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【鎌倉殿の13人】ざっくりコラム 第39話 和歌は政治!源実朝と藤原定家は同時代人!

こんばんは!旅人サイファです!

本日もNHK大河ドラマ【鎌倉殿の13人】ざっくりコラム最速でをお届けします。

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北条時政の追放後、北条義時らによる新しい体制での鎌倉政権が動き出しました。

 

三代目将軍・源実朝は、政治力よりも和歌の道でその才能を発揮します。

 

この頃、京都で第一の歌詠みと知られていたのが「藤原定家」。あの「小倉百人一首」の選者です。

 

日本の歴史教育では、政治史と文化史を別々に学習するので、あまり意識されませんが、源実朝藤原定家は同じ時代を生きた人間なんですよね。

 

この時代の和歌は、決して単なる趣味や文化ではありません。和歌をは言霊であり、それを通じた政治でもありました。「満足に和歌も詠めない」ような人間は、端から京都朝廷では相手にもされなかったのです。

 

実朝は、和歌に磨きをかけることで…粗暴な荒くれ者集団とみられがちな鎌倉政権の立場向上を朝廷に訴えていたのかもしれません。

 

こういう意味では、武士「源実朝」と貴族「藤原定家」は同じ時代、同じ世界に生きていました。これを「政治史」と「文化史」で分断して教育することは、我が国の歴史教育の悪いところですよね。

 

さて、今回は誰も死なない平和な話でした…と言いたいところですが、いやはや!水面下で行われている腹黒い政治戦が激しさを増しています。

 

北条独り勝ちの世に不満を見せる古参の御家人たち。そして、鎌倉殿である実朝に対しても圧力をかけ自らの政策を押し通すブラック義時。

 

ちなみに、今回義時の圧迫の結果、御家人に取り上げられることになった「平盛綱」は、やがて北条家中で随一の家臣となり、権勢を高めていきます。

 

彼の子孫は、やがて伊豆国長崎に領地を与えられ「長崎氏」を名乗ることになります。彼の一族が武蔵国の中にもらったとされる領地が、現在の「豊島区長崎」、西武池袋線東長崎駅」一帯です。こんなところにも…鎌倉時代と現代を繋ぐ糸で結ばれているんですね!

 

「随分少なくなった絵に描いたよう坂東武者…そしていずれは居なくなる。」

 

大江広元がこう予見した通り、鎌倉幕府の創建期を盛り立てた武人たちは、どんどん数を減らしています。北条の他には、三浦、和田、八田などごくわずか。

 

そして次回…北条義時の横暴に業を煮やした三浦と和田が挙兵します。皆に愛された和田義盛の命運が…尽きようとしています。

 

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