こんにちは、旅人サイファです!
毎週日曜日はその時起こっていることをリアルタイムで執筆する『週末雑感』です。
いやはや。まったくもってけしからん事態ですな。せっかく感染状況が落ち着きを見せはじめ、旅行機運が高まっているというのに!
旅行会社大手、HISの子会社が「Go Toトラベル」の補助金を不正受給した疑いが浮上し、国土交通省が調査に乗り出しました。
その手口は、「実態の伴わない架空の宿泊予約をし、合計18000泊分の補助金を受給した」というもの。宿泊名簿に名前を使われた男性は、なんとそのホテルに69連泊していたこととされていたとか。
しかも、補助金をフルに受け取れるひとり1泊40000円設定(補助金20000円)の部屋。つまり18000泊×補助金20000円=360000000…3.6億円の税金がそのホテルに支払われたことになります。…これははじめから不正受給の意図があっての所業でしょう。
当初、1月半ばにも再開と見られていたGo To2.0は、その後最新情報が出てきません。再開時期もまだ未定とか…。この再開情報の遅れは、今回の不正疑惑の影響が大きいのでしょう。このまま素知らぬふりでGo To再開などしたら…国交省も大批判されますからね。
まったく!このような一部の企業の不正が、回り回って我々消費者の不利益になる。しかも恩恵を受けるはずの旅行会社がその不正を行うとは。まさに言語道断でしょう。コロナ禍の直撃で旅行会社やホテル業が苦しいのは分かりますが…せっかく旅行需要が回復している中で、その流れに水を差すことになりかねません。
一方、そんなザルな制度設計をした国土交通省に批判が向けられるのも当然でしょう。ただでさえ、観光業優遇などと批判の多いGo Toトラベル。この不正にきちんとケジメを付けないと、来年1月や2月再開とも言われるGo To2.0にも暗雲が立ち込めることとなります。
さて、現時点で発表されている新制度は以下の通り。(このまま実施されるのか不透明な状況になってしまいましたが)
割引率は30%で、最大7000円まで。つまり、ひとり1泊23333円ですと、最大補助を受けることができる設定です。しかも平日の宿泊でしたら3000円分の地域共通クーポン券が付きますので、翌日のランチや拝観料金はその大部分が賄える計算ですね。
もしも早期のGo Toトラベル再開を目指すなら、例えばHIS関連会社からの予約は補助対象外とするなど…断固とした措置が必要でしょう。消費者が不利益を被ることがないように、そして旅行機運に水を差すことがないように、毅然とした対処をして欲しいものです。そして、早期にGo Toトラベルキャンペーンが再開されることを…祈ります。
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