【現在に残る路面電車は全国で18路線のみ!その18路線全リストまとめ!】
路面電車…車道の真ん中を自動車と並んで走る姿にノスタルジーを感じる方も多いのではないでしょうか?
かつては、東京をはじめ日本中の多くの都市を走り、市民の足として活躍していた路面電車。
そもそも路面電車とはなんでしょうか?
ふんふん!なるほど!同じ鉄道のように見えますが、鉄道と路面電車は明確に線引きがされているんですね!
昭和の中頃まで市民の足として欠かせない活躍していた路面電車ですが、各地で都市化が進み、自動車が増えるに従って「道路渋滞の元凶」と見なされるようになります。そして、次々と各地でその姿を消していきました。
かつて東京都内でも、最大時で40路線という膨大な数の路面電車が、縦横無尽に走り回っていました。現在では、都電荒川線ただ一本だけが、可愛らしくチンチンと音を鳴らして走っています。
そんな路面電車ですが、全国で現在はいくつ残っているのしょうか?東京都内の路線がそうであったように、その多くは地下鉄化や路線バスに変換され姿を消していきました。
2022年の現代まで生きる…もはや絶滅危惧種ともいえる路面電車の全リストです!現在でも17の都市で18の路線が健在です!
現役の路面電車一覧
- 札幌市電
- 函館市電
- 東京都電荒川線
- 東急世田谷線 ※専用軌道のみ
- 富山地方鉄道
- 高岡万葉線
- 豊橋市電
- 福井鉄道福武線
- 京阪電鉄京津線
- 京福電気鉄道
- 阪堺電鉄
- 岡山電鉄
- 広島電鉄
- とさでん交通
- 伊予鉄道
- 長崎市電
- 熊本市電
- 鹿児島市電
※宇都宮ライトレール建設中
こう考えると…大都市には少なく、中規模地方都市に多く残っている印象ですね。また、特に西日本で目立つのに対し、東日本は東京と北海道だけという寂しい感じです。
興味深いのが、高岡市と豊橋市。決して大きな都市ではありませんが、路面電車が現役で活躍しています。どちらも、町の中心駅(JR駅)から旧市街地へ向けてトコトコと路面電車が走る町、風情があって良いものですよね。
しかしかつては、日本全国の数多の町に路面電車は走っていた歴史があります。上にあげた18路線は、"どうにか頑張って"残した路線でもあるんです。
それでは、今は亡きかつて路面電車が走っていた都市を一覧にしてみましょう!
かつて路面電車が走っていた町
- 旭川市 旭川電鉄
- 登別市 登別温泉軌道
- 七飯町 大沼電鉄
- 花巻市 花巻電鉄
- 松島町 松島電車
- 秋田市 秋田市電
- 仙台市 仙台市電ほか
- 福島市~伊達市 福島交通
- 那須塩原市 塩原電車
- 前橋市~伊香保町 東武鉄道伊香保線
- 渋川市~中之条町 東京電燈東軌道線
- 本庄市 本庄電鉄
- 日光市 東武鉄道日光軌道線
- 水戸市 茨城交通
- 土浦市 常南電鉄
- さいたま市~川越市 西武鉄道大宮線
- 成田市 成宗電鉄
- 八王子市 武蔵中央電鉄
- 新潟市 新潟交通
- 甲府市 山梨交通
- 松本市 松本電鉄
- 上田市 上田温泉電軌
- 三島市~沼津市 伊豆箱根鉄道
- 静岡市 静岡鉄道
- 袋井市~森町 静岡鉄道秋葉線
- 豊川市 名古屋鉄道豊川市内線
- 岡崎市 名古屋鉄道岡崎市内線
- 名古屋市 名古屋市電
- 一宮市 名古屋鉄道
- 岐阜市~美濃市 名古屋鉄道
- 恵那市 岩村電鉄
- 金沢市 北陸鉄道
- 桑名市 桑名電軌
- 伊勢市 三重交通
- 京都市 京都市電
- 大阪市~守口市 大阪市電ほか
- 和歌山市 南海電鉄
- 神戸市 神戸市電
- 姫路市~たつの市 播電鉄道
- 米子市 米子電車軌道
- 呉市 呉市電
- 岩国市 岩国電気軌道
- 下関市 山陽電気軌道
- 高松市 高松琴平電気鉄道
- 坂出市~琴平町 琴平参宮電鉄
- 北九州市 西鉄北九州線ほか
- 福岡市 西鉄福岡市内線
- 大牟田市 西鉄大牟田市内線
- 久留米市~八女市 西鉄福島線ほか
- 日田市~久留米市 筑後軌道
- 佐賀市 佐賀電気軌道
- 嬉野市 肥前電鉄
- 別府市~大分市 大分交通
- 那覇市 沖縄電気
え!え!え!ちょっとまって!こんなにあったの?なんとなんと!その数54都市!
これほどまでに多くの町で、かつて路面電車が走っており…そして消えていった歴史があることが分かりました。
特筆すべきは「嬉野市」でしょうか。嬉野温泉で賑わう町ではありますが、現在は鉄道が走っていません。※年内には新幹線が走りはじめますが
また、沖縄県の「那覇市」にも路面電車が走っていたんですね!現在でこそモノレールが走っていますが、長らく「鉄道のない県」として有名でした。沖縄戦で壊滅的な被害を受けて廃線となりましたが…、戦前にはちゃんと鉄道があったんですね。
筆者もそうですが、地方都市に旅して路面電車に出会うと、なんだか少し嬉しい気持ちになります。また旅に来てるな!という旅情も湧く瞬間でもあります。
どこか懐かしい、町の風景として…ぜひ末長くその姿をとどめておいて欲しいものです!