『詩仙堂』は多才の人・石川丈山が隠棲した絶景寺院!
《『詩仙堂』は徳川家康の家臣であった石川丈山が終の棲家として作り上げた絶景寺院です》
筆者紹介
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こちらの記事は【初夏の京都滋賀旅行記】よりシリーズでお届けしております。
『詩仙堂』の歴史
洛北の絶景庭園で知られる『詩仙堂』は、正式名称を『詩仙堂丈山寺』といいます。
実はここ『詩仙堂』を作り上げたのは、かつて徳川家康の家臣であった「石川丈山」。彼が、武士仕えを引退し、京都で隠棲生活をするために建てた庵こそが、ここ『詩仙堂』なんです。
石川丈山が存命時は、東山の傾斜地に作られた『詩仙堂』は、「凹凸窠(おうとつか)」と呼んでいました。そして、日本の三十六歌仙をならって、中国の詩人「三十六詩仙」を選び、彼らの肖像画を飾ったために、後の世に『詩仙堂』と呼ばれるようになったのです。
石川丈山は、三河普代の徳川武士で、祖父や父の代から徳川家に仕えていました。しかし、大坂の陣で、禁じられていた先陣争い(抜け駆け)をしたことで、戦での功績はあったにも関わらず徳川家康から恩賞を受けられませんでした。
そのため、大坂の陣後に彼は徳川家を辞し隠居。洛北一乗寺の地に邸宅を建てて隠棲生活を始めます。それがここ『詩仙堂』なんです。
石川丈山は江戸時代初期における漢詩の代表的人物でもあり、儒学・書道・茶道・作庭などにも精通していた、当代屈指の多才な文化人。
ここ『詩仙堂』は、そんな石川丈山が作り上げ実際に暮らした地。彼の美の極致ともいえる空間なんです。
『詩仙堂』の見どころ
洛北屈指の絶景庭園と名高い『詩仙堂』へとやって来ました。近くには同じくお庭の美しい「圓光寺」がありますので、セットで訪れるのがおすすめです。
山門をくぐって参道を進むと…三層の屋根がそびえる本堂が見えてきます。
受付を済ませてここから内部へ入ると…ここが圧巻でした。
本堂のお座敷から見える風景が…こちら!いやもう…素晴らしいのひと言!
輝く白砂、庭木の刈込、奥の林…まるで額縁で囲まれた絵画のように…調和したひとつの世界がそこに表現されているようです。
お座敷は全面と左手が開けており…様々な角度でその美しいお庭を堪能することができます。いや…それにしても美しいー!
少し引いてお座敷を込みで撮影すると…よりお庭の美しさが引き立ちますね。やはりお庭は、お座敷から眺めるように作られているんだと実感できます。
ここ『詩仙堂』のお庭は回遊式。本堂からはサンダルが置かれておりお庭に出て散策することもできます。
お庭側から本堂を見るとこんな感じ。外からは白砂を見えにくくしているのかな?また違った風景に見えますよね。
屋外の遠路は、坂道を降りるように延びています。両側には、びっしりと張られた苔庭が見事!
あ!そうそう!ここ『詩仙堂』のお庭にも、可愛らしいお地蔵さんファミリーがいますから…ぜひ探してみてください。
筆者が訪れた6月初旬は、ちょうど花菖蒲が見頃でした。淡い紫色や白い花を咲かせる花菖蒲が可愛らしいので、ぜひお庭に降りて散策してみてください。
それにしても…素晴らしいお庭でした!洛北随一とも言われる『詩仙堂』の絶景庭園。おすすめですよ!
『詩仙堂』へのアクセス/駐車場
『詩仙堂』へは、叡山鉄道の一乗寺駅から徒歩圏内です。山側に向かって坂を登る必要がありますので徒歩7分ほどかかります。バスの場合は、京都市バスの一乗寺下り松バス停が最寄りです。
お車の場合は、京都東ICから30分ほどです。近くの八大神社と共用の有料駐車場がありますのでご利用ください。
【初夏の京都滋賀旅行記】2日目。この日は洛北のスポットを巡っています。庭園が美しい『詩仙堂』の鑑賞を終えたら、すぐ隣にある剣豪・宮本武蔵ゆかりの神社を参拝しました。次回もお楽しみに!
『詩仙堂』の基本情報
アクセス
名神高速道路 京都東ICより30分
営業時間
9:00-17:00
定休日
年中無休
5/23は拝観停止日
入場料金
大人700円
高校生500円
小中学生300円
駐車場
有料駐車場あり
アドレス
075-781-2954