『平安神宮 神苑』の見どころを散策レポート!京都でも隠れた名庭園!
《初詣の名所としても知られる平安神宮の裏手に…幻想的な日本庭園があるのをご存知でしたか?それが今回ご紹介する『平安神宮 神苑』です!》
筆者紹介
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こちらの記事は【初夏の京都滋賀旅行記】よりシリーズでお届けしております。
『平安神宮 神苑』の歴史
明治20年。平安京遷都1100年を記念して作られたのが『平安神宮』です。
この『平安神宮』は、平安京が作られた当時の大内裏を模して、その5/8というサイズで復元建設されたものです。
主祭神は平安京を作った桓武天皇。昭和になってから、京都で最後の天皇となった孝明天皇も合祀するようになりました。
明治政府の国家的プロジェクトのひとつとして重要視され、戦前は「官弊大社」という、最も高い社格を与えられていました。現在は、外拝殿である大極殿をはじめ6棟が国指定重要文化財となっています。
そんな『平安神宮』の裏手に作られたのが…『平安神宮 神苑』です。実は京都でも指折りの広さと美しさを持つ庭園で、こちらも国の名勝に指定されているんです!
この『平安神宮 神苑』を作庭したのが、明治時代に活躍した名庭師である七代目小川治兵衛。3.3万平米もの敷地に、南神苑、西神苑、中神苑、東神苑と4つのエリアに分けたお庭をデザインしました。
昭和50年には、国の名勝に指定されています。
『平安神宮 神苑』の見どころ
京都を代表する神社でもある『平安神宮』。多くの観光客が訪れる、京都観光の定番スポットでもありますよね。
しかし…ここ平安神宮に、京都でも最大級の絶景庭園があること…ご存じでしたか?
それが、平安神宮の社殿裏手に作られた『平安神宮 神苑』!広大な敷地に大きな池を配した美しい庭園が存在しているんです!
入り口は、平安神宮の社殿に向かって左手。ここにひっそりと「神苑入口」が作られています。
なお、ここ『平安神宮 神苑』は、毎年初夏と秋に無料開放日があります。筆者が訪れた6月上旬のこの日は、なんと偶然にもその無料開放日!ちょうど花菖蒲が見頃でしたよ。
『平安神宮 神苑』を入ってすぐのところにあるのが「南神苑」です。ここは本当に緑ゆたか。たくさんの草木に囲まれて、気持ちのよい散策を楽しむことができます。春には、桜の花で一面ピンク色に染まるようです。
ここ「南神苑」には、お庭の他にも珍しいものが展示されています。それが…これ。
ん?なんだろ?これ?電車?
ご存知でした?実は…日本で初めて営業運行された「電車」って、京都市街地を走ったものなんです!!
日本初の「鉄道」は、皆さんのご存じのとおり「新橋←→横浜」間ですが、あれは蒸気機関車ですからね。
ここ平安神宮に保管されているのは、1895年に日本初の電車としてスタートした「京都電気鉄道」を実際に走っていたもの。現存する日本最古の路面電車として、国の重要文化財に指定されているんです!
さて…順路を進むと「西神苑」へとたどり着きます。ここは、白虎池を中心とした回遊式庭園になっています。広い池を取り囲むように遠路が延びており、季節の花たちを愛でながら歩くことができます。
6月のこの時期は…花菖蒲がばっちり見頃!紫や白の花たちが美しい姿を見せてくれました。
例年春の無料開放日は、この花菖蒲の美しい時期と重なります。この日も多くのカメラマンや観光客が、かわいらしい花菖蒲を撮影していましたよ。
さて「西神苑」を抜けると…本殿のちょうど真裏を抜けて「中神苑」へと至ります。本殿の裏側は神苑の中でも唯一細く暗い通り道になります。この通りを抜けると…!
ぱっ!っと視界が開けて広々とした空間がひろがります。
ここが「中神苑」エリア。『平安神宮 神苑』の中でも、最も美しい風景が見えると人気のスポットです。
いかがですか!この素晴らしいリフレクション!水面ギリギリで撮ると…見事な水鏡となった不思議な風景を撮影することができますよ。
中神苑に広がるのが「蒼龍池」です。西神苑の「白虎池」と相対しているんですね。
「中神苑」では、アスレチックのような飛び石の橋を渡ることができます。この橋は「臥龍橋」と名付けられています。一人しか渡れませんから、譲り合ってどうぞ。
さらに足を進めると、最終エリア「東神苑」へとたどり着きます。ここには「栖鳳池」というとても広い池を中心にお庭がデザインされています。その中央には、京都御所から移築された「泰平閣」と名付けられた屋根付き橋(橋殿)がかけられています。
この「泰平閣」がまた見事!まるで宇治の平等院鳳凰堂のように両翼を広げた姿が美しい!後方に見える東山の借景も見事ですよね。
この「泰平閣」は実際に渡って対岸へ行くことかできます。欄干下には長椅子が作られているので、ここで座って一休みすることも可能です。
ここ「東神苑」エリアは、最も視野が広く開けています。苑外の余計なものも視界に入らないのがまた素晴らしい!
写真を撮影しながらぐるーっと一周して、およそ45分。ちょうど良いお散歩コースになりますね!出口は入口と反対側、本殿向かって右側に出てきます。
今回初めて訪れましたが…ここ『平安神宮 神苑』はかなり素晴らしかったです。参拝だけなら何度も来ていましたが…まさかこんなにも美しい庭園があったとは!さすが七代目小川治兵衛!
『平安神宮 神苑』へのアクセス/駐車場
『平安神宮 神苑』へは、平安神宮の敷地内からしか入場できません。ですので、まずは平安神宮へアクセスして参拝をしてから訪れてください。拝殿に向かって左手に神苑入り口があります。
お車の場合は、京都東ICから15分。京都駅からは20分ほどの距離です。『平安神宮』の南側に岡崎公園駐車場がありますのでご利用ください。
公共交通機関ご利用の場合は、市バスで「岡崎公園 美術館・平安神宮前」のバス停を目指してください。バス停からは北側へ5分ほど歩くと境内に入ります。
本日よりスタートした【初夏の京都滋賀旅行記】の1日目。この日は午前中で仕事を切り上げて、新幹線で京都へやって来ました。平安神宮の美しいお庭の鑑賞を終えたら、この日のホテルへ向かいました。次回もお楽しみに。
『平安神宮 神苑』の基本情報
アクセス
名神高速道路 京都東より15分
京都市バス 岡崎公園美術館・平安神宮前 バス停より徒歩5分
営業時間
8:30-18:00
※冬季短縮あり
定休日
年中無休
入場料金
大人600円
小人300円
駐車場
岡崎公園有料駐車場ほか利用
アドレス
075-761-0221