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【京都おすすめ】美しすぎる日本庭園が見事!『醍醐寺』は日本文化の最高峰!

【京都】『醍醐寺』は日本一の文化財スポット!f:id:traveler-cipher:20220731001706j:image

古都京都の文化遺産のひとつとして、世界遺産にも登録されている『醍醐寺』。京都の外れに位置していることもあって、定番コースからは外れている寺院ですが、ここがまた素晴らしい寺院でした!


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こんにちは!旅人サイファです。

筆者は、本業の傍ら、全国各地の名所をめぐって、ブログ記事にまとめています。

今回は、【新緑の京都ひとり旅】シリーズから世界遺産醍醐寺』の参拝レポートをお送りします。

 

醍醐寺の歴史

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醍醐寺

醍醐寺は、貞観16(874)年、理源大師聖宝によって開創されました。笠取山の山頂に観音像を安置したのが始まりです。以来、醍醐、朱雀、村上の父子三代の天皇の帰依により醍醐寺天皇勅願寺となり壮大な寺域を有する京都屈指の寺院となりました。

 

室町時代には、応仁の乱に巻き込まれ、五重塔を残してほぼ焼失してしまいますが、豊臣秀吉の「醍醐の花見」を期に再整備され、現在の姿となっています。

 

特筆すべきは、その保有文化財のスゴさ!

明治維新での廃仏毀釈の苦境の中でも、一山に伝わる一切の宝物を、一紙に至るまで流出することなきを旨として、実働に入った結果、現在、伝承文化財は、国宝69420点、重要文化財6521点におよび、古代、中世以来の貴重な宝物資料が静かに保存されています。

 

平成6年に新たに世界文化遺産き登録された醍醐寺は、「木の文化」「紙の文化」伝承の宝庫であると認識する時、醍醐寺一山は一木一草に至るまで文化財と心得、「生かされてこそ文化財」という一語を大切に、伝承を続けています。

公式パンフレットより

 

この国宝保有数は日本一とも言われています!さらに、国宝建築、特別名勝特別史跡という三重指定を受けているのは日本でも3ヶ所だけという激レアスポットなんです。

 

広大な敷地は、山頂の「上醍醐エリア」と麓の「下醍醐(伽藍)エリア」、「三宝院エリア」に別れています。

醍醐寺発祥の地は山頂の「上醍醐エリア」ですが、ここは登山しないといけません。一般の方が訪れるには少々大変かと思います。

 

まずは、入り口すぐのところにある「三宝院」へ向かいましょう。

 

三宝

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三宝院」は、もともと醍醐寺の座主が生活する空間だったようです。

しかし!歴史上その価値を一変させたのが「豊臣秀吉」です。


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三宝院エリア

三宝院は醍醐寺第14代座主・勝覚僧正によって1115年に創建されました。以来、醍醐寺座主の居住する本坊として醍醐寺の中核をになってきました。

 

現在の三宝院は、豊臣秀吉が1598年に催した「醍醐の花見」を契機として整備されました。その庭園はら秀吉自らが基本設計をしたもので、国の特別史跡特別名勝に指定されています。その庭園全体を見渡せる表書院(国宝)をはじめとする建造物の多くが重要文化財に指定されています。

 

また、通常非公開となっている本堂には、鎌倉時代の著名な仏師・快慶の最高傑作とも言われる弥勒菩薩坐像が祀られ、毎朝祈りが捧げられています。

公式パンフレットより


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三宝院」の庭園は、その後の日本庭園史の先駆けとなったもの!いわゆる「鶴亀の庭」と言われるものの、先型がここ「三宝院庭園」から始まったと言われています。


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ちなみに、ここ「三宝院」を拝観するには、別途御殿拝観料が必要になります。基本料金だけですと、端っこからお庭を少し拝観できるだけ…。

 

(え。合計2000円もするの?高くない?)

と、はじめは少し戸惑いましたが、結果的に大正解!むしろ読者さんにおすすめできるほど素晴らしいところでしたよ!

