こんにちは!旅人サイファです!
毎週日曜日はその時起こっていることをリアルタイムで執筆する『週末雑感』です。
1/7に首都圏一都三県に緊急事態宣言が発令されました。
1/14には、関西三府県と愛知、岐阜、福岡、栃木の7府県が追加され、計11都府県に拡大されました。
しかし、前回の緊急事態宣言とは異なり、人出はほとんど変わっていないように思えます。
もちろん経済を維持するのは非常に大切。
雇用が失われ、経済的に困窮した場合のダメージは、コロナウィルスそのものの直接的ダメージより遥かに大きなものになるでしょう。
そして、コロナを深刻に捉える『自粛警察派』『感染予防派』と、コロナを軽く捉える『コロナは風邪派』『経済優先派』の対立も一層深刻になっているように思えます。
特に地方や高齢者では『自粛警察派』『感染予防派』、都市部の若者には『コロナは風邪派』『経済優先派』が優勢のようですが…そもそもいつから日本人はこんなに極端な対立をするようになったのでしょうか。
どちらかというと、これまでの日本人の大多数は『どっちつかず』。
右と左の対立にしても両極端にいるのはごく一部で、大多数は中庸近辺でウロウロしているような印象でしたが、ここ数年、両極部にいる人間の比率が高くなったように感じています。
その一因として、インターネット及びSNSの普及は大いに関係があることでしょう。
これまでは右派左派それぞれのマスコミが情報をコントロールすることで、世論のバランスを取っていました。
しかし現代では、インターネット・SNSの普及により、『マスコミにコントロールされない自由な情報』の発信が可能になりました。
若い世代は特に、TVを見ません。新聞も読みません。
情報の取得源は専らYahooニュース等のニュースサイトやTwitter。
そこに散らばる数多の情報の中から、自分がシンパシーを覚えた記事だけを閲覧し拡散する。
そして、気が付いた時には、自分の周りには自分の意見に近い極端な情報ばかりに囲まれることになります。
『人間はみな自分が見たいものしか見ようとしない』
基本的に人間は『自分が見たいもの』しか目に入れません。
つまり、自分に心地良い情報、自分の主義主張に近い情報ばかり集めてしまう生き物なのです。
逆に言えば、自分に都合の悪い、自分の主義主張に合わない情報からは、自然と目を背けるようにできているのです。
最近のニュースサイトは、ユーザーの傾向を把握して『見てくれるニュース』『心地良いニュース』を優先して提供します。
例えば嫌韓ニュースを多く閲覧するユーザーには嫌韓系のニュースを優先的に、逆にK-POPニュースを多く閲覧するユーザーにはK-POPニュースを優先的に提供します。
Twitterなどはその最たるもの。
そもそもが『自分の見たい情報だけを集めるツール』ですから、タイムラインで流れてくるのは『自分の求めるツイート』だけ。
そのような環境に身を置き続けた結果どうなるか。
より先鋭化した極端な主張をする人間が増加することになります。
先程の例で言えば、嫌韓派はより韓国嫌いに、親韓派はより韓国好きになっていきます。
あくまで私論ではありますが、昨今の世界的な極端な対立構造の一因は、便利になりすぎたインターネット環境にあるのかもしれませんね。
きちんと情報と付き合っていかないといけないこの時代。
例えば先に挙げたユリウス・カエサルの『人間は見たいものしか見ようとしない』というセリフを知っているかどうかでも見方は変わるでしょう。
元来、人間は見たいものしか見ようとしない生き物。
だからこそ時には『自分に心地良くない情報』にも接する必要がある。
そして、どちらか極端に寄らないバランス感覚を育む必要があると、このコロナの時代に強く思うのです。
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