固な城です。西側は利根川、北側薄根川によって削られた崖の端に作られているため、大変な急坂を登らなければ攻めることができません。

 

現在、旧沼田城の城地は「沼田公園」という都市型公園や沼田小学校の敷地になっています。f:id:traveler-cipher:20230601081838j:image

沼田城の旧本丸部分は、近代的な都市公園に整備されているため…あまり城郭の雰囲気は残っていません。わずかに石垣が残されているのと、公園の象徴にもなっている鐘楼がわずかにその雰囲気を残しています。


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かつてここ沼田城には、関東で唯一、五層にも及ぶ巨大な天守閣が屹立していました。関東でも屈指の巨城だったんですね!(※江戸城にも天守閣はありましたが、明暦の大火で焼け落ちてしまったあと再建されませんでした)


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本丸の北西部には、当時の雰囲気をわずかに感じさせる石垣が残されています。この石垣の上には見事な桜の巨木が立っていますが…この木は樹齢400年を超えると言われています!つまり沼田城の形見とも言える名木!真田昌幸真田信之が暮らした時代から…この地に存在し続けているのです。


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なお、沼田公園内にはクジャクなどがいるミニ動物園も作られています。お散歩しても気持ち良い公園ですので、お子さま連れてお出かけしてみても良いかも知れませんね!

 

沼田城』へのアクセス/駐車場

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沼田城跡』である沼田公園は、沼田市街地のある台地上にあります。JR沼田駅から徒歩15分ほどの距離ですが、これまで述べてきたように急な坂を登らねば市街地にはたどり着けません。駅前からは路線バスが出ているのでそちらをご利用ください。

 

お車の場合は、関越自動車道の沼田ICから10分ほどです。沼田公園周辺には無料駐車場もありますのでそちらをご利用ください。沼田城跡から最も近いのは、公園入口にある観光案内所前の駐車場が便利です。

 

 

まとめ

真田一族ゆかりの城、沼田城。城としての遺構はあまり残されていませんが、気持ち良くお散歩できる公園になっています。また、その激しい高低差も楽しめる地形好きには堪らない町です。ぜひゆっくりと歩いて、沼田の町をお楽しみください!

 

沼田城』の基本情報

アクセス

JR上越線 沼田駅より路線バス

関越自動車道 沼田ICより5分

 

営業時間

24時間立ち入り自由

 

定休日

年中無休

 

入場料金

無料

 

駐車場

無料駐車場あり

 

アドレス

群馬県沼田市西倉内町594

0278-25-8555(沼田市観光協会)