こんにちは!旅人サイファです!
今回は国道シリーズの番外編第3弾!
都内の環状○号線の不思議についての記事です。国道ではありませんけどね(笑)
都内近郊にお住まいの方には『かんなな』『かんぱち』の略称でお馴染みの『環状7号線』『環状8号線』。
『環7(かんなな)』『環8(かんぱち)』は良く耳にしますが…『環6(かんろく)』や『環3(かんさん)』果ては『環1(かんいち)』なんて言葉はほとんど耳にしません。
ですが!あまり知られていませんが、都内には『環状1~6号線』も、きちんと存在しているのです!
通称「環七」・「環八」通りはよく耳にしますが、「環一」から「環六」も存在することをご存知ですか?
— チューリッヒ保険会社 (@ZurichJapan) June 29, 2017
一から六までの環状道路があまり知られていない理由は、「日比谷通り」や「明治通り」など、区間ごとの呼び名が一般的なため。
知る人ぞ知る呼び方ですね。 pic.twitter.com/OlyUj045dR
そもそも東京都内の環状道路計画は、関東大震災後の復興事業として、帝都の交通網を再構築する計画のひとつとして建てられました。
こうして計画された環状1号線〜環状8号線ですが、『環1(かんいち)』〜『環6(かんろく)』までは既に敷かれていた既存の道路をつなぎ合わせることで事業を進めました。
皇居の内堀に沿ってぐるっと一周する内堀通り。
環状1〜8号線の中でも、キレイな円を描くのは実はこれだけ!
内堀通りの外側を囲うように作られた外堀通り通りが環状2号線。
しかし環状になっているのは秋葉原駅→四ッ谷駅→新橋駅の区間のみ!
東側区間は整備されていません。
北側部分は未整備。
東側区間は三ツ目通りとなり臨海部まで延びています。ここまではなんとか環状線と言えなくもないラインを保っています。
見事に継ぎはぎだらけなのがこのこの環状4号線。
西側は白金から外苑西通りを北上、北側は途中不忍通りをはさみ、西側の明治通り丸八通りへ繋ぎます。このあたりから、継ぎはぎだらけで… もはや環状線とは言えない形状に。
環状5号線→明治通り…
全く環状線の様相を呈していないのがこの環状5号線。
南麻布からスタートした明治通りは山手線の内側に沿って、恵比寿、渋谷、新宿と池袋と北上した後で西へ進路を変えて、王子へ。
飛鳥山を迂回し、南下し始めたところで…環状4号線に吸収されてしまいます。環状どころかカーブ部分すら王子駅周辺の一ヶ所のみ…。
環状6号線→山手通り…
同じく不遇を囲っているのがこの環状6号線。
こちらは環状5号線よりも悲惨。
なんと整備されているのは山手通りとして南北に貫く西側区間のみ…。ただの南北道路じゃん!これでよく環状線名乗らせてるな(笑)
環状7号線→環七通り!!
ここからは環状線の面目躍如!
大田区大森の流通センターからスタートし、江戸川区葛西までぐるっと一貫して環七通りとして整備されています。途中東京湾を挟むのでキレイな環状にはなっていませんが、ほほ8割は円を描いています。
環状8号線→環八通り!!
ただし環七通りと比べるとキレイな環状ではなく弓状の半周に留まっています。円心が大きすぎて北側部分は埼玉県にはみ出してしまうので都道としての整備は難しいのでしょうね。
いかがでしたか、都内の環状線の謎。
上記の図で見ると一目瞭然ですが、環状線とは名ばかりの継ぎ接ぎだらけの道路たち。
環七通り、環八通りのあたりは都心から離れたエリアでしたので、整備しやすかったのでしょうが、その内側は既に発展していた市街地のため新たに道路を敷くその困難さが滲み出ているようです。
実は環7・環8 だけじゃない!
都内に形式的に存在する環1〜環6のお話でした。
ちなみに、環七の地下を通す地下鉄『メトロセブン』や環八の地下を通す地下鉄『エイトライナー』という、もはや夢物語としか思えないような地下鉄構想も存在しています。こちらもまた、別で記事にしますね!
本編もよろしくお願いします!
番外編の前回です!