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今も現役!見事に残る芝居小屋『八千代座』【春休み中九州旅行記⑤】

こんにちは!旅人サイファです!

今回も中九州旅行記から、山鹿市内の名所を巡っています。

 

前回ご紹介した『大宮神社・灯籠殿』を出て市内中心部へ移動します。

次に訪れたのは…こちら!

 

今に残る重要文化財の芝居小屋『八千代座(やちよざ)』です!
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いかがですか!この異空間!松の板絵輝く舞台と、取り囲む客席、そして格子天井を埋め尽くす色とりどり広告たち!


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ここ八千代座は、坂東玉三郎をはじめ、ここを愛した役者たちによって引き立てられ、現在にまで残されている貴重な芝居小屋なんです。


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場所は山鹿市の中心部。旧豊前街道に面した街道筋からすぐのところにあります。

見学料を支払って、早速中へ入ってみます。


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内部へ一歩踏み入れると…もうそこは異空間!

アリーナ席は枡席!天井は格子天井で一升ごとに広告が入れられています。


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客席の枡席はこの通り。奥の席へは一本一本梁を跨いで行かねばたどり着けません。

和服の女性なんか…大変だったろうな。


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さて、花道を通って舞台へ上がります。背景は見事な松の板絵。

この舞台で往年の役者たちが演じたのでしょうか。

 

動画です!

 

舞台のすぐ脇には大道具?の舞台装置が置かれています。

f:id:traveler-cipher:20210528064925j:image背景なんかもここでチェンジするんでしょうかね?


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さて舞台裏に行くと…何やら地下室への階段が。


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これこそ舞台見学の醍醐味…奈落への入口です!急な石階段を降りて地下へ!


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ここが地下奈落の様子。ここで装置を回すことで…上の舞台の床が回る仕掛け!

ここはなんと、人力で回すようです!すごい仕掛け!技術力の高さが忍ばれます。


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続いて2階客席へ。ここからは芝居小屋内部を一望できます。

一階席二階席合わせて、収容人数はなんと700名とか!ぎっしり詰まった客席は圧巻でしょうね!


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こちらは天井や周囲にはられた広告たち。

これらが、芝居小屋の抜群の雰囲気を醸し出しています。


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ちなみに…ここは『映画るろうに剣心』のロケ地としても使われているようです!

往時もこれだけの人数が入ると…盛り上がったでしょうね!

※写真は公式ホームページより


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お向かいの資料館には、全国の現役芝居小屋マップを発見!

香川県琴平町の金丸座や秋田県小坂市の康楽館など…全国にもごくわずか!

 

その中でも、ここ『八千代座』と同じく重要文化財に指定されているところは全国にわずか六ケ所のみ!

康楽館(秋田県小坂市)

旧広瀬座(福島県福島市

白雲座(岐阜県下呂市

呉服座(愛知県犬山市

旧金毘羅大芝居・金丸座(香川県琴平町

八千代座(熊本県山鹿市


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ちなみに…ここ『八千代座』も、一時は存亡の危機に立たされていたんです。

 

明治44年に建てられ、大衆の娯楽として山鹿の人々を癒やした八千代座。

しかし昭和40年代になると、庶民の娯楽が多様化し、全国の芝居小屋同様、八千代座も時代の流れから取り残され廃屋同然だったようです。

 

この時に立ち上がったのが…若き頃ここ八千代座で青春を謳歌していた山鹿の老人たち。

山鹿の老人会が始めた、八千代座復興への募金活動のお陰で、その姿は徐々に往時の姿を取り戻して行きます。

その後、昭和63年に国の重要文化財に指定され…八千代座の美しい姿が残されたのです。

 

伝統と工芸の街、山鹿市。その象徴たる芝居小屋『八千代座』

ぜひ一度訪れて見てください。その雰囲気に…圧倒されますよ!

 

八千代座

アクセス

JR九州新幹線 新玉名駅より路線バス30分

九州自動車道 植木ICより20分

 

営業時間

9:00-18:00

 

休館日

毎月第2水曜日

年末年始

 

見学料金

おとな530円

小中学生270円

 

アドレス

熊本県山鹿市山鹿1499

0968-44-4004

 

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