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【長野】野生のサルが温泉に浸かる!?『地獄谷野猿公苑』は世界的レアスポット!

野生のサルが温泉につかる!?『地獄谷野猿公苑』は世界的レアスポット!

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世界的にも有名になったレアスポット!『地獄谷野猿公苑』は本当に野生のサルが温泉に入ってる!

筆者紹介

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こちらの記事は【冬の信州温泉旅行記】からお届けしています。

 

 

地獄谷野猿公苑』の歴史

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湯田中渋温泉郷の最奥部、志賀高原から流れる横場川のほとりにらもうもうと湯けむりの上がる源泉地帯があります。

 

源泉の周囲は、草も生えない荒涼とした岩場ばかり。その風景を、昔の人々「地獄谷」と呼びました。それがここ地獄谷温泉です。現在も、「地獄谷温泉後楽館」が山間の一軒宿として営業を続けていますが…ここ「地獄谷温泉後楽館」こそが、温泉に浸かるサルの発祥の地だったりします。

 

地獄谷野猿公苑』の開苑は昭和39年(1964)のことです。当時から、この山深い地獄谷周辺には、多数のサルの群れが生息していました。

 

しかし、高度経済成長期を迎えていた日本。ここ地獄谷温泉周辺も道路が延びスキー場開発が行われ…と次第に山が痩せてしまっていたそうです。

 

そうなると、苦しむのは野生動物たち。特に知恵の高いニホンザルは、地獄谷からエサを求めて山を降り、さらに麓の渋温泉湯田中温泉の田畑を荒らしたり果樹園のリンゴを盗んだり…と人々の生活を脅かすようになったそうです。

 

里の人々はサルたちを憎み…猟師を雇い行政に許可を取った上でサルたちの駆除をはじめたのです。

 

そんな情勢に追われたサルたちを憂えたのが、ここ『地獄谷野猿公苑』の初代園長となる原荘悟氏でした。彼は、山にエサがないから里へ降りるのだ…と考え、生きるための最低限のエサを撒き、餌付けをはじめます。普段は山の中で生活しているサルたち。彼らに、山の幸よりもほんの少し上等なエサを与えることで、サルの群れを地獄谷に留めることに成功したのです。

 

こうして…ここ地獄谷温泉の地に作られたのが『地獄谷野猿公苑』。ここに来るサルたちは、エサこそ与えるものの、あくまでも野生のサル。そのため、サルと人とを遮る柵や檻などは存在しません。野生のサルたちと同じ空間で、同じ目線で、彼らを観察することができるという…共生空間こそが、ここ『地獄谷野猿公苑』の醍醐味なのです。

 

現在は、年間10万人もの来苑者を誇る、人気の観光スポットになっています。しかも、その人気はワールドワイド!海外でも頻繁に紹介されたことで、志賀高原にスキー旅行にきた外国人らを筆頭に、多くの訪日外国人が訪れる人気スポットとなっているのです!

 

世界で唯一!温泉に入る野生のサル!

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1964年の『地獄谷野猿公苑』開苑時、ある一匹の子ザルが、なんのはずみか隣接する「地獄谷温泉後楽館」の露天風呂に転落してしまいました。

 

この子ザルが、温泉の暖かみに味を占めたのか、同年代の子ザルたちを連れて露天風呂で入浴するようになります。さらに時が経つと…そんな入浴する子ザルたちの姿を見て、次第に大人サルたちも温泉に入浴するように!

 

この事態を見て…さすがに、人間用の露天風呂にサルが入るのは衛生的に問題ということで、『地獄谷野猿公苑』内にサル専用の露天風呂を設けます。これがサルたちに大好評!秋~冬の寒い季節に、温泉に浸かるようになったのです。

 

しかし『地獄谷野猿公苑』のスタンスはあくまでも野生のサルたちのありのままの姿。温泉に入る姿も、彼らの生活の一部でしかありません。そのため、温泉に入るも入らないも全てサル次第!暖かい夏場はほとんど入浴しません。

 

地獄谷野猿公苑』の見どころ

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地獄谷野猿公苑』までは、バスや車で目の前まで乗り付けることはできません。必ず林道を30分ほど歩いてアクセスする必要があります。

 

連休中のこの日は、公式駐車場が満車だったため少し離れた臨時駐車場に車を止める羽目に!臨時駐車場は志賀高原へ向かう国道292号線沿い。雪道を転びながら歩くこと15分ほどで、ようやく『地獄谷野猿公苑』へ向かう林道入り口へと到着しました。

 


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こここらは、雪の積もった林道をてくてくと30分ほど歩かねばなりません。特に、林道入り口には急な坂になっていますので、転倒には充分ご注意くださいね。

 

雪を踏みしめながらの林道歩きはなかなか楽しい!また、夏場はちょうど良い森林浴にもなりますので、トレッキング気分で歩けば、それほど大変ではありません。入り口の急坂を除けばほぼフラットですし、基本的には歩きやすく整備されています。

 

やはり訪日外国人に人気のスポットのようで、すれ違うお客さんは半分以上は外国人の方でした。皆さんにこやかに帰られていましたので…きっとサルたちも苑内にいるはず!