 

三宝院ガイドツアー

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その理由が3つのポイントです。

ひとつが『醍醐寺』のお坊さんによるガイドツアーが素晴らしいこと!

もうひとつが、国宝建築物の内部まで立ち入れること!国宝書院の畳の間まで入れるのは、実は日本中でもここくらいのものです!

そして、通常拝観では見ることができない、庭園の全貌と本堂までお参りできること!


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特に、ポイント①のお坊さんによるガイドツアーが素晴らしかった!なんと90分近く解説してくださり、醍醐寺の歴史から、書院やお庭の細部まで教えて下さるのです。


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堂内や庭の見どころを、こと細かく解説して下さるので…このガイドを聞くと聞かないとでは、大違い!

筆者はちょうどガイドのスタート時間に居合わせましたが、運不運もあるかもしれません。


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例えば…少し小さいですが、この写真のど真ん中に建っている直方体の石。何も知らなければ視界にも入らないような、何も変哲の無い石のように見えます。

 

だがしかし。

この石は、実は天下石!天下を治めたものだけが手中における石、「藤戸石」なんです!

 


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それにしても…ここ「三宝院」の庭園の見事なこと!上醍醐に向かって左側が高く上がっている地形を上手く活かして、庭の向こう側にある通が見えないように、生け垣も左側を高く設定・作庭されています。秀吉の設計と伝わっていますが…それにしては素晴らしすぎる!(笑)


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本堂から眺めた、書院と庭園の様子です。書院側に広がる砂地(洲浜)が砂浜となり、左手の池が大海原、そして点在する島が蓬莱島を表しているとのこと!


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もう、全てが見どころと言ってもも良いくらい!なお、オプション料金を払わないと、マップ中央右の「公開エリア」までしか入れません。


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今回の会心の1枚がこちら!書院の縁側から見る庭園!池への写り込みを含めて、お庭の全景を楽しむことができますよね!

 

本当はこの後で、勧修寺や随心院など、山科エリアの名所を回る予定でしたが…このガイドツアーが素晴らしすぎて、おもわず長居してしまいました!

 

伽藍エリア

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伽藍エリア

豊臣秀頼が再建した西大門をくぐると、堂塔の並ぶ伽藍が広がります。醍醐寺の本堂である金堂(国宝)は、豊臣秀吉の命により紀州から移築されたものです。

中略

五重塔(国宝)は、醍醐天皇の菩提を弔うために朱雀天皇が起工、村上天皇の時代に完成した京都府下最古の木造建築物です。


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この五重塔が、応仁の乱でも焼けなかった京都最古の五重塔!東寺や八坂の塔よりも古いんです!全国的にも、奈良県法隆寺室生寺に次ぐ第3位の古さとか!1000年以上もこのちに建っているって…驚異的ですよね!

 

いかがでしたか?国宝建築、特別名勝特別史跡の三重指定スポット『醍醐寺』!

 

平安時代初期、1000年以上前の寺院と、豊臣秀吉の作った400年以上前の寺院が同居するなんとも不思議な空間です。

 

やはりなんと言っても「三宝院」の書院とお庭の素晴らしさは格別!少々拝観料が高いですが、それだけの価値は充分にあり!ぜひ「三宝院」の内部拝観まで含めて、お楽しみください!

 

 

総本山 醍醐寺

アクセス

京都市営地下鉄東西線 醍醐駅より徒歩10分

山科駅/六地蔵駅から京阪バス

 

拝観時間

9:00-17:00

 

定休日

年中無休

 

拝観料金

通常期

伽藍・三宝院庭園 大人1000円 中高生700円

三宝院書院拝観は別途500円

 

春期特別拝観(3/22~GW)

伽藍・三宝院庭園・霊宝館庭園 大人1500円 中高生1000円

三宝院書院拝観は別途500円

 

駐車場

敷地内有料駐車場あり

(5時間まで1000円)

 

アドレス

京都府京都市伏見区醍醐東大路町22

075-571-0002

 

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