那須最大のパワースポット!『殺生石』はまるで地獄の風景!
栃木県北部、那須地方は温泉と数々の観光スポットが集まる関東屈指の高原リゾートです。そんな那須地方の象徴とされる山・那須岳の中腹に…ある伝説に彩られたスポットがあります。
筆者紹介
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『殺生石』に残る伝説
『殺生石』の伝説には、ある有名な妖怪が登場します。それは、9つの尾を持つ狐。その狐が封印されているのが…ここ『殺生石』なんです!
昔、中国やインドで美しい女性に化けて悪行を重ねていた九尾の狐が、今から800年ほど前日本に渡来しました。九尾の狐は、「玉藻の前」と名乗って朝廷に仕え、日本国を亡ぼそうとしていました。
しかし、陰陽師・阿部泰成に招待を見破られると、九尾の狐は那須野ヶ原まで逃げてきました。
九尾の狐はここでも悪さを繰り返していたので、朝廷は三浦介、上総介の両名に命じ、遂に九尾の狐を退治しました。
すると、九尾の狐の姿は毒石となり、毒気を放ちはじめ、近づく人や獣を殺し続けました。
これを伝え聞いた泉渓寺の源翁和尚が毒石に向かって大乗経をあげ続けると、一筋の白煙とともに玉藻の前の姿があらわれ、石は3つに割れて飛び散り、一つがここに残りました。
それ以来、人々はその石を殺生石と呼ぶようになり、今に伝えられています。
しかも、恐ろしいことに…この九尾の狐を封印した『殺生石』、なんと2022年3月、真っ二つに割れてしまったんです!もしかしたら…九尾の狐を閉じ込めていた封印が解け、日本国を亡ぼす活動を再開したかも…しれません!
地元那須では「これは一大事!と、慰霊祭を実施し、その魂に鎮魂の祈りを捧げたそうですが…。
『殺生石』へのアクセス/駐車場
栃木県北部那須岳の中腹に『殺生石』はあります。東京からはおよそ2.5時間ほど。
東北自動車道の那須ICからですと車で25分ほど坂道を登ると到着します。目印である「那須温泉神社」を通りすぎたら、カーブの正面に駐車場が見えてきます。20台ほどとめられる駐車場は無料です。
公共交通機関ご利用の場合は、東北新幹線の那須塩原駅、もしくは東北本線の黒磯駅から路線バスでのアクセスになります。最寄りバス停は「那須湯本温泉」から徒歩5分ほどです。ただし、本数が少ないのでご注意ください!
殺生石の見どころ
駐車場から『殺生石』までは、遊歩道が引かれる「殺生石園地」になっています。周囲は荒涼とした荒地…その風景はさながら地獄の風景!
この辺りは、那須湯本温泉の源泉があった場所です。下ってすぐのところには、那須温泉発祥の地とされる「鹿の湯」もあります。この「鹿の湯」の泉質がまた素晴らしいので…お近くにいらした時はぜひそちらへも足をお運びください!(※筆者はこの日、立ち寄れませんでした)
硫黄や温泉の成分が強すぎるためか、草木が生えず大きな石がゴロゴロと転がっています。九尾の狐の伝説にあったように、この温泉成分が、毒石毒気とされた所以でしょう。
駐車場から『殺生石』まで、遊歩道を歩くことおよそ10分ほどかかります。近くには、ここを地獄(三途の川)と見立ててなのか、お地蔵様もたくさん立てられています。夜に訪れたら…ちょっと怖いでしょうね。
また、この地はかつて「湯の花採取場」として活用されていたこともあります。濃すぎる温泉成分が固形化したものを集めて、特産品として売っていたようです。
これが『殺生石』!
遊歩道の突き当たり、前面に開けた斜面にあるのが『殺生石』そのものです。ところどころ、黄色い物質が付着しているのが硫黄でしょうか。
ここの中央でパックリと2つに割れてしまっている巨石が…九尾の狐を封印したとされる『殺生石』です。しめ縄で繋がれてはいますが、これほど見事に割れているとは…!幸いなことに、その後、日本を亡ぼすような災いは起こっていませんが…九尾の狐の残り香を嗅いだかのような、パワーを感じるスポットでした!
秋の連休を利用して訪れた【那須&岳温泉旅行記】。この日は那須エリアのスポットをいくつか回ります!次回は、ここ『殺生石』からすぐ近くにある神社への参拝レポートをお届けします!次回もお楽しみに!
殺生石の基本情報
アクセス
営業時間
24時間立ち入り自由
定休日
年中無休
入場料金
入場無料
駐車場
無料駐車場あり
アドレス