こんにちは!旅人サイファです。
今回は福島県いわき市にあります、国宝・白水阿弥陀堂(しらみずあみだどう)の見どころをご紹介します!
こちらは福島県唯一の国宝建築物。
田畑に囲まれた丘陵地帯に忽然と現れます。
こちらはこのあたり一帯を統治していた岩城氏の夫人が建立したものと伝わります。
その創建はなんと1160年!
なんと平安時代末期のもの!
ちなみに、東北地方に現存する平安時代の建築物は、平泉の中尊寺金色堂(国宝)と、宮城県角田市の高蔵寺阿弥陀堂(国重文)とここ、白水阿弥陀堂のわずか三棟のみ!
とても貴重な遺構なのです。
岩城氏夫人は奥州藤原氏の出身。
当時全盛期を迎えていた奥州藤原氏の根拠地、平泉の金色堂を模して作られたとも伝わります。
周囲の浄土式庭園も、平泉毛越寺の庭園と似た雰囲気ですね。
ちなみにこちらの地名『白水』も、平泉の『泉』の文字を2つに分けたもの…とも言われています。
さて。境内を進みましょう。
受付を過ぎると…丁寧に整備された砂利道と朱塗りの橋が見えます。
橋の上からはまっすぐの参道が阿弥陀堂まで伸びています。
周囲の池と相まって非常に美しい!
阿弥陀堂前まで歩いて来ました。
黒く鈍色に輝く屋根が重層感を醸し出しますね!
非常にシンプルな美しさ!
内部は撮影不可ですのでこちらから。
内部には木造の阿弥陀如来像と持国天、多聞天の立像が安置されています。
雪の古い東北地方で、平安時代からの木造建築物が現存していることが…すでに奇跡的。
阿弥陀堂はもちろんなのですが…それ以上に素晴らしいのが隣接する浄土庭園。
広々とした池、朱塗り橋と阿弥陀堂、さらに背後の山々と広い空。
そして…
7月~8月に咲く蓮の美しいこと!
まさに極楽浄土とはこの風景か!と思わせる見事な絶景!
素晴らしい風景が広がります。
紅葉の時期はライトアップもされるとのこと!
秋も素晴らしいことでしょうね!
アクセス
拝観時間
8:30-16:30(冬季短縮あり)
定休日
毎月第4水曜日
アドレス
0246-26-7008