江戸時代からの風景そのまま!『龍門司坂』の古道はまるでタイムスリップしたかのよう!
その美しさは熊野古道にも匹敵するレベル!鹿児島県姶良市の古道『龍門司坂(たつもんじざか)』は、まさにタイムスリップしたかのよう!古の風景がそのまま残る古道!
これほどまで美しく保存された古道は全国的にも珍しく、NHK大河ドラマでも『西郷どん』『龍馬伝』『篤姫』『翔ぶが如く』など様々な名作でもロケ地として使われていることからも分かります。
こんにちは!こちらの記事は、全国の隠れた名所を訪れ紹介している、旅行プランナー/旅行ブロガーの「旅人サイファ」が執筆しています。こちらは6月に訪れた九州旅行の記録を【西九州ドライブ旅行】として一連の記事をお届けしています。
『龍門司坂』へのアクセス/駐車場はある?
『龍門司坂』は、鹿児島県姶良市加治木町にある景観スポットです。加治木町を代表するもうひとつの名所「龍門滝」からもほど近く、両者は徒歩でも行き来できる距離です。
電車の場合はJR加治木駅より車で5分ほど、九州自動車道の加治木ICからも5分ほどでアクセスできます。『龍門司坂』の入り口には8台ほど止められる無料駐車場がありますので安心です。もしも満車の場合は「龍門滝」の駐車場にとめてから歩いても徒歩圏内です。
『龍門司坂』の歴史!ここは江戸時代に作られた古道!
『龍門司坂』は、江戸時代に整備された街道がそのまま残る古道です。
龍門司坂
この道は、薩摩街道大口筋の一部ともなった木田の高井田から毛上に通じる平均幅4mの石畳の坂道です。
全長は1500mほどありましたが、往時の姿が残されているのは山間の486.8mほどです。
石畳に敷かれた石は近くの樋ノ迫山から切り出され、石切場跡には、後に7代藩主・島津重年となった島津久門(加治木島津家4代)が、作業の安全を祈願して建立した祠が残されています。
江戸時代には薩摩藩の参勤交代に使われたことはもちろん、明治10年2月の西南戦争の際は、西郷隆盛率いる薩軍(総勢6000名)はこの坂道を通って熊本へ向かっており、坂の入口にあたる加治木郷の人々は三味線や太鼓を鳴らして行軍を見送ったと伝えられています。
かつては、参勤交代で薩摩藩主や藩士が通った実際の道!明治時代の西南戦争の際には、西郷隆盛ほか旧士族がこの道を行き来したと伝わっています。実際にこの道を西郷隆盛ら歩いたと考えると…身震いするほどです!
『龍門司坂』の見どころ
「龍門滝」から遊歩道を歩くこと5分ほどで、『龍門司坂』へ到着しました。ここから先は、江戸時代に作られた古道がそのまま残されています。
街道の両側には鬱蒼と茂る杉木立。路面には整然と並べられた石畳。ところどころ苔のむした、往時の姿そのままの古道が見事に保存されているのです。
この日は小雨の降る土曜日の朝。観光客もほとんど居ないため、この素晴らしい空間を独り占めすることができました。この静けさが、また一段と古道の素晴らしさを際立たせています。
この『龍門司坂』を散策する際の注意点!ここには、必ず滑りにくい靴でいらしてください。できればトレッキングシューズや登山靴が推奨です。
歩き始めはそうでもありませんが、途中斜度が上がって来ると、苔むした石畳はびっくりするくらい滑ります!手すりなども整備されていませんので、滑ったら石畳に直撃不可避!場合によっては骨折する危険もあります。坂の入り口に竹杖が置かれていますので、そちらもぜひご利用ください。
決して全国的に知られているスポットではありませんが、ここ『龍門司坂』は現代に残された古道としては一級品です。特に、これだけの規模の石畳が残されているのは非常に貴重です。
かつてこの道は…西郷隆盛や大久保利通と言った明治の元勲たちも実際に歩いた道です。彼らが見た風景が今もそのままに残されていると思うと…感慨深いものがありますね。
熊野古道にも匹敵する、国内でも最高クラスの雰囲気が残る『龍門司坂』!お近くの「龍門滝」と合わせて、ぜひ一度訪れてみてください。あまりにも美しく残された古道に…圧倒されること間違いなし!おすすめです!
さて、加治木の観光を終えて、筆者は鹿児島県内を西へ!この後は、阿久根市を経由して船で天草へ渡ります!天草では…港町に立つ世界遺産の教会へ立ち寄りました。続きは次回!お楽しみに!
龍門司坂
アクセス
九州自動車道 加治木ICより5分
営業時間
24時間立ち入り自由
定休日
年中無休
入場料金
無料
駐車場
無料駐車場あり
アドレス
0995-62-2111
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