秩父の魂と言っても過言ではない!『秩父神社』は秩父を代表する神社!
埼玉県秩父市の中心部、一際存在感を示している神社が『秩父神社』です。日本三大曳山祭りのひとつ、秩父夜祭もこちらの例大祭です。
筆者紹介
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『秩父神社』の歴史
『秩父神社』の歴史は、そのまま秩父地方開拓の歴史とも言えます。山に囲まれたここ秩父は、後世には「武蔵国」の一部とされましたが、それ以前は「知知夫国」という独立した小国でした。
第十代崇神天皇の御代に知知夫国の初代国造に任命された八意思兼命の十世の子孫である知知夫彦命が、祖神をお祀りしたことに始まるとされており、武蔵国成立以前より栄えた知知夫国の総鎮守として現在に至っています。
その創建は古く、なんと第十代天皇である崇神天皇の頃にまで遡ると言われています。「知知夫国造」として派遣された「知知夫彦命」が、この地に社殿を設け、その祖先神である「八意思兼命(オモイカネ)」を祀ったのがこの『秩父神社』のはじまりです。
延長5年(927年)に編算された『延喜式』にも掲載されるなど、関東でも屈指の古社のひとつに数えられています。また、中世以降は関東武士団の源流、平良文を祖とする秩父平氏が奉じる妙見信仰と習合し、長く秩父妙見宮として隆盛を極めました
平安時代末期、ここ秩父一帯を治めた秩父平氏の一族が、武蔵の有力武士として台頭します。彼らは「秩父党」として周辺に勢力に伸ばし…
・畠山氏
・江戸氏
・河越氏
・豊島氏
・葛西氏
・渋谷氏
などを出しています。彼らははじめ平氏の、やがて源氏に味方し、頼朝の鎌倉幕府成立に伴って、関東各地や地方へ領地を得て散らばることになります。彼らにとって、この『秩父神社』は故郷の魂ともいえる聖地。現在でも、関東各地には「妙見宮」を称する神社があちこちに建てられています。
『秩父神社』へのアクセス/駐車場
『秩父神社』へは、秩父鉄道の秩父駅から徒歩10分かからない距離に鎮座しています。西武鉄道の西武秩父駅からですと少々距離が離れており、徒歩ですと20分近くかかります。路線バスもありますのでそちらをご利用ください。
お車の場合は、境内大鳥居の東側に参拝者用の無料駐車場が設けられていますのでご利用ください。また、秩父夜祭についての展示をしている「秩父まつり会館」の駐車場もご利用可能です。
『秩父神社』の見どころ!
筆者が訪れたこの日は、秩父地方最大のイベント「秩父夜祭」のちょうど1週間前!氏子の皆さんは、お祭りの準備にてんやわんやされていました。ここ数年はコロナ禍で制限されていただけに、今年に懸ける思いは強いのでしょう。
『秩父神社』最大の見どころがこの社殿です。こちらはなんと、徳川家康が関東入部した際に作らせたというから…400年近くの歴史を持っている建物になりますね。
現存するご社殿は、天正20年(1592年)に徳川家康公が寄進されたもので、江戸時代初期の建築様式をよく留めていることなどから、埼玉県の有形文化財に指定されています。また、毎年12月3日に行われる例祭は、「秩父夜祭」として国の重要無形民俗文化財と重要有形民俗文化財に指定され、京都の祇園祭、飛騨高山祭と共に日本三大曳山祭のひとつに数えられています。
見逃してはいけないのが、この拝殿にぐるり作られた彫り物!こちらは日光東照宮の彫り物も担当した「左甚五郎」による作品とのこと!極彩色に彩られたこの彫り物の素晴らしさ!必見です!
こちらは「子育ての虎」!獰猛な虎でも、家族や子供に対しての愛情は人と変わりません。昔から、複数の虎を描く際は一匹を豹柄にする慣習があるようなんですけど…こちらは親虎が豹柄で表現されていますね。
そしてこちらは「つなぎの龍」!もう、ありありと…すぐにでも動き出しそうな躍動感に溢れていますよね!
よく見ると、鎖で止められているのが分かると思います。実はこの龍は、近くの池で毎夜暴れまわっていたそうで、朝になるとここに戻ってきていたとか。この像を鎖で止めてからは、水害がなくなったという伝説が残されているんです。
1週間後の秩父の夜祭に向けて着々と準備を進めていたこの日の『秩父神社』。いつの世も、活気ある秩父の象徴として、賑わいを見せています。
秩父の魂ともいえる『秩父神社』。の参拝を終えて、そろそろ夕方。筆者はこの日のお宿へ向けて移動しました。【秋の秩父グルメ旅行記】次回もお楽しみに!
『秩父神社』の基本情報
アクセス
関越自動車道 花園ICより皆野寄居バイパス経由45分
参拝時間
5:00-20:00
定休日
年中無休
参拝料金
無料
駐車場
参拝者用無料駐車場あり
アドレス
埼玉県秩父市番屋町1-3
0494-22-0262