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『JR東海株主優待券』はあんまり意味ないってホント?

こんにちは!旅人サイファです。

いやあ…失敗しましたわ。今回は反省を兼ねて記事にまとめます。

私のような凡ミスをなさらないように…!

 

何を失敗したかって?

それは年末年始の旅行で使おうとメルカリで購入した「JR東海株主優待券」。

金券ショップやフリマアプリでの相場は一枚1000円程度で購入できます。

 

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この「JR東海株主優待券」はJR東海管内の運賃&特急料金がいつでも10%オフで購入できるという優れもの!

しかも二枚まで同時に使うことができ、二枚使えば20%オフ!往復で4枚使えば総額の割引はかなりのものになります!

 

例えば、東海道新幹線で東京駅→新大阪駅のきっぷを買う場合…

通常料金

運賃→8910円

新幹線特急券→5810円

合計→14720円

これが、この株主優待券を使うと…

 

株主優待料金

運賃→8910×0.8=7120円

新幹線特急券→5810×0.8=4650円

合計→11770円

14720-11770=2950

なんと2950円も安く乗れてしまうのです!ほとんど割引のない東海道新幹線でこの割引は驚異的!

往復で使えば6000円近くの割引になります!

 

しかも特筆すべきは「一年中使える」ということ!

通常、こういった割引が適用されなくなる、年末年始やGW、お盆期間でさえも、株主優待券なら使用可能なんです!

こう見ると…「なんて素晴らしい券なんだ!」と思うじゃないですか?

 

だがしかし。

この株主優待券には落とし穴があるんです。しかもいくつも!

 

落とし穴 ①

JR東海管内で完結する区間しか買えない

ここが最大のポイント。例えば東海道新幹線の場合、JR東海管内なのは「東京駅と新大阪駅の間」のみなんです。

これより先、博多駅まで新幹線は伸びていますが、新大阪駅から博多駅までの間はJR西日本管内。

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つまり、例えば東京から広島のきっぷや、東京から博多のきっぷでは株主優待券使用不可なんです!分割することで無理矢理使うこともできますが、その場合なんと本来の定価よりも高くなります。んなアホな!

割引額を考えると、実質「東京駅⇔新大阪駅専用」と考えた方が良いかもしれません。

 

落とし穴 ②

使えるきっぷ売場がわずか

前述した通り、この優待券が使えるのはJR東海の管内のみ。

そのため、この優待券を使ってきっぷが購入できるのはJR東海のきっぷ売場か、直営する旅行会社「JR東海ツアーズ」の窓口のみ。券売機ですら使えません。

 

そしてこの窓口があるのは、東京都内では東京駅と品川駅のみ、大阪市内にも新大阪駅にしかありません。しかも!そのきっぷ売場は改札の外!

格安きっぷを買うためにわざわざ改札の外に出なければなりません。うーん。小銭が飛びますね。

 

落とし穴 ③

自宅最寄り駅から東京駅(品川駅)まで、新大阪駅から目的駅までの運賃が別途発生する

通常、東京駅や品川駅から新大阪駅までの新幹線きっぷを買うと、大都市近郊区間として「東京都区内」から「大阪市内」までというきっぷが発行されます。

ですので、都内JR最寄り駅から出発駅までと、新大阪駅から大阪市内の目的駅まではそのきっぷを使って無料で移動することができるのです。

 

しかし、JR東海株主優待券を使った場合は、前述した通り「JR東海管内」のきっぷしか発行されません。つまり、「東京駅から新大阪駅まで株主優待券を使ったきっぷ」は、表記の通りの東京駅から新大阪駅区間にしか使えません。

「ご自身の最寄り駅から東京まで」と「新大阪駅から目的駅まで」の運賃は別途払わなければいけないのです!

 

例えば東京都23区内の西荻窪駅から、大阪市内の杉本町駅まで行きたい場合…

都内、西荻窪駅から東京駅は片道400円

大阪市内、新大阪駅から杉本町も片道400円

通常のきっぷでは大都市近郊区間として無料で乗車できるはずの区間にも関わらず、上記の例でいえば合計800円も追加で発生してしまうのです。

 

落とし穴 ④

インターネット購入では使用不可

そしてこれも大きな難点のひとつ。せっかく年末年始やGWといった超繁忙期でも使用可能という、とてつもなく大きなメリットがありながら…インターネット購入では使用不可なのです。この時代に…なんてアナログな。

 

ですので、超繁忙期のきっぷを購入するには、乗車1ヶ月前に、前述のJR東海きっぷ売場(改札外!)に並んで購入しなければなりません。なんと利便性の悪い!

 

落とし穴 ⑤

優待券を購入すると…それほど割引にならない

この「JR東海株主優待券」ですが、元々株主で無料でGETできる人にとっては恩恵大きいものです。ですが、株主でない場合は、金券ショップやメルカリなどでわざわざ1000円×2枚のお金をかけて購入しなければなりません。

 

東京駅⇔新大阪駅の新幹線のぞみ指定席での最大2950円の割引を得るために…

  • 優待券購入費用→2000円(通常相場)
  • 最寄り駅から出発駅(東京駅)までの運賃→最大400円
  • 到着駅(新大阪)から目的地までの運賃→最大400円
  • きっぷ引き替えのための電車賃→最低280円

合計3080円の出費

は…?赤字じゃん…!良くてトントンじゃん!

そう。はっきり言って意味ないんです。

 

今回、「JR東海株主優待券」について色々調べてみて、お得に使えるケースはごくわずかということが分かりました。

例えば、

  • 正規の株主(優待券購入する必要のない人)
  • 東京駅もしくは新大阪駅が定期券圏内である人
  • 目的地が東京駅か新大阪駅である人

…と言ったレアケースのみ。

繁忙期以外では、EX予約のスマートEXや金券ショップでの新幹線回数券バラ売り、グループ旅行なら駅レンタカー使用してのレール&レンタカーの割引きの方が遥かにお得です。

一見とてつもなくお得になりそうと錯覚する「JR東海株主優待券」ですが、わざわざ1枚1000円(往復4枚で4000円)で購入してまでの価値はありません(断言)

 

皆さん!メルカリなどで「JR東海株主優待券」が売られていても安易に飛び付かないように!…それ、あんまり意味ないですよ?

JR東日本や西日本の優待券はお得ですので混同なさいませんように!

 

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