 

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林道を歩くこと30分弱。谷が開けてきました。この辺りが地獄谷温泉。対岸に見えるのが地獄谷温泉の一軒宿「後楽館」です。時間は限定されますが、立ち寄り入浴やお食事を頂くこともできます。


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対岸を眺めていると…あ!第一サルを発見!結構自由にあちこち歩き回っているようですね。


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しかもこのサル、対岸からパイプを伝ってこちら側にやってくるではありませんか!

 

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そしてそのまま階段を登って野猿公苑へ入っていく…!もしかして道案内してくれてる!?


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この階段の先に『地獄谷野猿公苑』の入口があります。入苑料金もここで支払います。あ。そうそう。人間は有料、サルは無料です(笑)


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苑路を進むと…あちらこちらに闊歩する野生のサルたち!サルたちと人を遮る柵も檻もなく、まるで一緒の空間にいるのが当たり前のように一緒に歩いています。

 

そのサルたちの進む方向に何やら人だかり。近づいてみると…?

 

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うわ!ホントにサルが温泉入ってる!しかも完全にリラックスしてる(笑)


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温泉に浸かりながら毛づくろいをするサル、湯船で目を閉じるサル、母親にしがみつく子ザル!何の演出もない、そのまんまのサルの姿がそこにあります。


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それにしても…ここのサルたちの自由なこと!人間が間近で群がっていても、全く気にする様子もなく温泉に浸かったり、辺りを駆け回ったり!その姿を見ているだけでもとっても楽しい!いつの間にか時間が経っちゃいます!

 

ちなみに、ここ『地獄谷野猿公苑』はサルと人の間に柵がないため、気軽に触ったり抱っこしたりができてしまう環境にあります。しかし、それはご法度!触ったりエサをやったりは禁止事項になっていますので、ご注意くださいね!

 

地獄谷野猿公苑』へのアクセス/駐車場

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地獄谷野猿公苑』へは、バスを利用する場合でも車を利用する場合でも、山道(林道)を歩かねばなりません。

 

最も近い駐車場は、渋温泉の温泉街から細い林道を進むこと10分ほどのところにある「地獄谷駐車場」です。この駐車場からでしたら、『地獄谷野猿公苑』までおよそ15分ほど歩けば到着しますが…駐車場までの林道がかなり細いため、離合も大変な山道を進まねばなりません。運転に自信のない方は、こちらへは向かわない方が良いでしょう。なお、「地獄谷駐車場」は有料で、1回500円の駐車料金がかかります。

 

地獄谷野猿公苑』の公式駐車場は上林温泉にあります。こちらは料金も無料で、駐車場までのアクセスやキャパシティも悪くありません。ただし、林道歩きは35分ほど必要になります。


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また、上林温泉の駐車場が満車になっている場合は、国道292号線沿いの臨時駐車場へと回されることになりますが、これがまたかなり遠い。シャトルバス等もありませんので、徒歩時間が+10分程度増えることになります。

 

路線バスご利用の場合は、湯田中駅からおよそ20分、上林温泉バス停から徒歩になります。いずれにせよ、山道(林道)歩きが必要になりますので、足の悪い方には不向きな施設かと思います。

 

ただし、山道(林道)はよく整備され、ほぼ平坦な道のりとなっています。トレッキングもとても気持ち良いものですので、森林浴兼ねて歩くのもおすすめです。

 

可能であれば、お近くの上林温泉に宿泊するか、もしくは朝早い時間に訪れる方が混雑回避には良いでしょう。

 

まとめ

世界的にも珍しいという、野生のサルが温泉に浸かる風景。今やここ『地獄谷野猿公苑』は、「スノーモンキー」として世界レベルで観光客が押し寄せるスポットになっています。繁忙期は駐車場も非常に混みあいますので、予め対策を立てて訪れてくださいね!

 

【冬の信州温泉旅行記】。渋温泉をチェックアウトした筆者は、『地獄谷野猿公苑』で温泉に浸かるサルたちの風景を心行くまで楽しみました!時間はちょうどお昼ごろ。次回は、程近くにある信州そばの名店を訪れました!次回もお楽しみに!

 

地獄谷野猿公苑』の基本情報

アクセス

長野電鉄 湯田中駅より路線バス

またはJR長野駅より志賀高原行き急行バス

(+バス停より徒歩35分)

 

上信越自動車道 信州中野ICより30分

(+駐車場より徒歩35分)

 

営業時間

夏季8:30-17:00

冬季9:00-16:00

 

定休日

年中無休

 

入苑料金

大人800円 こども400円

 

駐車場

地獄谷野猿公苑専用駐車場 無料

地獄谷温泉駐車場 有料

 

アドレス

長野県上高井郡山ノ内町大字平穏6845

0269-33-4379