こんにちは!旅人サイファです!
今回は年末年始旅行記をひとやすみしてこちらを!
令和2年2月11日建国記念の日。
上野の東京国立博物館へ特別展『出雲と大和』を見に行きましたので早速レポート!
今年は日本書紀編纂1300年の節目の年。
…日本書紀の国譲り神話に言う。
この国の繁栄をみた高天ヶ原の天津神アマテラスの一族。
アマテラスはオオクニヌシの元へ葦原中国の支配権を譲るよう使者を出します。
相談と争いの末…オオクニヌシは国を譲ることを約束します。
その代わり。
『私は隠れ幽の国を治める。そのための日本一の神殿を作って欲しい。』
こうして…
オオクニヌシの一族は『幽』→霊界の祭祀を司る一族として。
アマテラスの一族は『顕』→現実世界の政治を司る一族として。
お互い棲み分け栄えることになったと言われています。
さて。今回の特別展『出雲と大和』。
そんな出雲のオオクニヌシの世界と大和のアマテラスの世界。
2つの世界の文化財を一堂に集めるというかつてない試み。
舞台は東京国立博物館の平成館。
建国記念の日という特別な日に訪れることになったのも感慨深い。
会場に入り…まず目に飛び込んでくるのは、なんだろう?ガラスケースに収められた岩?朽ちた木?
あっ!!!
これは宇豆柱か!!
(出雲と大和HPより)
かつてオオクニヌシが要求した日本一の神殿。
出雲大社の神殿を支えた心柱です!
直径1.5mほどの巨木を3本結び、かつての出雲大社の大神殿を支えたとされる柱。
3本まとめた太さはおよそ3mにも及ぶ太さ!
当時の出雲大社は高さ48m!まさに日本一の高さを誇る神殿でした。
宇豆柱の展示の先にはその、高さ48mを越える出雲大社の大神殿の模型が鎮座しています。1/10サイズですがそれでも圧巻!!まさに息を飲む巨大さです。
(島根県古代出雲歴史博物館ホームページより)
次に驚かされたのがこちら!!
銅器は時間と共に青銅へと変化しますが、当時はこのような輝きを誇っていたんでしょうね。
ここから出雲の青銅器文明の出土品が続きます。
出雲の荒神谷遺跡他から出土した358本もの青銅の剣!その一部が展示されています。これだけずらっーっと並べられると興奮してしまいます!銅剣よりも銅矛の方が保存状態が良いのはなぜだろう?
(出雲と大和HPより)
さらにその対面には同じく出土した青銅の銅鐸がずらり!
この銅鐸、ひとつひとつ表面に描かれる図柄が異なります。
縄目模様や鹿、亀、弓矢…など。
古代出雲がとてつもない財と技術を誇ったということが想像されます。
続いて大和のエリアへ。
圧倒されたのが、ずらり並べられた三角縁神獣鏡!こちらも貴重な文化財!
こちらひとつひとつ紋様が異なります。
(出雲と大和HPより)
言葉を失ったのがお隣に展示されている鏡。
中国歴で『239年』と彫られています。
…この年。
実は卑弥呼が中国の魏の国へ使いを送った年と一致!!
と、いうことは!!
卑弥呼が実際に触った(かもしれない)鏡!!
もう鳥肌が止まりません!
さらにもうひとつのポイント!個人的にどうしても見たかった、国宝の『七支刀』!
7つの枝刃を持つ、奈良の石上神宮に伝わる宝刀です!
ほおー!思ったよりも小さい。けれども彫られた文字もしっかり見える!
(出雲と大和HPより)
ゲームボーイ『Sa・Ga2 秘宝伝説』にも出てきたのでご存知の方もいるかも?
後半は日本に仏教が輸入されてからの展示がメイン。
どれも素晴らしい仏像なのですが…少し集中力切れちゃったかな。
やはり仏教導入案前。
考古学や神話から推測するのが好きみたい。
いずれにせよ、素晴らしい展示物ばかりで!!
終始声が上がる大興奮の時間を過ごしました!
3/8 2/26まで開催に変更になっちゃいましたね。。。
コロナ影響とは言え残念です。