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【京都】京都屈指の絶景庭園!『二条城庭園』を堪能!

世界遺産!『二条城庭園』は京都屈指の絶景庭園!

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世界遺産古都京都の文化財」を構成する施設のひとつ『元離宮二条城』は美しい日本庭園を持つ素晴らしいスポットです。

 

筆者紹介

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この記事は【年末年始京都旅行記】からの記事をお届けしています。こちらの旅行記は今回で最終回です!
 

 

『二条城庭園』の歴史


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世界遺産にも登録されている『二条城』の正式な名称は『元離宮二条城』と言います。昭和初期まで、ここ『二条城』は皇室の離宮として活用されており、当時は「二条離宮」と呼ばれていました。その後、昭和14年京都市へ恩賜され、『元離宮二条城』として現在に至ります。

 

『二条城』は、時代によって様々な場所に、様々な用途で作られました。現在残されているものは、徳川家康によって作られたものですが、かつては室町将軍によって作られたものや、織田信長によって作られたものなどが京都市中に点在していました。現在の『二条城』は四代目とされています。

 

ちなみに、本能寺の変が起きた際、信長の嫡男・信忠は二条城に入って討ち死にをしていますが、それは現在の場所にある二条城ではなく、三代目である信長が作った二条城だったようです。現在の烏丸御池あたりに建てられていたようですね。

 

現在に残る『二条城』は、徳川幕府の始まりの地であり、終わりの地でもあります。

 

そもそもこの『二条城』は、関ヶ原の戦いで天下人となった徳川家康が、京都での宿所および京都市中守護の役割として築城したものです。

 

1603年2月、伏見城で朝廷より「征夷大将軍」補任の宣下を受けます。その直後、同年3月に完成したばかりの『二条城』へと入り、朝廷への「拝賀の礼」や公家を招いた「祝賀の儀」をこの場所で執り行っています。まさに、江戸時代はここ『二条城』から実質スタートしたとも言えるのです。

 

その後は、二代将軍・秀忠や三代将軍・家光の将軍宣下の儀式もここ『二条城』で行われるなど、徳川幕府の京都での拠点として活用されます。豊臣家を滅ぼした大坂の陣においても、ここ『二条城』は東軍の大本営となりました。

 

四代将軍以降は、将軍宣下の儀式は江戸で行われることとなり、その後200年近く、徳川将軍の上洛は、行われませんでした。しかし…黒船来航に伴う幕末の動乱で京都は政争の騒乱地となります。そして遂に1867年、時勢覆すことが困難となった十五代将軍・徳川慶喜は、ここ『二条城』の御殿にて居並ぶ幕臣たちの前で「大政奉還」を表明します。ここに…265年にもおよぶ徳川幕府は倒れ、日本は近代国家へと脱皮することになるのです。

 

そんな、徳川幕府の始まりと終わりの地である『二条城』。今回は、城内にある美しい庭園を中心にご紹介します。

 

『二条城庭園』の見どころ

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『二条城』のシンボルは、城内に建てられたこの「二の丸御殿」です。この建物は、徳川家康によって築城された当初から残されているもので、家康や秀忠の将軍宣下に伴う儀式や、最後の将軍・慶喜による大政奉還の儀もここで行われました。まさに歴史の現場そのもので、現在は国宝に指定されています。

 

筆者が訪れた1月3日は二の丸御殿の観覧休止日でしたので、この日は外観からの見学のみでした。しかし、この玄関を、徳川家康徳川慶喜が実際に通ったと考えると…非常に感慨深いものがあります。


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さて、二の丸御殿の裏手へと回ってきました。この障子の向こう側が、まさに大政奉還が行われた広間です。かつてはここから…家康らも美しい庭を眺めたのかもしれません。


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二の丸庭園の風景がこちらです。人口100万人を誇る大都市京都でありながら…庭園の奥には広い空が広がっています。きっと、400年前に家康らが見た風景と大きく変わっていないのでしょうね。


