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○前○後ってなんのこと? 不定期連載!旧国名シリーズ

こんにちは!旅人サイファです!

今回はこちら!

旧国名に出てくる『○前、○後』『上○、下○』ってなんなの?という話。
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時代劇などでもよく耳にする旧国名

武蔵や相模、尾張、なんかがそれに当たります。

この旧国名の中には、『○前』『○後』なんていうものもたくさん含まれていますね。

これ、どういうことなんでしょう?

まずはこちらの地図をご覧ください。f:id:traveler-cipher:20200225203143j:image

こちらは北陸の旧国を示した地図。

現在の福井県から新潟までは『越の国』と言われる巨大国家でした。

この越の国を解体してできたのが、『越前』『越中』『越後』という国々でした。

(後に加賀は越前から、能登越中からそれぞれ分割)

この『前』『中』『後』ってなんなんでしょうか?

これ、都(畿内)から近い国から『越前』『越中』『越後』と名付けられたのです。

他の『○前、○後』も全て同じです!

奈良(京都)から見て、手前側にあるものから『○前』『○後』と名付けられたんですね!

似たようなものに『上○、下○』もあります。

これも原則として都に近い方が『上○』『下○』と名付けられます!

しかし。

分かりにくいのが現在の千葉県エリア。

こちら現在でいう千葉県の地図。

旧国名でいうと、北から①下総、②上総、③安房と国が別れています。

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はぁ?下総が上じゃん!

意味深分からん!

現代地図は北を上向きに表記されるので、アベコベな感じに見えますよね。

ではこうしてみるといかがでしょう?
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今度は京都を上にして、さらに京都から続く街道(ピンクのライン)を書き込んでみました。

当時の東海道は、神奈川(相模)から、海を渡って上総へ上陸。

そこから下総へ抜けていくのが正式ルート。

こうして見ると…少しイメージ湧きますよね。

京都に向かって、近い方が上!遠い方が下!

そもそも、現在の千葉県エリアは『総の国』という1つの国でした。

それを、地方行政体としては広すぎることから、上総、下総、安房へ分離させたのです。

それは、先に上げた『越の国』や『吉備の国』と同じ!分割した国を簡便に分けるために、『○前』『○後』としたものです!

ですから、逆に言えば○前○後と着く国は、もとは大きな1つの国!

本来は仲間と考えて良いのです。

以上!

第2弾はこちら!


前回はこちらです(イントロ)