こんにちは!旅人サイファです!
先日、群馬県北部の温泉地を巡って参りました。
この旅行の際に気が付いた事実…。
群馬県の北端って…山脈険しすぎません?
群馬旅行記の記事
関東の北辺に位置する群馬県。こちらを見てください。
群馬県のこのあたり。西から長野県、新潟県、福島県と隣接する群馬県の北方県境。
夏休みに水上温泉、草津温泉から野反湖、そして四万温泉へ行った際に思ったのです。
Mapで見るとこの辺り…○で囲んだポイントにご注目ください。
『群馬県の北方って…どん詰まり国道多すぎないか?』
群馬県の北方県境へ向かう国道は全部で6本。西から…
- 国道292号線←○志賀草津道路として開通
- 国道405号線←✕野反湖より先は未開通
- 国道353号線←✕四万川ダムより先は未開通
- 国道17号線←○三国峠越えとして開通
- 国道291号線←✕一ノ倉沢より先は未開通
- 国道401号線←✕尾瀬大清水より先は未開通
なんと…6本のうち4本が未開通!?
長野県志賀高原へ抜ける国道292号線と新潟県への大動脈・国道17号線のたった2本だけが開通済みですが、それ以外の4本は全て、県境の山脈を越えられずに建設放棄されたままなのです…。
① 国道405号線
草津温泉方面から北上してきた国道405号線は、天空の湖とも称される野反湖で県境を越えられず北進を断念。分断区間を経て長野県の秘境秋山郷から再度北上します。
② 国道353号線
中之条の町から四万温泉を抜けて北上してきた国道353号線は、四万川ダム(奥四万湖)で北進を断念。県境を越えられずに断絶します。
新潟県側は苗場スキー場から北上を再開します。
③ 国道291号線
全国的にも有名な分断国道のひとつである国道291号線。
かつては関東と新潟を結ぶ最短路として整備計画されましたが、三国山脈のあまりにも険しい地形を越えられずに北進を断念。旧道は一ノ倉沢出合まで続いていますが、この先は廃道になっています。
越後三山のひとつ巻機山登山口付近で再び姿を現し北上を開始します。
④ 国道401号線
沼田市内から尾瀬へ向かう国道401号線も北上を断念しています。かつて尾瀬を貫通する国道建設計画もありましたが、自然保護の観点から県境越えを断念。
群馬県内の各地から北を目指したものの断念した夢の跡!それだけ、群馬県北方の山々が急峻ということでしょうか。
余りにも多すぎる、建設放棄された分断国道の数々がそれを物語っています。
以前当ブログでも取り扱いましたが、現在でも新潟県と群馬県を繋ぐ国道はわずか一本だけ。
福島県と群馬県を繋ぐ国道は、なんとただの一本もありません!さらに目を転じれば、西側の長野県と群馬県を繋ぐ道も碓氷峠をはじめ、内山峠や十石峠など難路ばかり。
まさに関東を守る壁とも言える群馬県。
関東へ侵入する外敵から身を守る、まるで天然の万里の長城か!?いやいや…それにしても防御力高すぎでしょ!