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ここ「二の丸庭園」を作庭したのは、江戸時代を代表する作庭家・小堀遠州で、彼の代表作とも言われています。桃山様式の池泉回遊式庭園で、かつては家康らもこの池の回りを実際に歩きながら愛でたことでしょう。

 

ここ『二条城二の丸庭園』は、風景の国宝である「特別名勝」に指定されています。


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さて、続いて本丸櫓門のある東橋を渡り、本丸へと歩を進めます。『二条城』は、現在の二の丸部分がかつて本丸でした。徳川家光の時代に、後水尾天皇行幸を迎えるために西側を拡張し、新たに作られた部分を本丸、本来本来であった部分を二の丸として再整備したものです。


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新本丸を拡張した際には、新しく天守閣も設けられました。この場所には、5層の天守閣が建っていたと言われています。この天守閣は、かつて豊臣秀吉が天下人の城として建てた伏見城天守閣を移築したもののようです。

 

後水尾天皇は、ここ『二条城』の天守閣にも上り、その風景を楽しんだとか…。歴史上、天皇天守閣に上ったのは、記録に残るのはここだけとか!なお、こちらにそびえていた天守閣は、江戸時代中期に落雷によって焼失しています。


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天守台から眺めた本丸庭園の様子がこちらです。現在、本丸御殿は耐震工事のため閉鎖中です。本丸庭園は、明治時代に、旧桂宮邸の邸宅を移築したものです。


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かつての『二条城』中枢部分で、新本丸が作られる前に天守閣が建てられていたところは、現在「清流園」という和洋折衷庭園として整備されています。こちらに建てられている茶室は、江戸時代の豪商・角倉了以の邸宅の一部を移築したもの。一般公開はされていませんが、城内で結婚式を挙げる「二条城ウェディング」の挙式場として使われることもあるそうです。

 

『二条城庭園』へのアクセス/駐車場/所要時間

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世界遺産でもある『二条城』は、京都市営地下鉄東西線の「二条城前駅」から徒歩2.3分のところに位置しています。目の前には京都の南北軸でもある大通り・堀川通が走っており、バスでのアクセスも容易です。

 

お車の場合は、京都駅からおよそ15分ほど。堀川通を北上すれば左手に見えてきます。通り沿いに来城者専用の駐車場がありますので、そちらをらご利用ください。

 

『二条城』の見学は、庭園のみの散策か、二の丸御殿内部拝観まで行うかで、所要時間が変わってきます。庭園のみの散策でしたら45-60分ほど、二の丸御殿の拝観を含めると90分は必要です。お時間にはゆとりを持って訪れた方が良いでしょう。

 

入城料金も、庭園散策のみの場合は一般800円、二の丸御殿拝観を含めた場合は一般1300円ほどかかります。二の丸御殿はまさに歴史の現場ですから…できるだけ拝観なさることをおすすめしますよ!

 

まとめ

世界遺産として知られる『二条城』。中でも二の丸御殿は国宝にも指定されており、また大政奉還が行われた歴史の現場でもあります。今回は観覧休止日であったため、庭園散策を中心に楽しみました。かつて徳川歴代将軍たちも眺めた庭園は、まさにら素晴らしいのひとこと!ぜひゆっくりと散策して、その風景を愛でてください!

 

長らくお付き合いいただいた【年末年始京都旅行記】も6日目のこの記事で最終回!2022-23年の年末年始の京都を満喫してきました!あまり人の訪れない、通好みの穴場を多く回ってきましたので、いつか京都へ行かれる際の参考になさってください!

 

いくつか地理歴史コラムを挟んで、次の旅行記は【冬の信州温泉旅行記】をお届けします。次シリーズもお楽しみに!

 

『二条城庭園』の基本情報

アクセス

 

営業時間

8:45-17:00

 

定休日

年末12/29-31

二の丸御殿観覧休止日あり

 

入場料金

入城料 一般800円 中高生400円 小学生300円

入城料+二の丸御殿観覧料 一般1300円 中高生400円 小学生300円

 

駐車場

来城者用有料駐車場あり

 

アドレス

京都府京都市中京区二条城町541

075-841-0096