こんにちは!旅人サイファです!
この日は北近畿の城下町「出石」を散策。
ここ出石は、城下町であることに加えて、あるグルメの町としても知られています。それは…「出石そば」!
名物の皿そばを頂けるお店が町内にあちこちに点在しているのです!
うどん文化の強い近畿圏で蕎麦どころは珍しいですよね。
これがその「皿そば」!直径15cmほどの小皿に、一口サイズのお蕎麦が載せられていて、これをするっ!するっ!と頂くのが出石流!
ずらーっと並ぶ皿そばでテーブルが埋め尽くされる様は、なかなか圧巻です!
我々が訪れた時期は、県から休業要請が出されていたようで、出石の中心部に50軒はあるという蕎麦屋のうち、なんと営業していたのは2軒だけ!
今回はそのうちの1軒『出石そば 花水木』さんにお邪魔しました!
いやあ大行列でしたよー!
そもそも…どうして、人口1.2万人の出石の町に50軒を超す蕎麦屋が集まるのか…?
そこには、前回の記事に述べた、出石城の殿様に秘密が隠されていました。
出石そばの歴史
江戸時代中期の宝永3年(1706年)に出石藩主松平氏と信州上田藩の仙石氏(仙石政明)がお国替えとなりました。
その際、仙石氏と供に信州から来たそば職人の技法が在来のそば打ちの技術に加えられ誕生しました。現在は割り子そばの形態をとっており、この形式となったのは幕末の頃で、屋台で出す時に持ち運びが便利な手塩皿(てしょうざら)に蕎麦を盛って提供したことに始まったと言われています。
その後、出石焼きが始まり白地の小皿に盛る様式が確立されました。
今では、出石は約50軒ものそば屋が並ぶ関西屈指のそば処として知られています。
そう!江戸時代中期に出石にやって来た殿様「仙石氏」。その仙石氏がその前に治めていたのが信州上田。
国替えになった際に、殿様の好物であった信州そばの職人を多数引き連れて来たことが…ここ出石を近畿地方屈指のそばどころにした由縁なのです!
出石そばの特徴
小皿に小分けした独特のスタイル
出石焼の小皿に盛りつけた皿そばを何枚も食べる独特の様式です。
五枚一組を一人前とし、薬味と徳利に入ったダシでいただきます。出石では箸を立てた高さを食べると成人男性の一人前と言われています。
出石そばの特徴がこの小皿スタイル!
一皿が2.3口で食べられるので、するする食べられますね!
多彩な薬味
出石皿そばの薬味は玉子・とろろ・ねぎ・大根おろし・わさびなどがあります。
出石そばのもうひとつの特徴がこの薬味。定番のネギやわさびの他、生玉子が付いており、マイルドな味わいを楽しむことができます。
ダシにこだわったつゆ
各店上質な素材を使い、独自の工夫を凝らしお店の味を作り上げていますが、一般的にはカツオとコンブの濃厚なダシが出石皿そばの特徴といわれています。
出石そばは、そのルーツが信州にあることもあり、関西圏では珍しい醤油ベースの濃い口ダシが印象的でした!
さて『出石そば 花水木』さん。小一時間ほど順番待ちをして…ようやく通された店内。
テーブル席が10席前後と…奥にはお座敷席もありそう。
各テーブルに出石皿そばの食べ方指南が置いてあって、ワクワク度が上がります!
今回はスタンダードに皿そばをチョイス!はじめに薬味セットが運ばれてきますが、やはり生玉子が目を引きますねー!楽しみ!
15分くらいで皿そばが茹で上がりました!
お姉さんがじゃんじゃんテーブルに置いて行きます(笑)
あっという間に皿そばに占領されるテーブル(笑)
通常の1人前が皿そば5枚ですので、グループで行くと平気で15-20枚の皿そばで溢れることになります!
まずはダシに付けずお蕎麦だけ一口…うん!お蕎麦の香りが鼻に抜けて美味しい!
コシもしっかりしてます。
続いてダシに付けて頂きます。ダシはやはり関東風の濃い口ですので、あまり付けすぎない方が良いかも!こちらもカツオかな?風味が出ていて美味しい!
まずはそのまま。
次におダシに付けて。
その次にネギやわさびを添えて。
最後に玉子を割って。
一皿にちょっとずつ盛られているので、とっても食べやすい!一皿ごとに薬味を変えてもいいですね!
注目の生玉子ですが、全く異なる風味になってこれがまた美味!
とろりまろやかなダシにイメージチェンジされ、これだけで3皿はいけますね!
いかがでしたか?出石そばの『花水木』さん!
お城からもすぐのところにありますので、城下町散策に合わせて…最適ですよ!
出石皿そば 花水木
アクセス
北近畿豊岡自動車道 八鹿ICより20分
営業時間
9:00-22:00
定休日
年中無休
アドレス
0796-52-3211
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