【日本文化財の最高峰!国宝建築物、特別名勝、特別史跡の『三重指定』を受けているスポットは全国でわずか3ヶ所のみ!】
『国宝』という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。読んで字の如く、それは「国の宝」とされるくらい貴重で重要な有形文化財のことをいいます。
またこれとは別に、全国の観光地等を訪れた際『特別名勝』や『特別史跡』という言葉を目にしたことがありませんでしょうか?
『国宝』が、"有形"文化財に対して指定されるのに対して、これらは"風景"や"歴史"に対して指定される文化財です。『特別名勝』は風景の国宝、『特別史跡』は歴史スポットの国宝と考えると分かりやすいかもしれません。
文化財保護法の分類
有形文化財の最高峰『国宝』
遺跡・歴史スポットの最高峰『特別史跡』
これらは、全て我が国が誇る貴重な文化財。日本という国を形作る、重要な要素のひとつとも言える存在です。
前回、『特別名勝』と『特別史跡』という、特別な指定を双方から受けている『二重指定』スポットをご紹介しました。
この二重指定を受けているスポットは、なんと全国でもわずか9例のみ!!大変貴重なスポットなんです。
ですが…!
その9例の中には、さらに『国宝』の建築物を有しているスポットまでもが存在するのです!
それが、文化財中の文化財!日本文化財の最高峰とも言えるスポット!全国でもわずか3例しかない激レアスポットなんです!
その『国宝建築物』『特別名勝』『特別史跡』の三重指定を受けているスポットがこちら!
昭和26.6.29 国宝指定(観音殿ほか)
昭和27.3.29 特別史跡及び特別名勝指定
室町時代に将軍・足利義政によって作られた東山文化の象徴。派手さのない侘び寂びの傑作とされ、国内外で高い評価を受ける。
昭和26.6.9 国宝指定(三宝院表書院ほか)
元は奈良時代に作られた古刹だったものを、豊臣秀吉が大々的に改造したのがここ醍醐寺三宝院。池泉鑑賞式庭園の傑作とされ、後の時代に作られた日本庭園のルーツとも言われる。
昭和29.3.20 国宝指定(本殿ほか)
この3ヶ所を見て…お気付きになられましたか?実はこの3ヶ所は、全てユネスコの「世界文化遺産」にも登録されているんです!
と、いうことはつまり!『世界遺産』『国宝』『特別名勝』『特別史跡』という四冠王でもあるということ!
あれ?『銀閣寺』は三重指定を受けているのに、『金閣寺』は違うの?
と、思ったアナタは鋭い!
そうなんです。『金閣寺』は特別名勝と特別史跡の二重指定は受けていますが、国宝建築物は有していないのです。
実は1950年に、当時国宝に指定されていた『金閣寺舎利殿』は放火により焼失しているんです!現在建っているのはその後に再建されたものなので、国宝ではないのです…。
※美術品や書物など、建築物以外の国宝は、動かせる文化財のため今回は除外しています。
『銀閣寺』、『醍醐寺』、『厳島神社』、これら3つは日本国内最高の文化財スポットです。訪れる際は…その貴重さも合わせて理解していくと、より一層感慨深く楽しめるかと思います!
今回は、日本文化財の最高峰、『国宝』『特別史跡』『特別名勝』の三重指定という、激レア3スポットをご紹介しました!日本が誇る超一流の文化財です。ぜひ3ヶ所とも訪れてみてください!
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