こんにちは!旅人サイファです。
今回は、先日記事にした村の人口ランキングで見つけた不思議な村!
和歌山県北山村をご紹介!
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この北山村。
和歌山県に属してはいますが、村として成立してから今日まで続く、完全な飛び地。
周囲は三重県と奈良県に囲まれており、和歌山県からは完全に分断されています。
ちなみに和歌山県内のその他の村は、平成の大合併を期に周辺の町や市に合併されてしまったため…北山村が県内唯一の村として残されています。
なお、成立時から自治体まるまる飛び地という例はここ北山村が唯一!
産まれてこの方、生涯飛び地!
飛び地界のキングとも言える存在です。
周囲を三重県、奈良県に囲まれていながら、なぜ和歌山県であることにこだわったか?
それの理由は、この村の生命とも言える『山』と『川』。
北山村は、その97%が山林地帯!
山の恵みを生業として生きてきた村です。
そしてもうひとつ。
北山村のアイデンティティーとも言えるのが、村を貫く北山川。
実はこの北山村の住民の大半は筏(いかだ)師。
彼らは、山の恵みである良質な杉の木を切り出し、筏を組んで北山川に沿って流して下流に届けるのが生業。
つまり北山村の住民は、山で閉ざされた三重県や奈良県のとの関わりが極めて薄い反面、北山川で繋がった和歌山県新宮との関係の方がはるかに深いのです。
明治時代、全国に県が置かれた際に、地理的には奈良県に編入されるはずでした。
しかし!
ここ北山村の住民は新宮との関わりを重視して和歌山県への帰属を主張します。
「新宮が和歌山県なら我々も和歌山県に!」と。
こうして、日本で唯一。
完全に分断された飛び地村が成立したのです。
ちなみに、周囲を他県に囲まれていることもあり、これまで他の町や村と合併したことがありません。
道路が繋がった関係で関係が増えた、三重県熊野市との合併も議論されたことがありましたが、これも住民投票で否決されています。
ここ北山村の観光はその生命ともいえる北山川の流れを活かした筏下り!
なんとなんと!日本で唯一!
丸太で組んだ筏に乗っての船下りが体験できるのはここだけ!
また、全国でここでしか生産されていないという幻の果実「じゃばら」。
強い酸味と苦味が癖になる!とお取り寄せでも隠れた人気商品です。
なんと、花粉症にも効果があるとも言われる秘密の果実なのです!
謎に包まれた、全国唯一の飛び地村・北山村。
ぜひ一度、訪れてみてください!
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