国指定名勝『旧白毫院庭園』は現在料亭・芙蓉園として営業中！
《庭園のみの拝観不可！お食事した人だけが見られる国指定名勝のお庭が見事！》
筆者紹介
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旅人サイファ実績
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こちらの記事は【初夏の京都滋賀旅行記】よりシリーズでお届けしております。
『旧白毫院庭園』の歴史
比叡山のお膝元、門前町として栄えた坂本の町には、多くの寺院や庭園が残されています。
『旧白毫院庭園』もそのひとつで、もともとは比叡山の里坊として作られたものです。
里坊とは、比叡山の山内での活動を引退した高齢の僧侶たちの隠居所で、第一線を退いた僧侶たちは、山麓の里坊で余生を送ったとされています。
明治維新後、多くの里坊は民間に払い下げられましたが、ここ『旧白毫院』は料亭となり現在も営業しています。
国指定名勝のお庭は、基本的にお食事利用の方のみの鑑賞可能です。時期によっては一般鑑賞も可能なようですので、お問い合わせください。
『旧白毫院庭園/料亭芙蓉園』の見どころ
石垣に囲まれた寺院が並ぶ比叡山の門前町・坂本。その一画にあるのが『旧白毫院庭園』として名勝指定の名庭園を持つ「料亭・芙蓉園」です。こちらも美しいお庭で人気の「旧竹林院」の真向かいになります。
『旧白毫院庭園』は民間に払い下げられた後、現在は「料亭・芙蓉園」として営業しています。飲食店になりますので、基本的にはお庭の鑑賞のみの立ち入りは禁止されているようですね。紅葉期間などは、拝観料を納めてお庭の鑑賞のみも受け付けてくださることもあるようです。
筆者は今回、当日朝のうちに予約をしておいたので、スムーズに中に入ることができました。我々の後にきた方は、飛び込みだったためか？断られていました。お食事する予定ならば、できるだけ前日までの予約推奨です。
店内は料亭…と銘打たれていますが、割りとカジュアル。そこまで気を張らずにお食事できる空間になっています。
この日のランチメニューがこちら！
お品書き
- サービスランチ(茶そば&じゃこ山椒ご飯)
- 比叡ゆばの柳川膳
- 生麩の柳川膳
- うなぎの柳川膳
- かもの柳川膳
- 近江牛の柳川膳
- ゆば重
全品小鉢二品付き 1,980円
今回は…「うなぎの柳川膳」をセレクト。メインはたっぷり玉子で閉じられたうなぎの柳川と、ゆばの刺身と赤こんにゃく、ごま豆腐が小鉢として付いています。しっかりボリュームあるお膳になっていますね！しっかりうなぎの旨味を感じられる一品でした。
同行者は「比叡ゆばの柳川膳」をセレクト。比叡ゆばは、普通のゆばよりもしっかり歯ごたえがあって美味しかったー！
さて…ここからはお庭の鑑賞タイム。ここ『旧白毫院庭園』は、お庭に出て散策することができます。いわゆる「回遊式庭園」ですね。
ここ『旧白毫院庭園』は比叡山の麓斜面にあり、奥側は急な崖になっています。小さいながらも滝が流れていました。
そこ滝から流れる水は心字池となり、お庭の主役として母屋の前に広がっています。水面に木々の緑が反射して輝いています。
池の真ん中には…苔むした石橋が。渡ることはできませんが、とても存在感がありますね。
池の周辺を良く見ると、斜面にいくつかの石が置かれていることが分かります。下草が生い茂っているので分かりにくいですが…もしかしたらかれ、仏に模した三尊石かも？
ここ『旧白毫院庭園』は、残念なことに…お庭のお手入れが充分に行き届いていない印象を受けました。
お庭の美しさの半分は、日々のお手入れによって生まれていると思う筆者としては残念な限り。せっかく国指定名勝の庭園なのに…もったいない。もう少し頻繁に庭師さんを入れてお手入れすれば、驚くほど美しいお庭を楽しめると思いました。
あ。そうそう。ここ『旧白毫院庭園』で欠かせないスポットがもうひとつあるんです！それが…この石垣で組まれた洞窟。
ここは、石工集団「穴太衆」によって作られた人工洞窟。石垣内に作られた秘密通路です。これがいつの時代に作られたものなのか…定かではありません。もしかしたら、織田信長の比叡山焼き討ちを教訓に、緊急時の脱出ルートとして作られたのかもしれませんね。
ちなみにこの地下通路は、綾瀬はるか主演の映画「プリンセス・トヨトミ」の撮影にも使われたそうですよ！
『旧白毫院庭園/料亭芙蓉園』へのアクセス/駐車場
『旧白毫院庭園/料亭芙蓉園』は、大津市坂本に位置しています。前回ご紹介した「旧竹林院」の真向かいですから、旧竹林院を目指すとすぐに分かるはずです。
お車の場合は、西大津バイパスの滋賀里ランプから10分ほど。名神高速道路の京都東ICからでも20分ほどです。敷地内に無料駐車場がありますのでご利用ください。
公共交通機関ご利用の場合は、JRでしたら「比叡山坂本駅」、京阪電車では「坂本比叡山口駅」が最寄りです。それぞれ徒歩圏内ですが、駅からは上り坂が続きますので路線バスを利用なさるのも良いでしょう。
【初夏の京都滋賀旅行記】2日目。この日の午後は京都から大津へ移動し周辺スポットを散策しています。坂本の芙蓉園でランチを済ませたら、このあとは競技かるたの聖地をに向かいました。次回もお楽しみに！
『旧白毫院庭園/料亭芙蓉園』の基本情報
アクセス
西大津バイパス 滋賀里ランプより10分
営業時間
10:00-17:00
定休日
不定休
駐車場
無料駐車場あり
アドレス
077-578-0567
