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週末雑感 R4.2.27 ウクライナ侵攻…ロシアに安保理拒否権があって良いのか?

こんにちは、旅人サイファです!

毎週日曜日はその時起こっていることをリアルタイムで執筆する『週末雑感』です。

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まさかこの時代に他国間戦争が起こるとは…。地域紛争ではなく、国家と国家の全面戦争は、筆者が小学生の頃に勃発したイラクによるクウェート侵攻以来でしょうか。

 

2022年2月24日、ロシア・プーチン大統領は隣国ウクライナへの軍事侵攻に踏み切りました。この日は、かつてナチスドイツがポーランドへ侵攻開始した日と同じように「世界大戦が始まった日」として記憶されるかもしれません…。

そうならないことを切に祈りますが。

 

ロシア・プーチン大統領のロジックは、ウクライナ東部のルガンスクやドネツクに住むロシア系住民がウクライナ政府から迫害されている→それを救うために軍隊を派遣した…と演説で述べています。

これ、旧日本軍が満州国でやったのと同じ手ですよね。いわゆる侵略の常套手段です。

 

ロシアの侵攻に対して、アメリカを初めとする西側諸国は、直接的な援軍は出していません。いや、出せないと言うのが正しいのでしょう。

ウクライナNATO加盟を希望していましたが、いまだ正式加盟はしていません。もしも正式に加盟していたら、NATO軍は防衛出撃の義務が発生していたはずです。が…それは世界を巻き込む世界大戦のきっかけにもなり得る危険な賭け。プーチン大統領は、巧みにこの間隙を縫って作戦を開始したのでしょう。

 

今回のウクライナ情勢で、最も機能不全を見せたのが国際連合…特に安全保障理事会(略して国連安保理)でした。

もともと『国連』とは、第二次世界大戦戦勝国組織です。日本語では国際連合と訳しているので分かりにくいですが、本来直訳すれば「連合国」となります。

 

そんな国連の平和維持機関である「安保理」には、どんな決議でも拒否権を持つ特別待遇国「常任理事国」が五つあります。

これら、旧ドイツ軍や旧日本軍と戦い勝利した国々が作った組織が『国連』そして「安保理」なのです。今回、主権国家を侵略するという暴挙に出たロシアという国は、その拒否権を持つ常任理事国のひとつです。

 

実際、2月25日には、今回のウクライナ侵攻を受け、国連安保理はロシアを非難する決議案を採決しましたが、案の定ロシアが拒否権を発動し否決されました。

侵略(とされている)の当事者ロシアが拒否権を持つ会議に、いったいなんの意味があるでしょう?機能不全がここまで露骨に露呈するとは…!

 

ここはぜひ、ロシアからの拒否権剥奪も議論して頂きたいものです。が、同じレッドチームの中国が拒否権発動するかな…?

 

そういえば、面白い話を耳にしました。

元々、現中国(北京政府)の拒否権は中華民国(台湾)が保持していたものを、正式な採決を経て継承したものです。(いわゆるアルバニア決議、これを受けて中華民国は国連を脱退)

 

しかしソ連崩壊後に、その継承国としてごく自然に常任理事国に収まったロシアは、実は正式な採決を経ていないようなのです。「なんとなく」「うやむやに」ソ連の継承国はロシアだと決まったようなんですね。

 

これ…おかしくないですかね?中国の場合は採決を経て中華民国中華人民共和国への継承が行われました。それに対して、ソ連→ロシアは正式な採決を経ていません。

 

今さら…なのかもしれませんが、今起きているウクライナ情勢に鑑み、改めて国連安保理常任理事国のあり方を協議すべき時ではないでしょうか。国連安保理という組織を割ってでも…やるべき時は今かと思います。

 

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