【日本全国にある「県境」は全部で92県境!】
日本全国には、いったいいくつの県境があるのでしょうか?前回の記事で、チマチマとその数を数えてみましたが、その総数はなんと184県境!1つの県境を両県で共有しているため、『実数は92県境』です。
鉄道で行き来できない県境は全国でもわずか15例のみ!
この92もある県境の内訳は以下のとおり!
① 鉄道でも自動車道路でも行き来できる→76県境
② 鉄道のみで行き来できる→1県境
③ 自動車道路のみで行き来できる→13県境
④ 鉄道でも自動車道路でも行き来できない→2県境
※自動車道路とは一般人が自由に自動車で往来できる道路と定義
※海で隔てられている県境は、架橋トンネル以外は県境と見なさない
ご覧のように、92の県境のうちの8割以上は、① 鉄道でも自動車道路でも繋がっていることが分かります。
一方で、② 鉄道でのみ繋がっていて自動車道路での行き来ができない例が1県境、反対に③ 自動車道路のみ繋がっていて鉄道では行き来できない例が13県境あります。
そして驚くべきは…!④ 鉄道でも自動車道路でも行き来できない2つの県境!え!?そんな県境あるの!?
そうなんです!全国で、鉄道で行き来できない県境は、③の13例と④の2例のみ!合計15例しかないレアケースなんです。
まず、②は北海道と青森県の一例だけ。青函トンネルは鉄道でのみ行き来ができる唯一の例ですよね。
鉄道で行き来できない県境13例一覧
次に③です。自動車道路でのみ県境を越えられるケース…全国に13県境ありますが、全部答えられますか?
正解はこちら!
結構意外な県境が並んでいませんか?例えば「栃木ー埼玉県境」や「東京-山梨県境」あたり。県境で隣接していても、鉄道では直接繋がっていないんです!
中でも「長野-愛知県境」なんかは、長大な県境を有していながらも…鉄道はすぐ隣の静岡県に入ってしまい、直接行き来できる路線はゼロ!
この13例の中でも、特に行き来がしにくいのが「埼玉-長野県境」!なんとこの両県を繋ぐのは、たった1本の林道のみ!しかも埼玉県部分は未舗装という過酷なもの!!恐らく、全国92の県境の中で、最も越えた人数が少ない県境はここでしょうね。
以前記事にしています!
また「岐阜-石川県境」も、行き来できるのも「白山白川郷ホワイトロード」という有料道路1本のみ!
しかもこの道路…通行できるのは6月~11月の6ヶ月間のみというから、なお恐ろしいものです。
鉄道でも自動車でも行き来できない県境2例一覧
それでは最後に…④鉄道でも自動車でも行き来できないという超特殊なケースがこちら!
- 富山ー長野県境
- 福島-群馬県境
まずは『富山-長野県境』!こちらは、最も有名な困難県境かもしれませんね!ここは、かの有名な立山と黒部ダムを結ぶ「立山黒部アルペンルート」によって結ばれています。
富山県と長野県の間には、日本屈指の大山脈「北アルプス」が聳えたっています。あまりにも峻険な地形のため…この両県を行き来する、鉄道も自動車道路も存在しません!そのため、ケーブルカー、トロリーバス、ロープウェイなどを乗り継いで県境を越える、日本一の山岳観光コースになっているんです。
ちなみに、もっと細かく見てみると…扇沢から黒部ダムを結ぶ「関電トンネルトロリーバス」に乗っている最中にこの両県の県境を越えます。映画「黒部の太陽」でも描かれた破水帯のあったあたりですね。
そしてもうひとつが…『福島-群馬県境』!これもまた面白いところです!
ここは…なんと車道すら整備されていませんし、乗り物もありません。つまり…徒歩でしか越えられない!?
こちらは次回まとめます!お楽しみに!
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