『山寺常山邸』は佐久間象山と並び称された松代藩士の邸宅!
長野市松代。真田10万石の城下町として栄えた町はには多くの武家屋敷が残るり、古い町並みが魅力です。
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『山寺常山邸』の歴史
山寺常山…あまり馴染みの無い人物ですよね。
この山寺常山という人は、幕末に活躍した佐久間象山と並び称された人物で、藩主・真田幸貫に仕え藩政をよく補佐したと言われています。
幕末の動乱記に藩主・真田幸貫が江戸幕府の老中に就任すると、常山は藩士に兵学を講義・督励するなどしたそうです。黒船来航時は、水戸藩の藤田東湖などと意見を交わし対応策を協議したとも伝わっています。
明治維新後は、長野県学校の教授として迎えられ、教育者としてその生を全うしました。この長野県学校は近代学校の嚆矢となり、児童教育のモデルケースになったとも言われています。
歴史の中ではあまり目立たない人物ですが…松代をはじめ長野県の教育会は、彼の薫陶を得た人物たちが作り出したもの!長野県で生まれ育った人々にとっては、師のまた師ともいえる人物なのかもしれません。
『山寺常山邸』の見どころ
『山寺常山邸』最大の見どころは、その邸宅と庭園にあります。
城下町である松代には、今も武士の末裔たちが暮らす武家屋敷がいくつも残っており、その美しい町並みが人気の観光地となっています。
ここ『山寺常山邸』も、そんな武家屋敷のひとつ。特にこちらの表門は江戸時代末期に作られたとされる大きな長屋門で、松代城下に残るものでも最大級とされています。この日は1月7日、まだ門には賀正の文字が飾られていますね。
この邸宅は、表門こそ江戸時代から残るものですが、邸宅そのものは山寺常山の子孫たちが住んだもので、大正時代に建てられたものと言われています。
大正時代に作られ、山寺常山自身は生活していないとはいえ…その内部は美しい限り!縁側のある陽当たりの良い書院は、当時の主人が実際に生活していたそのままとのことです。
ここ『山寺常山邸』でも最も美しいのが、この丸窓のお茶室!赤い毛氈と窓の外の風景が見事です!見どころの多い松代では地味なスポットかもしれませんが…この茶室は見事!一見の価値あるものになっていますよ!
お庭には、まだ雪がチラホラ。広大なお庭は、背後の象山から流れる神田川の水を利用した日本庭園になっています。松代には、同じように神田川の流れを使用した庭園がいくつか残されていますが、そのほとんどが非公開!ここ『山寺常山邸』のように常時公開しているお庭はとても貴重なんです!しかも…邸宅も庭園も鑑賞無料というから嬉しい限りですよね。
ここ『山寺常山邸』は、あまり人に知られていないスポットですが、その素晴らしい茶室とお庭はぜひ立ち寄る価値があります。松代城跡や象山神社、松代大本営跡からも徒歩圏内ですので、ぜひ一度鑑賞なさってください!
『山寺常山邸』へのアクセス/駐車場
『山寺常山邸』のある長野市松代へは、鉄道が走っていないため路線バスでのアクセスがメインになります。JR長野駅から路線バスでおよそ35分近くかかります。
お車の場合は、上信越自動車道の松代SA直結のスマートICの利用が便利です。松代ICからはおよそ5分ほどで到着します。
『山寺常山邸』には駐車場はありませんが、近くの県道沿いに象山東観光駐車場がありますので、そちらをご利用ください。駐車場は無料で利用できます。
まとめ
美しい邸宅と庭園を堪能できる『山寺常山邸』。城下町と武家屋敷雰囲気を味わえる良スポットです!松代は町並み散策が楽しい町ですので、ぜひ訪れてみてください!
長野市松代は、真田10万石の城下町として歴史と文化が色濃く残る町です。この後は、松代が生んだ偉人・佐久間象山を祀る象山神社へ参拝します。【冬の信州温泉旅行記】次回もお楽しみに!
『山寺常山邸』の基本情報
アクセス
JR長野駅より松代行き路線バス
営業時間
9:00-17:00(冬季短縮あり)
定休日
年末年始(12/29-1/3)
入場料金
無料
駐車場
象山東観光駐車場利用(無料)
アドレス
026-278-0260