こんにちは!旅人サイファです。
今回より【紅葉の京都ひとり旅】から三日目の記事をお届けします。
この日は、東山散策から京都御所方面を巡って、夕方に嵐山へ行く行程です。
まず朝一番で訪れたのがここ!豊臣秀吉公の正室「ねねさま」ゆかりのお寺『圓徳院(えんとくいん)』です。
タイミングばっちり!この美しいお庭をほぼ貸切で堪能してきました!
この日は、お宿から徒歩で東山界隈へ。八坂の塔を経由して、ねねの道方面へ足を進めます。和服姿の観光客もチラホラ。良いですね!
『圓徳院』は、同じくねねの寺として知られる高台寺の真向かいに建っています。高台寺とのセット券もありますので、両方行かれる予定の方はそちらをどうぞ。
高台寺よりも…むしろ『圓徳院』の方がおすすめかもしれません!
拝観受付を済ませて境内へ。本堂の襖絵は長谷川等伯の手によるもの。通常このような紋(桐紋)があしらわれた襖に絵が描かれることはありません。しかし、ここ『圓徳院』の襖は非常に珍しいもので、桐紋の襖の上に「夏の絵」や「冬の絵」が描かれています。
『圓徳院』には、とても美しい2つの庭があります。
まず入ってすぐのところにあるのが「南庭」です。こちらは近代になってから作庭したもののようですね。しっかり手入れがなされているので、賑わう東山界隈の喧騒を一切感じさせない作りになっています。
南庭
白砂の線引きがされており、奈良国立文化財研究所・故森蘊博士指導のもと、現在は庭師・北山安夫氏に監修していただいています。ねね様を想い女性好みに合うように、長屋門からこの南庭まで年中できるだけ花や紅葉を愛でられるように工夫されています。
『圓徳院』では、この南庭を眺めながら写経体験をすることができます。人の出入りが激しいので、あまり集中できませんでしたか、落ち着いて字を書くという体験から、現代人はかなり遠くなっているのを感じました。
この後の予定が頭をよぎり…あまりゆっくり書けませんでしたが、いつか本気で向きあってみたい気持ちになりました。さすがに深いぞ!写経!
方丈には、その他にも美しい襖絵を見ることができます。
ここ『圓徳院』は、実はねねさまが息を引き取られた地。豊臣から徳川へ権力が移り変わる時代…晩年のねねさまは、ここで何を思って暮らしていたのか。
さて、方丈から渡り廊下を抜けて北書院へ。派手さは無いものの、この中庭も素敵でした。お客様向けにアピールしたものではなく、素朴なお庭もまた良いものですね。この廊下を抜けると北書院に面する北庭です。
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おおおお!紅葉真っ盛りにも関わらず貸切状態!書院から眺めるお庭の美しいこと!奥に見えるカエデも紅葉ばっちり!
この北庭は、ねねさまが暮らしていた当時のものに、江戸時代の名作庭家・小堀遠州が手を加えたものと言われています。何より、かつて秀吉が天下を治めた「伏見城」の化粧御殿とお庭をそのまま持ってきたものとか!めっちゃ貴重なものなんです!
北庭
もともと伏見城北政所化粧御殿の前庭を移したもので、当時の原型をほぼそのままに留める桃山時代の代表的庭園のひとつ。賢庭作で後に小堀遠州が手を加えたものです。
真正面から額縁庭園を一枚。うわあ!なんと美しいこと!赤い毛氈と柱で区切られた一画に、白州と名石、そして紅葉のカエデがばっちり!巨石をこれだけ豪奢に使えるのは、桃山時代のお庭ならではとか。この世の物とは思えない風景に…ただ呆然と立ちすくむのみでした。
係の女性曰く「紅葉時期にこの部屋に誰もいないなんて奇跡的ですよ」とのこと!
やっぱりこういうところは朝一番が最高ですね!
いかがでしたか?豊臣秀吉の正室、北政所ことねねさまゆかりの寺院『圓徳院』!
高台寺も著名な寺院とお庭が人気のスポットですが、お向かいの『圓徳院』もこれまた素晴らしいものです!お時間ある時は、ぜひ高台寺と圓徳院併せてお立ち寄りください。おすすめですよ!
圓徳院
アクセス
営業時間
10:00-17:00
定休日
年中無休
拝観料金
大人500円 中高生200円
高台寺との共通割引拝観券あり
駐車場
高台寺駐車場利用
拝観利用者1時間無料
アドレス
075-525-0101
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