こんにちは!旅人サイファです!
今回も伊豆諸島関連の記事が続きます。
先日、伊豆諸島の島々の帰属の流れを記事に書きました。
その記事の中では、『昭和15年にようやく普通町村が置かれるようになった』と記載しましたが…実はこの話には続きがあります。
それこそが今回のテーマ…独立国『伊豆大島共和国』!
いやいやいや。これが冗談ではないのですよ!
実は、伊豆大島は戦後、日本から離脱して独立国になりかけていたのです!
幻に終わった“共和国” 伊豆大島がつくろうとした憲法とは?(THE PAGE) - Yahoo!ニュース
昭和20年8月15日。大日本帝国はポツダム宣言を受け入れ、連合国に降伏します。
そして、昭和27年のサンフランシスコ平和条約の発行までは、日本の国土はGHQの管理下に置かれていました。
その間の昭和21年2月、GHQより『若干の外かく地域を政治上行政上及び行政上日本から分離することに関する覚書』という通達がなされます。
これは、本州、北海道、四国、九州の他、GHQの指定する若干の島々を日本領土とし、それ以外は日本の施政権から外すという通達です。
この時に明記された「日本の範囲から除かれる地域」には…
と同じく…
- 『伊豆諸島』
と明記してあったのです!
実際に小笠原諸島は昭和43年まで、沖縄は昭和47年までアメリカの統治下に置かれていました。千島列島は今もロシア統治下ですね。
実は伊豆諸島の島々も、同様に日本の統治から外されるはずだったのです。
これに、伊豆諸島各島の島民たちはパニック状態に陥ります。
そして、日本への復帰を求める島や、アメリカ統治を受け入れる島と共に…島の独立論が叫ばれる島もありました。
その独立を目指した島の代表が伊豆諸島最大の島『伊豆大島』でした。
伊豆大島では、昭和21年2月、なんと日本国の憲法に変わる大島独自の憲法前文『大島大誓言』までもが作られるのです!
しかし急転直下…昭和21年3月22日になって、GHQは突然、伊豆諸島は日本統治下のままであると覚書を修正します。
これは伊豆諸島の島々も、小笠原諸島と同様に米軍軍政下に置かれているものと勘違いしたため…のようです。
間違いを指摘した日本政府や東京都のおかげで、伊豆諸島の日本からの分離は防がれました。
こうして幻と消えた『伊豆大島共和国』の独立。制定された『大島大誓言』には、これより後に作られる日本国憲法に先んじて「平和主義」「島民主権」といった近代憲法の先駆けとも言える内容も含まれていました。
もしも伊豆大島が独立国となっていたら…どうなっていたでしょうか。
当時の島の人たちは、どのように独立国を運営するつもりだったのでしょうか。
主要産業は漁業になるのかな。
その他の食料は輸入頼みになるのかな。
三原山が噴火したらどうしてたかな。
あ!伊豆大島共和国が12海里の領海設定していたら…東京湾や相模湾、伊豆半島東海岸は船舶通行不能になるんじゃ!?通行料収入で潤うかも?
※実際は領海が重なる場合、中間点で線引きされるらしいです
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