『圓光寺』のお庭は圧巻!紅葉の名所ですが新緑もまた美しい!
《秋の紅葉で有名な寺院ですが…初夏の新緑の季節も絶景でした!》
筆者紹介
こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均40泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。
旅人サイファ実績
・「めざましテレビ」「グッド!モーニング」ほかテロップ出演歴あり
・スキルマーケット「ココナラ」にて旅行お出かけカテゴリ売上実績No1
・旅行お出かけメディア「RETRIP」パートナーライター
・スマートニュース/Yahoo!ニュースほかメディア掲載実績多数
・「にほんブログ村」旅行ブログカテゴリPVランキング1位を記録
こちらの記事は【初夏の京都滋賀旅行記】よりシリーズでお届けしております。
『圓光寺』の歴史
洛北一乗寺にある『瑞厳山 圓光寺』は、紅葉の絶景庭園があります。秋になるとたくさんカメラマン客が訪れる、京都でも指折りの紅葉名所。多くの見物客が訪れ人で溢れるほどではありませんが、コアな京都好きだけに知られた穴場スポットです。
ここ『圓光寺』の歴史は徳川家康によって建てられた「学校」にあります。
1601年、徳川家康は足利学校の学頭・三要元佶禅師を招いて、伏見に国内仏教教学の拠点として『伏見学校圓光寺』を開きます。
なお、その『圓光寺学校』が現地に移ったのは1677年のことです。その後も、京都における仏教学問所とさて隆盛していましたが、明治維新後は荒廃していたそう。現在は、南禅寺派の禅寺となっています。
境内には、徳川家康の歯を埋めたというお墓や、家康を祀った東照宮もあります。
『圓光寺』の見どころ
京都市街地の北東、一乗寺エリアにある『圓光寺』にやって来ました。ここは紅葉の名所として有名ですが…新緑のこの時期も実は素敵なんです!
山門をくぐって参道を進みます。ここは比叡山のふもとにあたりますので、意外と境内はアップダウンがあります。
参道を進むと、一段上がったところに平坦地が作られています。ここは「淡桜園」と名付けられており、その名の通りたくさんの桜が植えられています。春には華やかな雰囲気になりそうですね。
さらに進むと参道は右手に折れ曲がり、先を見通せなくなっています。美しく整えられた石垣や刈込が高く連なっていますね。これは!ゲストの視界を遮る巧みなテクニックですな…?
参道を右に曲がると…突然石庭が広がるこの風景!ガラッと雰囲気が変わります。この劇的な舞台チェンジ!まるで映画を見ているよう!
このお庭は「奔龍庭」と名付けられた石庭です。寺宝を保管する講堂の前庭として作られており、渦巻く白砂が印象的。これは雲海を表現しているそうです。現代的アートな感じを受けますね。
この「奔龍庭」からは、京都の対岸にあたる西山が借景として取り入れられています。中央のシダレザクラが咲いたら…また美しい風景になりますね。
本道の入り口には…実に雅な襖が掲げられています。金屏風に四季折々の花をあしらったもので、実に華やかですね。ここ『圓光寺』は日本唯一の尼僧専門の禅寺だったそうですから、境内からもどこか女性的な雰囲気が流れていますね。
本堂に入ると…もうね。その美しさに誰もが言葉を失うはず…!
本堂から見る額縁庭園!このお庭は「十牛之庭」と呼ばれるもので、江戸時代初期にこの地に移転して来たころに作られたものとか。
ああ…もう美しいのひと言。赤い毛氈が新緑の世界を引き立てますね。本堂内がやや暗いので、庭の新緑がキラキラ輝いて見えます。
お庭には多くのカエデが植えられているため、秋になるとご覧の通り!落ちた葉っぱで地面まで真っ赤に染まる!
この「十牛之庭」へは降りて楽しむこともできます。近くで見ると、隙間なく生えた苔の濃密さが良く分かります。
ここからは少々下り坂。「十牛之庭」を回り込むようにして園路を下っていきます。
この竹林は「応挙竹林」と呼ばれるもの。あの円山応挙ゆかりの竹林なんです。
若き頃にここ『圓光寺』の竹林を訪れた円山応挙は、後年にこの竹林をモチーフにした「雨竹風竹図」を描き奉納しました。それだけ…この竹林の美しさに見惚れたんでしょうね。
下り坂を降りきったあたりには、見事な水鏡を映す「栖龍池」が作られています。この池は、洛北最古の泉水ともいわれています。
さて、敷地内をぐるっと一周してきました。「十牛之庭」の片隅には、ご覧のようなかわいらしいお地蔵さんも、苔の中でちょん!と鎮座しています。とっても可愛らしい表情をしていますから…ぜひ探してみてください!
『圓光寺』へのアクセス/駐車場
『圓光寺』へは、叡山電鉄の一乗寺駅から徒歩でアクセス可能です。駅を出て西側へおよそ7分ほど。また、市バスの一乗寺下り松バス停からも徒歩7分ほどでアクセス可能です。
お車の場合は、京都駅から30分。京都東ICから45分ほどです。敷地内に無料駐車場がありますのでご利用ください。
【初夏の京都滋賀旅行記】2日目。この日は京都東山から大津坂本へ向かう行程です。まず訪れた『圓光寺』で美しいお庭を堪能したら…すぐお隣にあるもうひとつの庭園を見に行きました。次回もお楽しみに!
『圓光寺』の基本情報
アクセス
名神高速道路 京都東ICより45分
営業時間
9:00-17:00
定休日
年中無休
入場料金
大人800円
高中小学生500円
駐車場
無料駐車場あり
アドレス
075-781-8025