こんにちは!旅人サイファです!
今回からはこちらの企画【旅人サイファの絶景100選】より近畿エリア編をお届けします!
絶景100選にリストアップした近畿エリアのスポットから、毎週月曜日にひとつずつご紹介致します。前回までのNo.10に続けて、今回No.11になります!
今回ご紹介するのは…こちら!
『京都桂離宮庭園』です。
こちらの桂離宮。日本庭園の最高傑作!
個人的には日本一の庭園かと思っています。
4つの茶亭をめぐりながらその絶景を楽しむ、池泉回遊式庭園です。
今回はこの絶景庭園、桂離宮の見どころをじっくり書いていきます!
参観希望を申し込み、抽選に通った人間だけが参観できる特別な空間なのです。
※予約について
今回の参観者は全部で8人。
ガイドさんを先頭に、最後尾には皇宮警察のスタッフがついて参観スタート!
実は…ここ桂離宮は驚きのトリックと心理学を駆使した、日本美の極致とも言える空間。
計算し尽くした日本美のテーマパークとも言えます。
例えるなら和製ディズニーランド?
ネタバレになってしまうので、今回は全ては解説しません!
実際にガイドさんの説明を聞きながら、その驚きの技法を身を持って感じてください!
いくつかポイントになる画像とヒントを置いておきますので、いつかご自身で体感してくださいね!
私は…種明かしをされた時に鳥肌が止まりませんでしたから!
まずは…入ってすぐの小広場。
正面に1本の松が立つ通路が見えますね。
この風景には…驚くべき仕掛けが施されています。
そして左手には土橋がかかって道が伸びています。
回りは生け垣が巡らされあまり遠くまで見通せません。
この橋の左手は船着き場。
かつては船に乗って園内を移動することもあったようです。
途中を右手に折れると外腰掛。
お招きしたお客様にお待ち頂く休憩所のような建物ですね。
実は目の前の敷石にも秘密が。
この敷石は四角い石、不揃いな石、細かな石。
3種類の石から作られていますがこれも意図があってのこと!
実は3つの意味が込められています。ちょっとした遊び心!
この先からこの庭園のメインへ進みます。
ここからは飛び石になってますね。
この飛び石にも…実は細かい秘密が隠されています。
この飛び石。非常に不揃いに作られています。
転ぶほどではないにせよ…足元が不安定。
すると人間、どこに目線が向くか?
これも現地でお楽しみください!
この飛び石!感動を生む劇的な効果を発揮します。
ヒントはこちら。飛び石の順番。
不安定な石→不安定な石→不安定な石→平らな石(!!)
ここで初めて!招かれた客はこの庭園のメインである中央の池と対面します。
しかしまだ見えるのは池の端。
歩を進めると…
ぱっ!と視野が開ける!
初めてここにこんなに大きな池があることを認識するのです。まさに劇的!
ここまでたった1枚の生け垣に遮られていただけですが、巧みに池の存在を隠し、視線を誘導することでそこに池が広がっていると思わせないテクニック!
招かれた客の時間さえも操る超絶テクニックはまるで映画のよう!!
誰しもが、同じ場所で、同じタイミングで、同じように感動するはずです。
そう作られている。そのように誘導されてしまう!
ここでようやく第1の茶亭に到着します。
ここは、松琴亭。
いかがですか!このモダンな内装!
藍と白の市松模様!現代でも通じるお洒落な空間!
この辺りはちょうど春の花も咲いていました。
とても視界も広く、明るく華やいだ雰囲気ですね。
ここから、少し山を登ります。
山の頂上部分には東屋が設けられています。
ここは壁のないオープンスタイル。
ここは『賞花亭』。園内で最も高い場所に位置しています。
園内全域を望める展望台!通り抜ける風が気持ち良い!
実は…この山も人工の山。
これ以上高くもせず、低くもせず。
絶妙に計算されて作られています。
なぜか?
これも現地で考えてみてください!
高すぎるとどう見えるか…逆に低すぎるとどうか。
さて、ここでひと休みしたら山を下ります。
すぐお隣には仏像を安置する園林堂を一礼して通りすぎます。
が、ここの飛び石にも意味があります。
これは園林堂正面の敷石。
先ほどの3種の敷石や飛び石とは雰囲気が違いますね。
後程またパターンの違う敷石が出てきますので見比べてください。
さて、目の前の土橋を渡って左手の茶亭に向かいましょう。
ここは『笑意軒(しょういけん)』面白い名称ですよね。
ここはその名の通り、リラックス空間。
色々な趣向を凝らして作られています。
例えば…襖。引き手が特殊ですよね?
写真では分かりにくいですけど、内部の引き手は船の櫂(オール)、外側は矢。
シャレの効いた愉快な雰囲気になっています。
そしてここ笑意軒の目の前の敷石は…
これまでとは一風変わった敷石ですね。
丸石を他用した柔らかい雰囲気。
続いて…桂離宮の本館とも言える書院にやって来ました。
素晴らしい雰囲気です!
屋外に張り出したのが月見台。
天気が良い時はここで月を愛でたのでしょうか。
すぐ目の前に最後の茶亭『月波楼(げっぱろう)』
窓越しに最初の茶亭『松琴亭(しょうきんてい)』が見えます。
うーん!美しい!
ここは内装も落ち着いた雰囲気ですね。
月波楼を通りすぎると書院の玄関です。
書院の敷石はこちら。四角い石できっちりと敷き詰められてますね。
書院の門を出ると…
不思議な感覚を覚えます。
あれ。ここ見たことある!
そう。はじめに集合した1本松の見える回廊。
行きに見えた風景と帰り道で見た風景が全く違う!
そして一周してみるとはじめて分かる。
この1本松の存在意義!
その真意は是非とも現地でお確かめください!
そして、冒頭で述べた『和製ディズニーランド』の意味もお分かり頂けたでしょうか。
この桂離宮ですが、ひとつひとつの茶亭から見る風景が全く異なる印象を持たせます。
一歩足を進めると、がらりと劇的に雰囲気が変わる。
エリアを跨ぐとがらりと雰囲気が変わるディズニーランドと同様。
劇的ながら細やかな違いを感じることができる大人のテーマパークと言っても良いでしょう!
解説書きました!
しかも桂離宮のすごいところ。
春夏秋冬、各季節ごとに最適なポイントが設定れているところ!
- 松琴亭 冬の茶亭
- 賞端亭 春の茶亭
- 笑意軒 夏の茶亭
- 月波楼 秋の茶亭
清少納言の枕草子の書く『春はあけぼの…』と同じ宮廷の世界観がここにも生きているように私は思うのです。
参観は狭き門ですが、それだけの価値のある絶景空間・桂離宮。
ここを見学するためだけに京都へ行っても良いくらい!
是非とも参観抽選をクリアして、一度その感動を体験してください!
アクセス
阪急京都線 桂駅より徒歩20分
見学時間
9:00~17:00
1日13回 およそ60分の参観ツアー実施
00分発は日本語ガイド 20分発は英語ガイド
定休日
毎週月曜日
第2第4火曜日
参観料
1000円
アドレス
075-221-1215
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