崇徳天皇のパワーが充満!『安井金比羅宮』は京都最強の縁切り縁結びスポット!
京都の繁華街、祇園の片隅にある『安井金比羅宮』は日本最強の縁切りスポットとして知られています…!
筆者紹介
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旅人サイファ
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こちらは【年末年始京都旅行記】連載からの記事をお届けしています。
『安井金比羅宮』の歴史
京都東山、建仁寺からほど近くにある『安井金比羅宮』は日本最高の縁切りスポットと言われています。その効果はSNS上でも都市伝説の如く様々な逸話が残されているほど!
・叶わぬ恋が叶った
・片思いの相手が彼女と別れて結ばれた
という縁結びはもちろん、
・ブラック企業との悪縁切りを願ったら会社が倒産した
・嫌な上司との縁切りを願ったらその、上司が退職した
などといった、ちょっと怖いエピソードまで!
社殿によれば、保元の乱(1156)に敗れて讃岐(香川県)で崩じた崇徳上皇の霊を慰めるため、健冶年間年間(1275~1277)に大円法師が建立した寺院が当社の起こりとしている。
その後、太秦安井にあった蓮華光院が当地に移建され、その鎮守として、崇徳天皇に加えて、讃岐金比羅宮から勧請した大物主神と源頼政を祀ったことから、安井の金比羅さんの名で知られるようになった。
ここ『安井金比羅宮』の御祭神である「崇徳天皇」は…実は日本最大最強の怨霊として知られている存在なんです!
その恐怖は京都の朝廷でも長く信じられており、なんと明治天皇が即位する前に、わざわざ香川県まで勅使を派遣してその霊魂を京都にお迎えしたほど!(※現在の白峰神宮)
崇徳天皇(崇徳上皇)とは?
崇徳天皇は、齢3歳にして皇位につきました。しかしそのわずか7年後、10歳になったころに父・鳥羽上皇の命令によって退位させられます。その後、自らの息子を皇位に就けたい崇徳上皇と、鳥羽上皇の命によって皇位に就いた後白河天皇との間で権力争いが勃発。やがて「保元の乱」として、皇室内だけでなく、源氏や平氏を巻き込んだ大戦争となってしまいます。
この戦いに敗れた崇徳上皇は、京都から追放され四国讃岐(現在の香川県)へ流罪とされます。天皇位に就いた人物が島流しにされるとは、日本史でもわずかな例しかありません。
崇徳上皇は、讃岐で大人しく隠遁生活を送ります。そして一切の欲を断ち切って讃岐の金刀比羅宮へ参籠し仏教のお経を書き写したと言います。そして上皇はこれを戦死者供養のために京の寺へ納めて欲しいと朝廷へ差し出します。
しかし…!後白河天皇はこれを「呪詛が込められているのではないか?」と疑って受け取りを拒否!さらにこの写本を讃岐へと送り返すという屈辱的な対応をします。
崇徳上皇はこれに激怒!舌を嚙み切った血で「日本国の台魔縁となり、皇を取って民とし民を皇となさん」…つまり、後の世に起こる武士の世を予言したかのような呪いの言葉を写本を書き付けたのです!そしてその後、死去するまで爪も髪も伸ばし続け、まるで鬼のような姿のまま生を終えたとされています。
ここ『安井金比羅宮』は、そんな崇徳上皇の怨みのパワーが充満する「悪縁を切り良縁を結ぶ」スポットとして知られています。
なお、この「ご縁」は、男女の縁に限りません。ギャンブルや酒、タバコとの縁を切りたい、病気との縁を切りたい、ブラック会社との縁を切りたい、など、様々なご縁に効果ありとされています。
『安井金比羅宮』へのアクセス/駐車場
『安井金比羅宮』は、京都の繁華街、祇園からほど近くに位置しています。八坂神社や高山寺、建仁寺からも徒歩圏内です。
最寄り駅は京阪本線の祇園四条駅から徒歩10分ほどです。また阪急京都線の河原町駅からも徒歩15分ほどでたどり着けます。バスの場合は、京都市バスの東山安井バス停からすぐです。
お車の場合は、京都駅から通常10分ほどです。ただし市街地にありますので渋滞には注意が必要です。境内には参拝者用の駐車場もありますので安心ですね。
『安井金比羅宮』の見どころ
『安井金比羅宮』は縁切り縁結びのパワースポットとして知られています。境内には悪縁を切りたい人や良縁を得たいとする人々で、普段から多くの参拝客で賑わっています。
まずは、境内中央にある本殿へお参りをしましょう。本場、香川県の金刀比羅宮と雰囲気の似た本殿ですね。こちらは比較的新しい社殿のようです。
この社殿の脇にはこんな貼り紙が。
「縁切り縁結び碑」での御祈願について
列が長い時など、お急ぎの方は、碑をくぐらず形代(お札)をお貼り頂くだけでも差し支えございません。その際はお並び頂く必要ございません。
え…?なに?そんなに並ぶもの?
本殿の裏手から伸びる列を見てみると…この通り!ずらーっと並んだ大行列!すごい人気ですね。
この行列の先頭がこちら。ちょっと異様な雰囲気を醸す「縁切り縁結び碑」がこちらです。びっしり貼られているのが、願い事が書かれた形代!
こちらがその形代です。参拝者が、切りたい縁や結びたい縁をこちらに書いて、糊付けしていきます。さらに強く願いたい場合は「縁切り縁結び碑」に開いた狭い穴をくぐってから形代を貼り付けて願うと効果的と言われています。
なお、本殿へのお参りと、形代の貼り付けだけでしたら、それほど並ぶ必要もありません。「縁切り縁結び碑」をくぐって強く願い事をしたい場合以外は、30分ほどあれば充分参拝ができるかと思います。
これで参拝は終わりですが…ここ『安井金比羅宮』にいらした際は、ぜひ立ち寄って頂きたいスポットがあるんです。それが、『安井金比羅宮』のワンブロック北側にある「崇徳天皇御廟」です。北側の鳥居を出てすぐのところにあります。
筆者は…この地を訪れた際、心底震えました。周囲と明らかに空気感が異なる。『安井金比羅宮』の賑わう境内とは対照的に、ここ「崇徳天皇御廟」は立ち寄る人も少なくひっそりとしていますが、この地こそが『安井金比羅宮』のパワーの源とも言える場所なんです!
それもそのはず。ここには、崇徳天皇が寵愛した女御が讃岐から持ち帰った、天皇本人の御遺髪が納められた塚なんです!まさに崇徳天皇のパワーが充満するスポット…!『安井金比羅宮』にお越しの際は、ここ「崇徳天皇御廟」を素通りすることなく、合わせてぜひ御参拝くださいね。
【年末年始京都旅行記】3日目。今回は、「悪縁を切り良縁を結ぶ」…パワースポットとして絶大な効力を持つという『安井金比羅宮』の参拝リポートをお届けしました。次回は、清水寺方面へ東山散策をお届けします!次回もお楽しみに!
『安井金比羅宮』の基本情報
アクセス
京都駅より市バス206系統 東山安井バス停より徒歩すぐ
参拝時間
24時間参拝自由
定休日
年中無休
参拝料金
無料
駐車場
参拝者用有料駐車場あり
アドレス